目のコラム

【涙活のススメ】泣けないあなたへ贈る、泣く大切さ

「涙活」という言葉を耳にしたことがありますか?

涙活は離婚式プランナーの寺井広樹氏によって提唱されたストレス解消法です。涙活は最近では涙活イベントが全国的な広がりを見せ、涙活専用のホームページができているほど流行しています。意識的に泣くことで日々のストレスを軽減しようとするこの涙活ですが、そもそもなぜ涙がストレス解消に繋がるのか理由を知っている人は少ないのではないでしょうか。

そこで本記事では涙活の魅力に迫るべく、人が涙を流す理由から涙の種類、涙によってもたらされる効果など涙の効用についてお伝えしていきます。最後にはオススメの泣く方法もご紹介するので涙活をしてみたい、そんなあなたはぜひ参考にしてみてください。本記事を読んで、涙活の良さを知り、ストレスフリーな毎日を目指しましょう。

人はなぜ涙を流すのか?

まずは人がなぜ涙を流すのか、涙のメカニズムについて知りましょう。涙は大きく3種類の涙に分別されると言われています。

涙の基本的な役割は絶えず目の角膜を潤った状態に保ち、埃や細菌などから目を守ることです。この基本的な涙は他の哺乳類にも見られ、ほとんどの動物に共通する涙の役割です。

次に反射的な涙があります。反射的な涙とは玉ねぎを切ったときに出る催涙成分や催涙ガス、催涙スプレーなどの刺激が角膜や結膜など目に関する環境に触れ、眼神経を伝って出る涙のことです。この反射的な涙は異物を洗い流してくれます。またこの涙の反応は光や熱などの外界からの刺激や嘔吐、せき、あくびなどによっても引き起こされます。

最後に、喜びや悲しみといった感情の揺れ動きによって引き起こされる感情の涙があります。これは他の動物には見られない、人間特有の涙だと言われています。この感情の涙は通常の涙のように目を潤すという作用にとどまらず、涙が目の外に流出するのが特徴です。感情が高ぶったとき人間がなぜ涙を流すのかという問いに対する科学的な解答は実はまだ出ていません。さまざまな分野で仮説が立てられていますが、近年脳科学の研究から糸口が見えはじめています。

ある研究では涙を流す前には必ず正中前頭前野と呼ばれる脳の一部の活動が急激に高まるということが明らかにされました。この正中前頭前野は高度な精神活動を司る前頭前野の中でも特に共感に関係のある場所だと言われています。一般に涙腺を刺激するのは神経の興奮を抑える働きのある副交感神経なのですが、日中に機能するのは交感神経です。そこで正中前頭前野が日中にも副交感神経を機能させる引き金のような役割を担っているという仮説が立てられたのです。

つまり、感情が揺さぶられることによって正中前頭前野の働きが活発になり、普段以上に副交感神経を働かせた結果、涙腺が刺激され涙が出るというわけですね。人間が社会活動をする中で抱えるストレスを解消するためにこの感情の涙の機能を身につけたとも考えられています。

【涙の味】しょっぱい涙とそうでない涙の違いとは?

涙はその機能によって3種類に分けられることがわかりました。しかし涙はその味によっても分別することができるのです。涙が口に入ったときしょっぱいな、と感じたことはありませんか?一方で塩気を感じない無味の涙にも直面したことがあるはずです。そう、涙は感情によって成分や味、量が異なるのです。

涙のしょっぱさが時によって違うのは、感情によって刺激される神経の場所が感情の種類によって異なり、違うナトリウム濃度の涙が作られるためです。例えば悲しいときや嬉しいときは、リラックスしている状態の涙なので含まれるナトリウムが少量で、薄味に感じます。逆に涙の量は多く、水っぽいサラサラとした涙が流れます。また脂肪分が少なく、カリウムが多めであるとも言われています。

一方、悔しいときや怒っているときに流れる涙は、緊張状態で流れる涙でナトリウムが多く含まれ、塩辛く感じられます。リラックス状態の涙よりも量が少なくやや粘り気も強いのが特徴です。緊張状態の涙が少量であるのは、少量によって血管が収縮され、涙が流れにくくなるためです。涙に血管の収縮が関係あるの?と思った方もいるかもしれませんが、涙は実は血液が原料となっています。涙が赤い血液と違って無色透明なのは赤血球を含まないからです。つまり涙と血液の違いは赤血球を含むか含まないかという違いだけなのですね。

涙のもたらす効果

涙が出る仕組みや涙の種類といった涙の基本情報を押さえたところで、早速涙のもたらす効果について見ていきましょう。大人になるにつれて我慢しがちな涙には実は多くの機能があることがわかりました。

効果1「リラックス効果」

涙のもたらす効果としてまず挙げられるのがリラックス効果です。涙の出るメカニズムでも触れた通り、涙が流れる仕組みには自律神経が大きく関係しています。人間の体は交感神経と副交感神経という2種類の自律神経の働きによって支えられています。

交感神経は昼間の活動中や緊張している時に優位になります。交感神経が働くと脈拍や血圧が高くなり、集中力もアップします。逆に副交感神経は睡眠中やリラックス時に優位になります。人はストレスを感じると交感神経が極端な緊張状態に陥ります。

この緊張状態を緩めるのが睡眠と涙なのです。人が涙を流す前は交感神経の緊張のピークです。このピークを越え涙が流れると、副交感神経へとスイッチが切り替わり、全身がリラックスした状態になるのです。これは睡眠時と同等の効果であるとされています。涙が流れそうなとき、泣くのを我慢すると、ストレスが解消しないだけでなく、新たなストレスとなって蓄積されてしまいます。ストレスが極度に溜まると胃潰瘍や高血圧に繋がる危険性もあるので、自分の健康を保つためにも自然に涙を流すのがオススメです。

効果2「感情を解放するきっかけに」

辛いはずなのに涙が出ない…そんな経験をしたことがありませんか?感情がなかなか表に出せず抱え込んでいる人も多いはず。そんなとき涙を流すことは押し込められた感情を解放するのに役立ちます。また、なぜだかわからないけど涙が出る…というときにも、涙は感情を解放するのに役立っています。映画や悲しいニュースを見て涙が出るとき、実は自分の過去の類似した記憶と重ねた結果であることが多々あります。普段思いっきり泣くことができていないので、映画など対象に自分を重ねることで感情を解放しているのです。

効果3「ダイエット効果」

最近では「涙活ダイエット」という言葉も生まれるくらい涙にはダイエット効果があると言われています。人間はストレスを感じると自分の欲求をコントロールできなくなる傾向にあります。ストレスを感じるとどうしても食べ過ぎてしまう…そんな経験が誰しもあるのではないでしょうか。この食欲という欲求をストレスによって押さえきれなくなると、肥満につながります。

ダイエットは食欲のコントロールが何より重要なので、ストレスはダイエットの大敵だと言えますね。このストレスを和らげるのが涙です。ストレスを感じたときは逆らわずに涙を流すようにすると、脳のバランスがとれて食欲を抑えることができます。私たちは普段ストレスの多い生活を送っているので、日頃から定期的に涙を流す機会を儲ける必要があります。また涙のもう一つのダイエット効果に、涙を流すことで自分を客観的に見れるというものがあります。ダイエットはただでさえストレスフルです。こうした状況で涙を流すと自分を客観的に見ることができるようになり、不安や思い込みから解放されるのです。

効果4「緊張緩和」

大事なプレゼンがある日や試合直前など過度の緊張状態では練習の時の半分の力も出ないと言われています。そんなとき涙を流すことでリラックス効果により緊張が緩和されるのです。早稲田大学のラグビーチームは大事な試合の前は必ず、監督から選手たちに向けて熱いメッセージを伝え、泣くように仕向けているといいます。大事な試合であるほど選手たちはどうしても緊張し、体がこわばった良いパフォーマンスができなくなってしまうのです。緊張で涙が出そう…というの状態は経験したことがある人も多いはず。そんなときはひと通り泣くことで緊張が取れて、最も良いパフォーマンスがさせる状態になります。大事なプレゼンや試合の前日など涙活を取り入れてみてはいかがでしょう。

効果5「美容効果」

ここまでご紹介してきた涙の効果はこころのケアにつながるものばかりでしたが、実は涙には美容効果もあるのです。ストレスによって交感神経が優位に働くことは前に触れた通りですが、このとき自律神経のバランスが崩れることによって、肌のターンオーバーの乱れや肌のバリア機能の低下が引き起こされます。

またストレスホルモンであるコルチゾールは、他のホルモンに強い影響をもつため、コルチゾールが放出されることでホルモンバランスが崩れ、肌荒れの原因になるという面もあります。涙を流すことでこのストレス状態から解放され、コルチゾールのも涙とともに体外に排出され、肌のコンディションも取り戻す効果があるようです。また涙を流したときに副交感神経が優位になることで免疫力が上がり、肌を守る肌の免疫機能も高まると考えられています。その結果、肌を外的な刺激から守りニキビや乾燥といった肌トラブルを防ぐのです。

また涙を流さずにいると涙腺が詰まり、目の周りの血流が悪くなってしまいます。血流が悪くなるとむくみやクマの原因にもなり美容の大敵です。また涙を流すことによって余分な水分が排出されるため、顔のむくみがとれ小顔効果も狙えるようです。涙には肌から顔の輪郭まで様々な意味で美容に効果的だと言えますね。

おすすめの泣く方法【涙活のすすめ】

涙の効果についてはよく分かったけど、涙ってどうやって出すの?なんて疑問に思う方もいるでしょう。

そこで、ここでは涙活のすすめとしてオススメの泣ける方法をご紹介します。副交感神経をより活発にし、涙が出やすい状態にするには共感が重要になってきます。したがって涙活のために映画やドラマ、本を選ぶときは、感動的であることはもちろん、なるべく自分が共感できそうな素材を選ぶと効果的です。登場人物に感情移入できればできるほど、自然な涙が期待できます。

また同じ作品を繰り返し見ることも共感を高める一つの方法です。これを見たらいつでも泣いてしまうという泣ける作品を持っておくと、涙活が円滑になるでしょう。また、涙活を行うのは夕方から夜にかけての時間帯がオススメです。涙腺を刺激する副交感神経は日中ではなく夜にかけて段々と活発になっていきます。したがって、涙活は夜行うほうが簡単にできるのです。特に週末の休日前に涙活を行うと1週間のストレスをまとめて解消することができます。

1週間仕事をすると、たとえ意識していなくても様々なストレスが溜まるはず。その溜まったモヤモヤを休日の前日の夜涙活で洗い流すことで、心身ともにリセットすることができ、休日のリラックス効果が格段にアップします。

涙活にはリラックスできる環境づくりも大切です。部屋をほの暗くするとか、ラベンダーなどのリラックス効果のある香りのアロマをたくのも良いですね。また時には一人ではなく誰かの涙を分かち合うのも涙活には効果的です。一人の方が人目も気にならず泣きやすいと思うかもしれませんが、同じように苦しんでいる人がいることを認識し、分かち合うことでより涙が出やすくなることもあります。共鳴しまうことでより大きな共感が得られるのですね。

涙活イベントに参加してみたり、恋人や友人・家族と感動する映画をみる会を開いたりして、一緒に涙を流しましょう。人目で泣いてはいけないという枷も外すことができ、より自然に涙が出やすくなるという効果もあります。

まとめ

ここまで涙活の魅力に迫るべく、涙が出る仕組みや涙の種類、涙がもたらす効果とオススメの泣く方法についてお伝えしてきました。涙が感情によって大きく影響されるとともに、心の健康を保つのに絶大な効果を持つということが分かっていただけたのではないでしょうか。

子供じゃないんだから…と涙を抑えてきた人も多いと思いますが、泣くことは決して恥ずかしいことではありません。積極的に涙を流す工夫が精神の安定や感情の発露に大きく役立つのです。本記事を参考に涙活で得られる効果を知り、積極的に涙を流してみましょう。ストレスが解消されて、明るい毎日を手にすることができますよ。

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