目のコラム

読めたらすごい!意外と多い『目』のつく珍しい漢字まとめ

私たちは毎日どこかで使っている「漢字」は人類が過去に築き上げてきた偉大な文化の功績の一つです。漢字はたった一つの文字に多くの意味を併せ持つもの多く、そして数も多い。この世のすべての事象を表せるのではないか……と思わせるほどバラエティーに富んだ文字である漢字には、「足」や「頭」など人体を表すものももちろんあります。

これには「目」も含まれますが、実は漢字の「目」は部首の「めへん」として他の漢字に数多く使われているのをご存知でしょうか?

そこで、今回は「目」という漢字の成り立ちと、漢字の一部を構成する「めへん」が使われている珍しい漢字をご紹介します。ひょっこり「目」が隠れている意外な漢字があるかもしれませんよ!

「目」という漢字の成り立ち

「目」という漢字の成り立ちは意味の通り、私たちの顔にある目の形から誕生しました。「目」をそのまま眺めていてもなかなか人間の目を想像できないので、紙に「目」と書いた後、その紙を横に傾けてみましょう。「目」が横に倒れましたね。この横たわった「目」をじっと見てください。中央にあるマス目を黒目だと想像して、「目」と書いた後に黒く塗りつぶしてみてもよいでしょう。人間の目に見えませんか?

つまり、漢字の「目」はこうして人の目の形から誕生した象形文字(ものの形を元に作られた文字)なのです。もちろん、人間の目が由来なのですから、その意味も「見る」から始まり、物事を認識・感知するといったところまで幅広く網羅します。その結果、多くの漢字に部首の「めへん」として登場し、漢字の意味に微妙なニュアンスを加える役割を果たしているのです。

たとえば漢字の「眩」は「目が眩む(くらむ)」といった使い方をされますが、視覚に関連することなので「めへん」は入っていますね。
また、「眉毛(まゆげ)」という単語に使われる「眉」も目の周りに関することなので、ここでも「めへん」があり、加えて「睫毛(まつげ)」の単語でおなじみの「睫」、「眠い」の「眠」、「眼科」の「眼」なども「目」グループの一員です。

ここまでは皆さんもご存知の方が多いでしょう。しかし、漢字の中に「目」が組み込まれている漢字は他にもっとたくさんあります。

部首に目がある珍しい漢字

それでは次に意外にも「めへん」がある、または「めへん」がある読みにくい漢字をご紹介します。「日常では見たことがない」「読めない!」との声が上がりそうな難しい漢字も登場しますよ!

人の名前にもよく使われる「真」ですが、これも真ん中にあるのは「めへん」なのです。

意外だったでしょうか?もともと漢字の「目」には「見たままの姿、ありのまま、まじめ」の意味がありますが、「真」の意味もこれとほぼ同じ。だから「真実・真相」などの言葉や「真子さん」などの名前に使われるのでしょうね。
また、ドラマや映画でよく聞く「今度こそ真人間になりたい」などという台詞も、まさに上記のような意味合いをすべて含んだよい例です。

こちらも日常生活でよく見かける漢字ですね。真ん中にある目が「めへん」です。意味は「まっすぐ、正しい、真価」。漢字全体から「真面目な若者」を彷彿とさせるものがあります。

先に挙げた漢字と比べると若干難易度が上がりますが、この漢字は音読みで「メイ・ミョウ」、訓読みで「つぶ(る)・くら(い)」と読みます。意味は「暗い、見えづらい、ねむり」。「静かに目を瞑った」「仕事の前に瞑想をするのが習慣だ」などといった使い方が代表的な例ですが、不思議と暗闇の怖さではなく、ある種の静けさを漢字させるのは「ねむり」の意味があるからかもしれません。

ここでぐっと難易度が上がりました。「眇」は音読みで「ビョウ・ミョウ」訓読みで「すが(める)・ちい(さい)」と読み、「小さい目・・片目が小さい・小さい」などの意味があります。たとえば「目を眇(すが)めてこちらを見た」といった使い方をし、ここでは「片目を細めてこちらを見た」という内容になります。「目」と「小さい」を掛け合わさった、意味が非常にわかりやすい単語ですね。

「あれ?この漢字、見たことがある!」と思った方。それはおそらく「欺瞞(ぎまん)」という言葉をどこかで読んでいるからではないでしょう。「欺瞞」は「人の目をあざむく」ことを意味しますが、「瞞」の漢字そのものにも「あざむく・だます・くらます・はっきり見えない」など、同様の意味があります。昨今、各方面で真実がうやむやにされてしまうことが多いですが、こんな世間を「欺瞞だらけの世の中だね」などと人は憂いたくなるものなのでしょう。

この漢字は読めない方が圧倒的に多いかもしれません。「眦」の音読みは「サイ・シ・セイ」、訓読みは「にら(む)・まなじり」で、意味は「目尻・じろりとにらむ」。「あまりの侮辱に、眦(目尻)をつり上げて怒り狂った」のような使い方をします。

「目」と「弟」を合わせて何の意味になるのだろうか……と考えてもこの漢字の読み方と意味はわかりません。意外なことにこの漢字の訓読みは「ながしめ・ぬすみみ(る)」、意味は読み方の通り「横目で見る・ぬすみ見る」なのです。「睇」の字面からはとても想像できませんね。
「周囲にわからないように睇(ぬすみみ)た」――。「睇」はこのような言葉の使い方をしますが、どうもしっくりこないと思う方がきっと多いことでしょう。

この漢字は訓読みで「ひとみ」、音読みで「ボウ」と読みます。意味は読みのままの「ひとみ」。あの親しみがある「瞳」と大きな違いはないといわれていますが、「眸」は「見開いた目」というニュアンスが強いようですね。使い方の例としては「想像していなかった展開に驚いたのだろうか。彼女は大きな眸をまっすぐこちらに向けてきた」のようなものが挙げられます。

三つの「直」がまるで組体操のように組まれたこちらの漢字「矗」も「めへん」が使われている漢字の一つ。読み方はストレートに「チョク・チク」です。意味は「まっすぐ・素直」で、見たままのイメージですね。手書きをするときは画数が多いので大変ですが、漢字の意味と字面から質実剛健さが伝わってくるからでしょうか、「のぶ」と読んで人名にも使われています。

その他の「めへん」漢字

他にも、「目」と「多」を組み合わせて「目やに」を表したり、「目」と「華」の組み合わせで「目が活発に動く」という意味を持たせたりなど、「めへん」と他の漢字とのコラボレーションは驚くほど多く、眺めているだけで「その組み合わせもあったか!」と感心してしまうほど。

興味のある方は漢字辞典で調べてみましょう!

「目」が意味するもの、それは「人の心の在り方」

「目」(めへん)が組み込まれている漢字は意外にも多くありました。実は今回ご紹介した漢字以外にも「県」や「盾」「省」「盲」などに「めへん」が使われていますが、すべてに共通するのは「とても大切・中心・肝心・心」の意味が含まれているという点です。

真実を探ろうとするまなざし、そしてまっすぐな心――。「目」はこのような人間としての心の在り方までも表現している、とても深い意味を持った漢字だったのです。

たった5画で表されるこの世と人間の心。あまりの意味の深さに、今度から「目」を見る「目」が変わってしまいそう……?

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