目と生き物 目のコラム

「目から鱗」の語源は『聖書』?本当にその通りの生物もいるらしい!

普段耳にすることの多い「目から鱗」という慣用句。

何気なく使いがちなことわざですが、あなたは「目から鱗」の正確な意味や語源を説明できますか?このページでは「目から鱗」の意味や語源、類語を解説して、最後には実際に「目から鱗」が落ちる生き物も紹介しちゃいます。代表的な慣用句「目から鱗」を完璧にマスターして、周囲に差をつけましょう!

「目から鱗」の意味とは?

まずは「目から鱗」の基本的な意味をおさらいしましょう。

「目から鱗」とは、何らかのきっかけによって急に物事の実態が理解しやすくなることを例える慣用句です。「目から鱗が落ちるような体験だった」とか「この本に書いてあることはまさに目から鱗だ」のように使われますね。驚きや感動を伴う気づきを表現するのに使われることが多いようです。

「目から鱗」の語源

例文だけでは意味がつかみにくい…そんなあなたのために「目から鱗」の語源を確認しておきましょう。

「目から鱗」の語源を辿っていくと、なんと聖書の世界にたどり着きます!

新約聖書の使徒行伝第9章に、サウロという人物が登場します。サウロはのちにパウロと名乗り、キリストの伝道者となる人物ですが、もともとはキリストの迫害者でした。

そんな彼がダマスコという街に向かっていると、天からの光とともに「サウロ、サウロ、なぜ、私を迫害するのか」と言うキリストの声が聞こえ、たちまち目が見えなくなってしまいました。

そこにキリストの弟子であるアナニヤが現れて彼に祈りを捧げると、サウロの目から鱗のようなものが落ちてきて、たちまち目が見えるようになったそうです。

つまり、サウロはキリストの奇跡に出会い、迫害の過ちを正すに至ったというわけですね。したがって、元来の「目から鱗」という諺には「誤りに気づく」という意味の驚きがイメージされているのです。

「目から鱗」の類語

それでは、「目から鱗」と同じような意味を持つ別の言い方にはどのようなものがあるのでしょう。言い換えを知っておくと、より表現が豊かになりますよ。

「目から鱗」を言い換える言葉には、ハッとする、霧が晴れる、視界が開ける、悟る、開眼する、頓悟する、覚醒するなどがあります。驚きや気づき、納得の意味合いがポイントのようですね。

実際に「目から鱗」が落ちる生物がいる?!

比喩として有名な「目から鱗」ですが、実際に人間の目から鱗が落ちてくるとは考えにくいですよね。しかし、他の生き物の中には、実際に目から鱗が落ちる動物がいるのです。

それがへびです。

蛇はまぶたの代わりにコンタクトレンズのような透明の鱗で目を保護しています。脱皮する際に目を覆う鱗も同時に落ちるので、目から鱗が落ちるというわけです。

ただ、へびの脱皮では、全身の鱗が剥がれるので、目から鱗がポロリと落ちる光景が見られるというわけではないようです。

まとめ

このページでは、慣用句「目から鱗」の意味や語源、類語といった基礎知識を確認したあと、実際に「目から鱗」を落とす生き物がいるという雑学まで紹介してきました。

語彙が増えると自分の気持ちや考えを伝えやすくなります。本記事を参考に「目から鱗」を使いこなして豊かな表現を目指しましょう!