目のコラム

花粉症がつらいのは免疫力の低下も原因【2018年花粉対策】

春の季節が近づくと、同時に花粉症の時期がやってきます。

今や日本人に4人に1人は花粉症だと言われており、マスク姿の人たちを見かける機会が多くなってきます。

人々に嫌煙される花粉ですが、花粉症がどのようにして発症するのかご存知でしょうか?じつは花粉症が引き起こされる原因の一つとして「免疫力の低下」が挙げられます。

免疫力を上げるためにはどうすればいいのか、花粉症の対策方法と一緒に、花粉症の原因について解説していきます。花粉症に悩まされているあなたに必見の内容です!

花粉症とは

暖かくなってくるとニュースや雑誌、テレビでも花粉症対策が多く取り上げられているのを目にします。花粉症とはスギやヒノキといった植物の花粉によって、鼻水や鼻づまり、目のかゆみといったアレルギー症状を引き起こす病気です。

季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれており、毎年多くの人がこの病気に悩まされています。

花粉症の主な原因となるのが、スギやヒノキ、ブタクサ、シラカンバ、カモガヤ、オオアワガエリなどです。

花粉症の代表とされるスギやヒノキは3~6月ごろまで盛んに飛んでいます。またブタクサは8月から12月ごろまで、イネ科の花粉に関してはほとんど一年中飛沫しているため、花粉アレルギーが多い人は一年中花粉症に悩まされる場合も。

それだけ日本にはたくさんの花粉が飛んでいるのです。

花粉症にみられる主な症状としては、

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 鼻づまり

といった鼻に関する症状だけでなく、

  • 目のかゆみ
  • 充血

など目にも症状として現れることがあります。重症化すると熱っぽさを感じる場合があり、さらにシラカンバやイネ科の花粉症を持つ人は口腔アレルギー症候群と呼ばれる、特定の果物や野菜を食べると口の中が腫れたり、かゆくなったりする症状が出ます。

複数の花粉に対してアレルギーを持っている人や、ダニやホコリなどに反応する通年性アレルギー性鼻炎と併発している人も少なくありません。

2018年の花粉症の傾向

ネットニュースなど一部のメディアでは「今年の花粉は例年の○○倍!」というような情報も流れてきていて、花粉症の人がうろたえることも…。2018年現在の花粉の飛沫状況はどのようになっているのでしょうか?

関東地方の一部では1月23日より飛散が開始しているとのことで、もうすでにあちらこちらでマスクをしている人を見かけます。

花粉の飛散量

花粉の飛沫量は東北から関東で3倍から4倍、他の地域でも1.2~2倍となっており、昨年の2017年度よりも多めとなっています。

北海道

飛散量(平均比) 少ない
前シーズン比 少ない
2017年夏の気象
  • 気温:平年並
  • 降水量:多い
  • 日照時間:平年並

東北

飛散量(平均比) やや多い
前シーズン比 非常に多い
2017年夏の気象
  • 気温:平年並
  • 降水量:多い
  • 日照時間:平年並

関東甲信

飛散量(平均比) 例年並
前シーズン比 多い
2017年夏の気象
  • 気温:高い
  • 降水量:少ない
  • 日照時間:平年並

北陸

飛散量(平均比) やや少ない
前シーズン比 やや多い
2017年夏の気象
  • 気温:平年並
  • 降水量:かなり多い
  • 日照時間:多い

東海

飛散量(平均比) やや多い
前シーズン比 やや多い
2017年夏の気象
  • 気温:高い
  • 降水量:少ない
  • 日照時間:多い

近畿

飛散量(平均比) 例年並
前シーズン比 やや多い
2017年夏の気象
  • 気温:高い
  • 降水量:平年並
  • 日照時間:多い

中国

飛散量(平均比) やや少ない
前シーズン比 前シーズン並
2017年夏の気象
  • 気温:高い
  • 降水量:平年並
  • 日照時間:多い

四国

飛散量(平均比) やや少ない
前シーズン比 多い
2017年夏の気象
  • 気温:高い
  • 降水量:平年並
  • 日照時間:多い

九州

飛散量(平均比) 例年並
前シーズン比 やや少ない
2017年夏の気象
  • 気温:高い
  • 降水量:少ない
  • 日照時間:多い

花粉のピーク

花粉は種類や地方によっても飛沫量が異なります。各地方におけるスギ花粉とヒノキ花粉のピークをまとめました。

スギ花粉

エリア ピーク
福岡 2月下旬〜3月中旬
高松・広島・大阪・名古屋 3月上旬〜中旬
金沢・仙台 3月中旬〜下旬
東京 3月上旬〜4月上旬

ヒノキ花粉

エリア ピーク
福岡 3月下旬〜4月上旬
広島 4月上旬
高松・大阪・名古屋・東京 4月上旬〜中旬
金沢・仙台 少量のためピーク無し

なお2018年のスギ・ヒノキ花粉のピーク時期は例年並みであると予想されています。

花粉症になる原因

花粉症は一体どのようなメカニズムで発症するのでしょうか?

まず鼻や目を通して入り込んだ花粉は、体内で「異物」であると認識されます。異物を排除するために抗体がつくりだされ、再び花粉が体内へと侵入したときにこの抗体と結合します。するとヒスタミンといった化学物質が分泌され、異物である花粉をくしゃみや鼻水で体外へと排除しようとします。

これが花粉症を発症するまでの仕組みです。花粉症は体の防衛機能が働くことで発症しますが、この反応が崩れてしまう原因がいくつか存在します。

原因1「免疫力の低下」

免疫機能が過剰に反応してしまう。こういった「免疫バランスの異常」も花粉症が発症する理由の一つです。

私たちの体は免疫機能によって細菌やウィルスから身を守っています。しかし何らかの理由でこの免疫機能が過剰に働いてしまうことがあります。

花粉症は花粉を異物と捉える免疫反応によって生じるのですが、身体の中のホルモンバランスが崩れることで正常に指令を出すことができなくなってしまいます。

花粉は本来無害なものであるにも関わらず、体が過剰に防衛反応を作動させることで花粉を異物と認識し、その異物を排除するために化学物質を分泌させます。これにより花粉症は引き起こされるのです。

原因2「乱れた生活習慣」

食生活をはじめとする生活習慣は花粉症の発症に影響を与えるとされています。

同じ地域に住む人でもお年寄りの方が花粉症をもっている人は少ない、というデータも報告されています。若い人のほうが、インスタント食品やスナック菓子を頻繁に食べる傾向にあります。そのようなジャンクフードばかり食べていると、体に必要な栄養素が足りなくなり、ホルモンバランスを崩してしまうことが原因だと考えられています。

また夜更かしもよくありません。夜遅く寝ることや十分な睡眠時間を確保できないと自律神経が乱れてしまいます。

食生活と同様にホルモンバランスの崩れにつながるので、免疫力低下を引き起こします。さらに一度花粉症を発症してしまうと鼻づまりで寝苦しくなり、寝つきが悪くなるので、さらなる睡眠の質の低下を招く場合もあります。

原因3「ストレス」

精神的なストレスも花粉症を引き起こす原因の一つであり、交感神経と副交感神経がバランスよく保つことは健康的な生活を維持するのにとても重要です。しかし過度なストレスによって自律神経のバランスは乱れてしまうと、少量の花粉に対しても過剰に体が反応するようになってしまいます。

またストレスを感じて、暴飲暴食すると上記で説明したような食生活の乱れにもつながる恐れがあります。

花粉症の対策

その1「食生活の改善」

花粉症が発症する理由の一つとしてあげられていた食生活の乱れを改善することは、花粉症の症状の緩和に役立ちます。

『2008年 鼻アレルギー診断ガイドライン2016』では、花粉症の有病者は低年齢化しており10代の3人に1人は、さらに10代以下の年代でもおよそ15%が花粉症を患っていることがわかっています。

この花粉症有病者の低年齢化は乱れた食生活も原因の一つではないかと考えられているのです。しっかりとタンパク質や野菜を中心とした食事を堰堤としてその他にも、継続して食べ続けることで花粉症を和らげる効果があるとされる食べ物があります。

発酵食品

以下のような発酵食品には腸内環境を整える効果があります。

  • 味噌
  • 納豆
  • ヨーグルト
  • チーズ
  • キムチ

「日本ビフィズス菌センター」によると腸内環境を整えることは免疫力アップにつながるとも言われています。

腸内環境を整えるためには、善玉菌を摂取することが重要。そしてこの善玉菌を多く含んでいるのが納豆やヨーグルト、キムチといった発酵食品です。

野菜

  • 緑黄色野菜(ニンジン、ホウレンソウなど)
  • 根菜(ゴボウなど)

緑黄色野菜にはビタミンAが多く含まれており、粘膜を強くする効果があります。

またゴボウなどの根菜には食物繊維が多く含まれています。善玉菌は食物繊維をエサとしているため、そもそも体内に食物繊維が十分に摂取されていなければ、たくさん発酵食品を摂っても善玉菌が増やせない場合があります。

食物繊維が多く含まれているゴボウやレンコンを食べることも花粉症改善の効果が期待できます。

青魚

  • サバ
  • イワシ
  • アジ

青魚に含まれるEPAやDHAといった脂肪酸は免疫機能を正常化する働きを持っています。青魚は花粉症を改善する以外にも健康や美容にも良いとされているため、普段から積極的に摂取してほしい食品です。

甜茶

中国では昔から健康茶として知られてきた甜茶ですが、花粉症発症の原因となるヒスタミンの分泌を抑制する働きを持つと言われています。

甜葉懸鈎子(テンヨウケンコウシ)と呼ばれる植物の葉から作られているので、購入する際は甜葉懸鈎子が100%と表記されているものを選ぶと良いでしょう。

その2「規則正しい生活」

不規則な生活を過ごしていると花粉症が発症・重症化しやすいことは「花粉症の原因」でもお伝えしてきました。

夜中までスマートフォンをいじるなど夜更かしをすることで交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、免疫力低下を引き起こします。

規則正しい就寝を心がけ、夜寝る1~2時間前までにはスマートフォンやパソコンを見ないようにしましょう。

その3「適度な運動」

花粉症は過度なストレスが原因となる場合もあります。

そのために日頃からストレスを溜め込まない生活をおくることはとても重要です。なかなかすべてのストレスを無くすことはむずかしいですが、簡単に行うことができる基本的なストレス解消方法として、ウォーキングやランニングといった適度な運動があげられます

日頃から運動する習慣がない場合、体は運動不足になってしまいます。運動不足は免疫力のバランスが崩れることにもなりますので、ウォーキングやランニングは運動不足の解消も兼ねられます。

1日20~30分でもいいので軽くウォーキングやランニングをしてみてください。また普段の生活の中で、適度にストレッチをするのも良いでしょう。気がついたときに背筋を伸ばしたり、手や足を伸ばしてみるのも気分がスッキリしますよ。

その4「室内・室外での花粉対策」

花粉症は花粉のアレルゲンが体内に一定量以上溜まることで、体がアレルギー反応を引き起こすと言われています。

まだ花粉症になっていない人は、花粉を多く体内に取り入れないように普段から花粉の予防をするのも効果的です。すでに花粉症の人でもこれ以上重症化しないために、花粉対策はしておくといいでしょう。

外出時の花粉症対策

外出を控える

花粉量が多い日は外出を避けるのが一番の手です。

マスクやメガネ、帽子を身につける

花粉症対策に欠かせないマスクですが、マスクの他にも目に花粉が入らないようにするためのメガネや、髪の毛に花粉をつけないようにするための帽子なども有効的です。

帰宅したら外で花粉をおとす

外出から帰ってきたら、花粉を家の中に入れないように外で花粉を落とすようにしましょう。衣服や髪の毛は花粉が多く付着している可能性が高いので、念入りにしてください。

洗顔やうがいをする

うがいをしている女性

マスクやメガネをしていても、顔に花粉がついている状態があります。花粉が体内に侵入するのは目と口からなので、帰宅したらまず洗顔やうがいをすることで花粉を洗い流してしまいましょう。

室内の花粉対策

こまめに掃除する

花粉を室内に持ち込まないように気をつけていても、花粉は入ってしまいます。特に床は花粉が溜まりやすいので、掃除機で念入りに掃除するようにしてください。

ドア・窓を閉める

外から花粉が入ってこないようにするために、花粉が多い日は窓やドアはしっかりと閉めておくようにしましょう。

空気清浄機を利用する

機能的な家電を使用するのも花粉症対策の一つです。最近では花粉だけでなく、PM2.5といった微細なウィルスも清浄してくれるので、一台持っておくと便利かもしれません。

まとめ

今年度の花粉の飛沫量からピーク時期、花粉症に対する原因や対策など紹介してきました。

2018年度の花粉の量は例年よりも多く、まだしばらくは花粉症に悩まされることになりそうです。この記事で紹介してきた花粉症の対策方法は、食生活や生活習慣など基本的なことばかりです。これらを改善することで花粉症を改善するだけでなく、健康的に過ごすことができます。花粉症でツラい思いをしているあなたも、この機会に自分の生活を見直してみるのもいいかもしれません。