*

【強度近視とは?】強度近視の対処法、一般的な近視との違いについて

最終更新日:2018/08/13

現代では日本人の約6割が、遠くのものが見えづらくなる「近視」だと言われています。そして、その近視の中でも特に度数の強いもののことを言う「強度近視」をご存知でしょうか?強度近視はただ目が見えづらいというだけではなく、さまざまな目の病気を引き起こす原因になることがあります。たかが近視だと油断していると最悪失明することもあるので、注意が必要です。

この記事では、強度近視について詳しく説明します。強度近視のリスクを確認して、目のトラブルが起こらないように予防しましょう。

強度近視とは?

健康的な人の眼球は球体に近い形をしていますが、近視の人の目は、目の奥側に眼球が伸びている状態になっています。眼軸と呼ばれる部分が長くなっているので「軸性近視」とも呼ばれています。軸性近視になると、網膜の手前でピントが合ってしまうのでモノがぼやけて見えるのです。

強度近視は、近視の中でも特に度数の強いもののことを言います。眼軸長が27ミリ以上、あるいは、近視の度数が-6.0D以上だと強度近視に分類されます。

強度近視

自分で近視の度合いを判断するには、立てた人差し指の爪先を見て、ピントが合うところまで引き寄せ、目と人差し指の間の距離を測ります。片目ずつ距離を測り、20センチまで近づいた所でピントが合うと-5D、10センチまで近づいた所でピントが合うと-10Dが目安です。

あくまで簡易的な判断方法ですが、15センチ以内距離にならないとピントが合わないという方は、強度近視の可能性があるので、眼科で検査を受けた方が良いでしょう。

一般的な近視との違い

強度近視は近視が進行したものであると言えますが、近視の度数が強いことの他に、病的近視や合併症を発症しやすいことが特徴として挙げられます。強度近視だと眼軸が長い分、眼球の壁が薄くなっていて、目のトラブルが引き起こされやすいためです。

病的近視とは、近視が原因で目に障害が起こった状態を指します。「もともと近視だったが急激に視力が低下した」「物が歪んで見える」「視界の一部が暗い」などの症状があるときは病的近視が疑われますが、病的近視になるとメガネやコンタクトレンズでの視力矯正ができません。

また、強度近視の方は合併症のリスクも高くなります。例えば、網膜剥離は圧倒的に近視の方に多く、白内障や緑内障が起こる確率も高いと言われています。特に、40歳以降は目の障害や病気が引き起こされやすいので注意が必要です。

強度近視への対処法

眼軸の長さを元に戻す方法は現在では見つかっていないため、強度近視を根本的に治す方法は、残念ながらありません。「目への負担を減らす」ことで強度近視や病的近視の進行を予防し、「目の定期検査を受ける」ことで、合併症の早期発見をすることが対処法として挙げられます。

強度近視の原因は遺伝的な要因が強いと言われていますが、少なからず環境的な要因も関係してきます。そのため、スマートフォンや近くのものを長時間見ることを避け、目への負担を減らすことで近視の進行を予防することができます。

また、強度近視の方は眼球が弱く、ちょっとした目への刺激で眼底出血を起こすことがあります。目をこすったり、ぎゅっと力を入れて目をつぶったりしないように、日常的に目への刺激を避けるように心がけましょう。

目のトラブルの自覚症状がなくても、定期的に眼科で検査を受けることも大切です。障害や病気の早期発見のため、最低でも年に1度は定期検査を受ける必要があります。特に、歳を取るほど強度近視から引き起こされる合併症のリスクが上がるので、少しでも目の異変を感じたら眼科へ行くようにしましょう。

両目で物を見ていると、片目に障害があっても、もう片方の目が視界を補うので、意外と見え方の異変には気づきにくいものです。そのため、定期的に目の見え方の確認をすると目の異変にいち早く気づくことができます。カレンダーなどマス目状のものを片目ずつ見るのが簡単な方法ですが、このとき歪んで見えたり、視界欠損がある場合は、目の障害が起こっている可能性があります。

まとめ

ただ遠くのものが見えづらいだけではなく、最悪失明になることもある「強度近視」。強度近視自体が恐ろしい病気という訳ではありませんが、さまざまな目のトラブルを引き起こしやすいリスクがあることを忘れないようにしましょう。

強度近視の根本的な解決方法はありませんが、強度近視から引き起こされる目のトラブルや合併を防止することが重要になってきます。目への負担を減らしたり、医療機関で定期検査を受けて、目の状態が悪化しないように気を付けましょう。

ライタープロフィール

moriです。私は現在、医学生をしながらライター業を行なっております。 最近は、健康・育児コラムや、受験生応援メルマガなどを手がけております。
   

この記事もよく読まれています

【手軽に検査】加齢黄斑変性症をセルフチェックしよう

年をとると、身体のあちこちに調子の悪いところが出てくるものです。眼も例外ではありません。今回紹介する

記事を読む

ムチン層

ポイントは『ムチン層』にあり【ドライアイの改善・予防】

「ムチン」という言葉を耳にしたことがありますか? あまり聞きなれない用語ですが、実はドライアイ

記事を読む

目が真っ赤に?結膜炎とその予防方法について

目が真っ赤になって視界がかすみ、見た目にも良くない目の充血。かゆみが出て、え?なんだか白目がとろけて

記事を読む

【結膜下出血】いきなり白目が真っ赤に!結膜下出血の原因と対策、治療法

白目が真っ赤に染まってしまった…そんな経験をしたことがありませんか? 見れば驚いてしまうような

記事を読む

白目がゼリーに?『結膜浮腫』とは?

白目がぶよぶよとゼリー状に腫れて水ぶくれのようになる「結膜浮腫」、子どもに多い症状ですが、大人にも見

記事を読む

目がまぶしいと感じる病気について

前はそんなことは無かったのに、昼も夜もどうもまぶしい…そんなことはありませんか?実はその「まぶしい」

記事を読む

涙目は病気の前兆かも?涙目の原因となる病気について

涙がずっと止まらない! そんな症状に悩んでいませんか? 悲しいわけでもないのに涙が止まら

記事を読む

悲しくなくても涙が流れる「流涙」の原因と治療法【手術で治ることも】

泣きたくないのに涙がでる。 悲しくないのに涙があふれて止まらない場合、「流涙(りゅうるい)」と

記事を読む

ブドウ膜

原田病とは?原田病の症状・原因について

「原田病」と呼ばれる病気をご存知でしょうか? あまり聞きなれない病名ですが、20~40代の女性

記事を読む

「目やに」に注意!危険なサインと予防法は?

朝起きて「目やに」で、目が開かないということはありませんか?少量の目やにであれば生理的現象ですので心

記事を読む

   
目薬の歴史に迫る!~知られざる意外なルーツ~

目薬にはどんな歴史があるんだろう…?そんな風に思ったことはありませんか

目の健康にご利益のある神社とは?~パワースポットへ足を運ぼう~

あなたは目の健康にご利益のある神社があることを知っていますか?神社には

目に優しいモニターは?モニターの仕組みと光について

デスクワークを行ったり、DVDや動画を見たり、ゲームをしたり…PCやス

白目が濁る?濁りを解消する方法を紹介!

自分ではなかなか気がつきにくい部分ですが、眼球の白目の部分が濁っている

今日からできる、三重まぶたの解消法とは?【老化のサイン】

いつもは二重まぶたなのに、朝起きたら三重まぶたになっていた…な

→もっと見る

PAGE TOP ↑