目の病気

【強度近視とは?】強度近視の対処法、一般的な近視との違いについて

現代では日本人の約6割が、遠くのものが見えづらくなる「近視」だと言われています。そして、その近視の中でも特に度数の強いもののことを言う「強度近視」をご存知でしょうか?強度近視はただ目が見えづらいというだけではなく、さまざまな目の病気を引き起こす原因になることがあります。たかが近視だと油断していると最悪失明することもあるので、注意が必要です。

この記事では、強度近視について詳しく説明します。強度近視のリスクを確認して、目のトラブルが起こらないように予防しましょう。

強度近視とは?

健康的な人の眼球は球体に近い形をしていますが、近視の人の目は、目の奥側に眼球が伸びている状態になっています。眼軸と呼ばれる部分が長くなっているので「軸性近視」とも呼ばれています。軸性近視になると、網膜の手前でピントが合ってしまうのでモノがぼやけて見えるのです。

強度近視は、近視の中でも特に度数の強いもののことを言います。眼軸長が27ミリ以上、あるいは、近視の度数が-6.0D以上だと強度近視に分類されます。

強度近視

自分で近視の度合いを判断するには、立てた人差し指の爪先を見て、ピントが合うところまで引き寄せ、目と人差し指の間の距離を測ります。片目ずつ距離を測り、20センチまで近づいた所でピントが合うと-5D、10センチまで近づいた所でピントが合うと-10Dが目安です。

あくまで簡易的な判断方法ですが、15センチ以内距離にならないとピントが合わないという方は、強度近視の可能性があるので、眼科で検査を受けた方が良いでしょう。

一般的な近視との違い

強度近視は近視が進行したものであると言えますが、近視の度数が強いことの他に、病的近視や合併症を発症しやすいことが特徴として挙げられます。強度近視だと眼軸が長い分、眼球の壁が薄くなっていて、目のトラブルが引き起こされやすいためです。

病的近視とは、近視が原因で目に障害が起こった状態を指します。「もともと近視だったが急激に視力が低下した」「物が歪んで見える」「視界の一部が暗い」などの症状があるときは病的近視が疑われますが、病的近視になるとメガネやコンタクトレンズでの視力矯正ができません。

また、強度近視の方は合併症のリスクも高くなります。例えば、網膜剥離は圧倒的に近視の方に多く、白内障や緑内障が起こる確率も高いと言われています。特に、40歳以降は目の障害や病気が引き起こされやすいので注意が必要です。

強度近視への対処法

眼軸の長さを元に戻す方法は現在では見つかっていないため、強度近視を根本的に治す方法は、残念ながらありません。「目への負担を減らす」ことで強度近視や病的近視の進行を予防し、「目の定期検査を受ける」ことで、合併症の早期発見をすることが対処法として挙げられます。

強度近視の原因は遺伝的な要因が強いと言われていますが、少なからず環境的な要因も関係してきます。そのため、スマートフォンや近くのものを長時間見ることを避け、目への負担を減らすことで近視の進行を予防することができます。

また、強度近視の方は眼球が弱く、ちょっとした目への刺激で眼底出血を起こすことがあります。目をこすったり、ぎゅっと力を入れて目をつぶったりしないように、日常的に目への刺激を避けるように心がけましょう。

目のトラブルの自覚症状がなくても、定期的に眼科で検査を受けることも大切です。障害や病気の早期発見のため、最低でも年に1度は定期検査を受ける必要があります。特に、歳を取るほど強度近視から引き起こされる合併症のリスクが上がるので、少しでも目の異変を感じたら眼科へ行くようにしましょう。

両目で物を見ていると、片目に障害があっても、もう片方の目が視界を補うので、意外と見え方の異変には気づきにくいものです。そのため、定期的に目の見え方の確認をすると目の異変にいち早く気づくことができます。カレンダーなどマス目状のものを片目ずつ見るのが簡単な方法ですが、このとき歪んで見えたり、視界欠損がある場合は、目の障害が起こっている可能性があります。

まとめ

ただ遠くのものが見えづらいだけではなく、最悪失明になることもある「強度近視」。強度近視自体が恐ろしい病気という訳ではありませんが、さまざまな目のトラブルを引き起こしやすいリスクがあることを忘れないようにしましょう。

強度近視の根本的な解決方法はありませんが、強度近視から引き起こされる目のトラブルや合併を防止することが重要になってきます。目への負担を減らしたり、医療機関で定期検査を受けて、目の状態が悪化しないように気を付けましょう。