目の病気

痛い!かゆい!恥ずかしい!早く治したい「ものもらい」の治療法

「あれ?まぶたが赤く腫れている。しかも痛い!」――。ものもらいはある日突然私たちの目にポツンと現れる眼病です。年齢や性別関係なく発症するものもらいは比較的メジャーな眼病ですが、まったく予期していないときに限って目に出現し、治るまでの一定期間不快な症状を残す、しつこく、厄介な病であったりします。しかも、多くの場合は他人から見ても腫れや赤みがわかることがほとんどであり、見た目の面でもストレスがたまる一方。

できれば、写真撮影や面接などで初対面の人に会うとき、そして結婚式やパーティーへの出席など、人に与える第一印象が重要になるときに、ものもらいの痛々しい目で臨む……なんてことは避けたいもの。

そこで、今回はものもらいの症状をおさらいしつつ、ものもらいになってしまう原因や治療法をご紹介します。こうした知識があれば、普段からの心がけで予防も可能ですので、この機会に覚えておきましょう!

ものもらいの症状とは?

ものもらい

「ものもらい」と一口に言ってもその症状は多岐にわたりますが、基本的には以下に挙げるものがものもらいの代表的な症状です。「今ちょうど目の様子がおかしい」と感じ始めている方、下のような症状はありませんか?

症状1「赤く腫れる」

朝、顔を洗おうと洗面台の鏡で自分の顔を見たときにまぶたの腫れに気付いた、という方もいるでしょう。ものもらいの典型的な症状は、まぶたの一部の赤い腫れです。腫れが大きくなると、目を開けていても半分閉じているような状態になってしまうことも。

誰が見てもすぐわかるような赤い腫れは人に心配をかけてしまいますし、何より見た目に自信が持てなくなってしまいます。

症状2「痛み」

まぶたに腫れが出ていない段階でも、まばたきの際にちょっとした痛みを感じてものもらいになったことに気付いた方もいるかもしれません。まばたきや指で押すなどの物理的な動きが加わると痛みが出る。これもものもらいの症状です。

まばたきする度に痛むようでは仕事や勉強など、集中が必要な場面で大変なストレスになりますね。

症状3「かゆみ」

痛みと同時にかゆみもでることがあります。かゆくても痛くてかけない・触れない、いわゆる「痛かゆい」状態になりますので、これもまたストレスになります。

症状4「ゴロゴロするなどの異物感」

まぶたの腫れによる目への圧迫で、ゴロゴロするなどの異物感を感じることがあります。

症状5「充血」

腫れや痛み、そしてかゆみなど目の異常が続くと充血します。まぶたも赤く腫れ、さらには白目部分も充血……痛々しい限りです。

以上がものもらいの代表的な症状です。それでは次に、なぜものもらいができてしまうのか、その原因について見ていきましょう。

ものもらいの原因は「細菌感染」

ものもらいはまつ毛の根元や、根本近くにある汗腺、もしくは目が乾燥しないように適度な脂を出すマイボーム腺の部分が細菌感染したことによって引き起こされる、急性の炎症です。ですから、根本の原因はこの「細菌」にあり、様々なことが引き金となって体の抵抗力が落ちた、または不衛生な状態になったときなどに炎症が起きてしまうのです。

たとえば、以下のようなことはその引き金となります。

原因1「病気や疲れなどで抵抗力や免疫力が落ちる」

黄色ブドウ球菌のような、もともと体にある細菌は通常害になることはありません。しかし病気やケガなどで体の抵抗力や免疫力が落ちると、とたんに炎症を引き起こして悪さを働くことがあります。皆さんの中にも、残業が続いて疲れがたまっているときに、ものもらいができた経験はないでしょうか?

原因2「汚れた手で目を触った」

うっかり汚れた不衛生な状態の手で目を触ったりこすったりすると、炎症が起きやすくなります。まだ手洗いの習慣が身についていない幼い子どもは気付かないまま汚れた手で目をこすり、ものもらいになってしまいやすいと言えるでしょう。

原因3「コンタクトレンズの洗浄・消毒が不完全だった」

コンタクトレンズは使用すれば細菌や汚れがつきますので、使用後は必ず洗浄・消毒をしなければなりません。しかし、この洗浄・消毒が不完全に終わってしまうと細菌がレンズに残り、その細菌がものもらいを発症させてしまうことがあります。

原因4「アイメイクが落としきれていなかった」

目をくっきり大きく見せるアイメイクにはアイシャドウ、マスカラ、アイライナーなどの多くの化粧品が使われますが、メイクをしっかり落としていないと、細菌が目元に住みつく元となってしまいます。

ものもらいの治療法

以上のように、ものもらいの原因となる細菌感染の機会は日常の何気ないシーンに潜んでいますので、心がけ次第で予防もできます。しかし、すでにできてしまった場合は治療に専念するしかありません。

そこで、最後にものもらいの治療法についていくつかご紹介します。ものもらいを抱えてストレスを感じている方はぜひ参考にしてください。どのような治療法を望むかによっては眼科医による指導・処置が必要になります。

治療法1「抗菌薬を使って殺菌する」

ものもらいの原因は細菌ですので、殺菌ができる抗菌点眼薬や塗るタイプの抗菌軟膏を使用するのが最も一般的な治療です。抗菌点眼薬には眼科で処方されるものと、薬局で購入できるものがあります。また、症状が重い場合には抗菌内服薬が使われることも。

抗菌薬での治療が順調に進めば、1~2週間で治ることが多いようです。

治療法2「手術して膿を出す」

重症化してまぶたのしこり(腫れている部分)が大きくなっている場合は、患部を切開して膿を出す手術をした方が、治りが早いことがあります。手術は点眼麻酔をして行われますので、痛みはさほどありません。

治療法3「アイ関連アイテムの使用を中止する」

ものもらいの治療中は治療の妨げになるようなものの使用を控えます。したがって、コンタクトレンズの使用やアイメイクはしばらく控えるようにしましょう。事情があって、どうしてもアイメイクをしなければならない場合は、目に負担がかからない方法で必ずアイメイクをしっかり落としてください。

治療法4「十分な休息・睡眠を取る」

細菌による炎症を治療するためには体を十分な休息と睡眠が必要です。抗菌薬をしっかり効かせるためにも、ものもらいの治療中は無理をせず、リラックスした生活と送ってください。もちろん、ストレスになるようなことも控えてくださいね。

治療法5「アルコールを控える」

あまり知られていないことですが、アルコールは炎症を悪化させることがあります。早く治すためにも、治療中は禁酒してください。ちなみに唐辛子などの刺激物も同様ですので、スパイシーな料理がお好きな方、しばらくは我慢を。

予防するには「休息」「衛生管理」が大切!

ものもらいは罹患経験者が多いため、軽視されやすい眼病です。しかし一度かかってしまうと、その間は数々のストレスにさいなまれ、想像以上に治りが遅くなることもあります。こうならないためにも、ものもらいができる前に予防対策をしておきたいもの。

十分な休息と睡眠の確保、目の周りを清潔に保つ、目に負担がかかることはなるべく避ける、などの対策を日々行っていれば大変有効な予防となりますので、ものもらいができやすいことで悩んでいる方はぜひ、実行してみてください。

それでもものもらいができてしまったら……なるべく早く手を打ちましょう。イベントなどで急いで治療したいときは最寄りの眼科を受診して、最善の治療法を提案してもらってくださいね!

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参考にさせていただいたページ

ものもらい – 参天製薬
マイボーム腺 | 川本眼科
麦粒腫(ものもらい) | 日本アルコン株式会社
ものもらいの治療 | セレオ八王子つぐみ眼科
【医師監修】 ものもらい(麦粒腫)の原因、治し方 – 病院なび
ものもらいについて|青葉台スマイル眼科クリニック
ものもらいとアルコールの関係 Doctors Me