目の病気

白目がゼリーに?『結膜浮腫』とは?

白目がぶよぶよとゼリー状に腫れて水ぶくれのようになる「結膜浮腫」、子どもに多い症状ですが、大人にも見られます。激しい痛みなどはあまり生じませんが、仕事などで外出する際には見た目が気になる人も多いかと思います。
結膜浮腫の典型的な症状、原因、その治療・対処法や予防法までを、詳しく見ていきましょう。

結膜浮腫とは

結膜浮腫とは、何らかの原因で、白目が水ぶくれのようにぶよぶよと膨れてしまう症状です。黒眼のまわりに飛び出してまぶたが閉じないほどの場合から、軽症であれば、白目の一部に少しシワがよる程度の場合もあります。

結膜浮腫

このような膨れは、眼球の表面、白目を覆うようにある「結膜」という膜の下に水が溜まってむくんでしまうことで起こります。結膜とその下の組織の間はぴったりとくっついている訳ではなく、少し隙間が空いているため、水が溜まってしまうのです。

初めて結膜浮腫になると、「眼球が飛び出してきた」と慌ててしまう人が多いですが、ほとんどの場合は、数時間で徐々におさまります。時間が経っても腫れが引かない場合や、黒目まで膨らみが覆うような場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

結膜浮腫の症状

結膜浮腫の主な症状は、白目の水ぶくれです。膨れの程度は様々で、黒目にかかるほど膨らんで視界が遮られたり、まぶたが閉じなくなったりすることもあります。
これに伴って、充血やかゆみ、まぶたの裏側にぶつぶつが出来たり、目ヤニが増えたりするなどの症状も見られることがあります。これらは、アレルギー性結膜炎の主な症状です。結膜浮腫はアレルギー性結膜炎に伴って起こるケースが多いため、白目の膨れに伴って、結膜炎の症状が見られることがあります。

結膜浮腫になる原因

結膜浮腫は、アレルギー性結膜炎に伴って起こることがほとんどであり、原因としては次のようなものが挙げられます。

細菌・ウイルスの感染

何らかの原因で細菌やウイルスが感染することで、炎症が起きることがあります。
特に子どもの場合、集団的に発生するような結膜炎があり、いわゆる「はやり目」というものです。これは、「アデノウイルス」というウイルスによるものであることが多く、非常に感染力が強いため集団感染を起こしやすいと言われています。

ほこりや花粉などに対するアレルギー反応

ほこりや花粉などはアレルギー反応を引き起こす「アレルゲン」であり、皮膚や目に付着することで炎症を起こし、かゆみや充血を引き起こします。

特に目の場合、まぶたをこすったり掻いたりすることで、アレルゲンが目の中に入り込み、アレルギー反応を起こしてしまいます。この一連の症状は、アレルゲンに反応して「肥満細胞」という細胞から「ヒスタミン」などの物質が大量に放出され、これらの物質が目の神経や毛細血管などを刺激することで生じます。

結膜浮腫の対処法

結膜浮腫は、見た目に非常に気になる症状であり、特に子どもに生じると親は慌ててしまうことが多いでしょう。しかし、眼をこすったりせずに触らないでおくと、数時間のうちに徐々に腫れは引いていきます。腫れを早く引かせるために点眼薬が処方されることもありますが、基本的には放置して様子を見ます。

症状に気づいてすぐに受診するのではなく、数時間おいて腫れがおさまらなければ眼科医等を尋ねるようにしましょう。

結膜浮腫自体はアレルギー性結膜炎から来る症状である場合が多いため、根本的な治療をする場合は、抗アレルギー薬などを服用をすることになります。最近ではドラッグストアでも医療機関処方と同程度の効き目を持った薬が販売されていますので、忙しくてなかなか病院に行けないという人は、それらを利用するのも良いでしょう。結膜浮腫がなかなか治らない場合や、充血・かゆみがひどい場合は、専門医等の診察を受けるようにしましょう。

結膜浮腫の予防法

結膜浮腫の予防としては次のことが挙げられます。

手洗いを徹底する

結膜炎の大きな原因は、細菌やウイルスに感染することです。これは、衛生的でない手で目をこすったりすることで炎症を起こします。外出先から帰ったらまず一番に手を洗うようにしましょう。
子どもが小さいうちなどはこまめに爪を切るなどして、雑菌が爪の間にたまらないように気をつけてあげて下さい。ネイルアートなどで爪が長い人も、特に注意を払って手を洗うようにしましょう。

結膜炎になった家族とはタオルや洗面具を別にする

家族の中で結膜炎になった人がいる場合、タオルや洗面具など、顔に触れるものは分けて使ったり洗ったりするようにしましょう。
細菌やウイルスの感染による結膜炎からくる結膜浮腫の場合、同じタオルで顔を拭くなどすると、それだけで感染してしまう可能性があります。家庭内感染を防ぐため、ある程度症状が治まってしばらく経つまでは、分けて利用するようにしましょう。

コンタクトレンズの使用方法に気をつける

コンタクトレンズはそれぞれ連続着用時間が決まっており、規定の時間を大きく超えて使用すると、目に酸素が行き渡りにくくなり、結膜炎やそれに伴って結膜浮腫も起こりやすくなります。

疲労が溜まっている時などは特に眼のトラブルが起きやすくなりますので、コンタクトレンズの着用は短時間に留めましょう。帰宅したら眼鏡に切り替えるなどすると良いでしょう。

着用時間に気をつけるだけでなく、コンタクトレンズを清潔に保つことも重要です。コンタクトレンズの処方の際に眼科医から説明を受けるかと思いますが、2Weekレンズなど使い捨てでない場合、レンズの両面を十分にこすり洗いし、保存液に規定の時間以上、浸けておくようにしましょう。また、アレルギーを引き起こしやすい人は、1dayタイプのコンタクトレンズを検討するのも一手でしょう。

きちんとこすり洗いが出来ていないと、いわゆる「タンパク汚れ」がレンズに蓄積し、炎症などトラブルの原因となります。また着用の時も、清潔な手で取り扱うようにしましょう。

アレルゲンに接触しないようにする

アレルギー性結膜炎は花粉やほこりなどのハウスダストに接触することで起こることがほとんどです。これらのアレルゲンに接触する時間を出来るだけ減らすようにしましょう。
対策としては、

  • 外出時にメガネ・マスク・帽子を着用する。
  • 帰宅したら、衣服についた花粉などを払い落としてから家の中に入るようにする。
  • 花粉の飛散が多い時期は洗濯物や布団は外に干さないようにする。
  • 掃除機をこまめにかける。
  • ホコリがたまりやすい場所は、濡れ布巾などで水拭きをする。
  • ダニの繁殖を防ぐために、天日干しあるいは布団乾燥機をかける。

などがあげられます。人によってアレルギー反応を起こす花粉の種類は異なるため、常にメガネやマスクなどをする必要はありませんが、飛散時期は特に注意して対策するのが良いでしょう。

まとめ

白目がぶよぶよになって飛び出してしまう「結膜浮腫」、知らないと慌ててしまう症状ですが、適切に対処すれば怖い病気ではありません。また、症状を出さないためにも、普段から上にあげたような予防法を心がけておくことが大切です。

アレルギー性結膜炎は、かかりやすい人は再度かかってしまうことがありますので、気になる人は眼科医に相談してみましょう。