目の病気

【黄視症とは?】画家ゴッホも発症していた?

「黄視症(おうししょう)」とは、目の前の色が正確に判断できない症状です。名前の通り視界が黄色がかって見えるため、色視症のひとつだと言われていますが病気ではありません。最新の研究では、世界的画家のゴッホも黄視症だった可能性が高かったと言われています。

このように、ゴッホもかかっていたと言われる黄視症の原因は一体なんなのでしょうか?また、黄視症の症状が表れた場合はどのような対処法があるのでしょう?

今回は黄視症についての紹介とその原因、対処方法についてまとめました。ぜひ黄視症についての理解を深める参考にして下さい。

ゴッホも発症?黄視症とは

先に述べたように、黄視症は視界が黄色がかって見える症状です。

「黄色がかって見える」と言ってもいまいちピンと来ませんが、「視界が黄色のフィルターをかけた状態」と考えるとイメージがわきやすくなると思います。

黄視症

黄視症は黄色のフィルター越しにものを見るような状態のため、目の前の景色も本来の色に黄色が重なって見えるのです。例えば、本来は真っ白な壁でも、黄視症の人がそれを見ると黄色い壁に見えます。

ちなみに、黄視症は色視症という症状の一種です。色視症とは何らかの原因で視界に特定の色味がかかった症状のこと。黄視症の他にも視界が赤みがかって見える状態を赤視症、青みがかっている場合は青視症、緑がかっている状態は緑視症と言います。

また、最新の研究結果によりますと、印象派の画家として世界的に有名なゴッホも、黄視症の症状があったのではないかと言われています。

その理由のひとつはゴッホの作品にあります。「ひまわり」に代表されるように、ゴッホは黄色を好んでいる画家でしたので、彼の描いた絵は黄色が鮮やかに使われているものがほとんど。

これらのことから、ゴッホはジギタリスという薬を服用して中毒になり、その副作用から黄視症を発症していた、しかしそれに気がつかず、黄色が強調される視界のため黄色をを好んで使用していたのではないかと指摘されています。

黄視症の原因

先に述べたように、黄視症は病気ではなく症状の一種で回復するために手術は不要です。それでは、黄視症を含む色視症になってしまうのはどのような原因が考えられるのでしょうか?

考えられる原因としては、眼球自体の問題・精神的なストレス・薬の副作用・貧血などがあります。眼球の問題としては、水晶体が濁って視界が見えなくなる白内障が原因になっています。水晶体が濁ることで視界が黄色くなってしまうのです。この場合は水晶体を除去する白内障の手術が必要になります。

薬の場合は、心臓の薬であるジギタリスや寄生虫を駆除するサントニンなどの影響が考えられます。

ここまでお読みになって気がつかれた方もいると思いますが、黄視症は先天的な色覚異常ではありません。白内障による眼球の問題や薬・ストレスなど後天的な要素で表れるものです。そのため、視界が黄色だけでなく赤・青・緑のフィルターをかけたように見える場合は、眼球そのもの、または色を判断するための脳の情報処理能力になんらかの問題が発生したと判断されます。

黄視症の対処法

黄視症は病気ではないので、白内障のような病気の症状ではなく、黄視症の症状のみの場合は失明をするような危険性はありません。しかし病気ではなくても、黄色のフィルターをかけたような視界というのは落ち着かないものです。それでは、黄視症になったらどのように対処すればいいのでしょうか?

黄視症の症状は薬や精神的ストレスが考えられますので、眼科・内科・心療内科のいずれかを受診しましょう。また、視界の異常は黄疸が原因の場合もありますが、黄疸は眼球の白目の部分が黄色っぽくなるのが特徴です。

眼球の白目の部分が黄色くならずに白いまま、黄色のフィルター越しにものが見えるような状態は、黄視症の可能性が高いです。まずは家族や身近な方に眼球の白目が黄色っぽくなっているかどうかを確認してもらい、白いままの状態なら黄視症になっている可能性が高くなります。

黄視症の対処としては、まずは視力や眼底の検査で黄視症かどうか症状を判断し、薬の副作用であれば容量調整をする、ストレスによるものであれば心療内科と提携しながら治療をしていく、などがあげられます。

まとめ

いかがでしたか?黄視症に代表される色視症は、視力検査と違って第三者からの判断が難しい症状です。しかし、薬の容量やストレス環境の改善によって緩和されることも期待できます。

まずは眼科で自分の視界について詳しく相談し、自分が白内障など眼球に病気がないか、または眼病以外で何か服用している薬があればその詳細を、精神的にストレスを抱えている場合は現在の環境について相談しましょう。適切な治療が改善の近道です。気になる場合は早めに眼科や内科・心療内科などへ受診しましょう。