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【閲覧注意】文字が文字に見えない!ゲシュタルト崩壊の仕組みに迫る!

最終更新日:2018/06/27

同じ文字を見続けるとその文字の意味がなんだか分からなくなる…。

ゲシュタルト崩壊という言葉をご存知でしょうか?

ネットでも話題となったこのゲシュタルト崩壊は、文字が文字に見えない不思議な症状として知られています。

どうしてゲシュタルト崩壊が起こるのか、その仕組みに迫ります。

ゲシュタルト崩壊とは?

ゲシュタルト崩壊とは同じものを25秒以上持続して見続けることによって、その対象物の全体的な印象が消失してしまい、どういうものか分からなくなってしまう現象を指します。

ゲシュタルトという言葉はドイツ語で「形態・姿」という意味で、まとまりのあるものを意味しています。1947年にドイツのC.ファウストによって失認症の一つとして命名され、その後日本でも知られるようになりました。

ゲシュタルト崩壊の例として多く取り上げられるのが漢字です。

ある特定の漢字を長時間見続けた後、同じ漢字や似た構造を持つ漢字を見ても、どのような意味なのか判断する認知反応が遅れることが報告されています。

例えば、

野野野野野野
野野野野野野
野野野野野野
野野野野野野
野野野野野野

このように私たちがよく使用している漢字でも、同じ漢字を見続けることで「野」という漢字の意味を失念してしまいます。

並べられた文字が一つの「野」というまとまりをもった漢字ではなく、分裂されたバラバラの記号のように認識してしまう症状のことをゲシュタルト崩壊とよばれています。

ゲシュタルト崩壊の例

例1「貯」

ゲシュタルト崩壊を起こしやすい文字として、よく例にあげられるのが漢字の「貯」という字です。

貯貯貯貯貯貯
貯貯貯貯貯貯
貯貯貯貯貯貯
貯貯貯貯貯貯
貯貯貯貯貯貯
貯貯貯貯貯貯

どうでしょうか?
だんだん「貯」が「貯」に見えなくなってしまいませんか。

例2「を」

漢字以外にゲシュタルト崩壊を起こしやすいのが、ひらがなの「を」です。さっそく先ほどと同じように連続して「を」の字を並べていきたいと思います。

をををををを
をををををを
をををををを
をををををを
をををををを
をををををを

うーん…。
「を」が「を」じゃなくなってきましたね。

例3「ル」

カタカナでゲシュタルト崩壊を起こしやすいのが「ル」です。個人的にはこの文字が一番ゲシュタルト崩壊を起こしやすい文字です。

ルルルルルル
ルルルルルル
ルルルルルル
ルルルルルル
ルルルルルル
ルルルルルル

二画だけという簡単な文字にも関わらず、「ル」の文字を認知するのに時間がかかってしまいます。

ゲシュタルト崩壊が起きる理由・仕組み

このようなゲシュタルト崩壊はどうして起こるのでしょうか?実はこのゲシュタルト崩壊、詳しい原因はわかっていません。

これまでは同じ文字を見続けることで生じる眼の疲労ではないか、という説が広まっていましたが、近年この感覚器の疲労や順応を推す説はあまり一般的では無くなっています。

通常、脳の情報処理の過程において、文字を意味のあるまとまりとして認識することで「文字」を認知することを可能としています。

ゲシュタルト崩壊は、この脳の認知情報処理の過程で起きるのではないか、と考えられていますが、どのようにして生じているのかは解明されていません。

ゲシュタルト崩壊が起きやすい文字

ゲシュタルト崩壊が起きやすい文字として、よく取り扱われるのが漢字です。

漢字の中でもゲシュタルト崩壊が生じやすいのが、

と言われています。

漢字のゲシュタルト崩壊については、ゲシュタルトを起こしてしまった漢字だけでなく、構成が同じ漢字でも同様にゲシュタルト崩壊を起こすという報告がされています。

例えば「貯」という漢字でゲシュタルト崩壊を起こしてしまった場合、その後「貯」という漢字だけでなく、構造が同じである「訴」という漢字でも同様にゲシュタルト崩壊が起きるということです。

つまり「『貯』って何だっけ?」となった後に「訴」という漢字を見ても、「貯」と同様に「『訴』って何だっけ?」となる可能性があるということです。

また漢字の他にも、画数が少なく簡単なひらがなやカタカナでもゲシュタルト崩壊が起きることがあります。

先ほど例に挙げた「を」や「ル」の他に、「む」や「モ」でもゲシュタルト崩壊が起きやすいとされています。

まとめ

ここまでゲシュタルト崩壊の仕組みについて説明してきました。

目の疲労によって起こる症状ではなく原因がわかっていないため、防ぐことが難しいのですが、なるべく同じ文字を見続けないようにし、ゲシュタルト崩壊が起こらないようにしたいですね。

ライタープロフィール

ふみと申します。難しいことを丁寧に説明することを心がけます。
   

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