コンタクトのコラム

コンタクトレンズは何歳から使えるのか【小学生でも大丈夫?】

視力は勉強やスポーツへの取り組みに大きな影響を与えるものです。子どもたちがいざ、意欲的に何かに取り組もうとしても、視力の悪さや眼鏡の装用が邪魔して全体のパフォーマンスを下げてしまうことがあります。

「もうちょっとはっきり見えたらいいのに」「眼鏡が邪魔で思いきり動けない」――。

こんな子どもの気持ちを察し、「そろそろコンタクトレンズを……」と考え始める保護者の方も多いものですが、判断を急いではいけません。コンタクトレンズはれっきとした高度管理医療機器。子どもに使わせる年齢によっては目の健康に悪影響を及ぼすことがありますので、慎重な判断が必要です。

そこで、今回は子どものコンタクトレンズ使用開始の適齢期や注意点について解説します。子どもの目の健康のため、保護者として何ができるのか、一緒に考えていきましょう。

コンタクトレンズを使い始める適齢期は?


引用:保護者の方へ | メルスプラン | コンタクトレンズのメニコン

コンタクトレンズメーカー、メニコンのデータによると、コンタクトレンズを使い始めた年齢には16歳、15歳、14歳の順に多く、使用開始の最低年齢は12歳となっています。つまり、コンタクトレンズの使用開始時期は中学・高校に入学してからが一番多いことになりますが、だからといって使用開始の適齢期が十代の半ばに決められているわけではありません。そもそもコンタクトレンズにはこれといって決まった使用開始年齢が設定されているわけではないのです。

小学生にはまだ早い理由

しかし、たとえそうだとしても、眼科医をはじめとする専門家の多くが小学生以下の年齢から使用し始めることに賛成していません。それには主に以下のような理由があるからです。

洗浄や消毒などの基本的ケアの継続が難しい

小学生はまだ様々なことで保護者のサポートが必要な年齢層です。小学校高学年であっても帰宅後のうがい・手洗いを忘れてしまう子がいるように、この年齢層では毎日コンタクトレンズの洗浄と消毒を行い、装用時間・期間を守ることが難しい傾向にあると言えるでしょう。

コンタクトレンズは直接目にのせるもの。毎日のケアを怠れば目の健康に多大な影響を及ぼしてしまいますので、やはり小学生には積極的にコンタクトレンズをおすすめできません。

角膜内皮細胞が早い段階から減少してしまう

また、黒目の一番内側にある角膜内皮細胞が減少してしまうのも大きな理由の一つ。この角膜内皮細胞は黒目部分の透明度を維持するために必要な細胞ですが、酸素不足になると死滅します。コンタクトレンズの装用は目の酸素不足を招き、結果、角膜内皮細胞の減少を加速させてしまうのです。角膜内皮細胞は一度数が減少すると元に戻ることありません。

コンタクトレンズは装用・ケア方法を間違えなければ安全に使えますが、使用が長期間に渡れば目への酸素は不足がちになります。できれば使用開始を遅らせて、少しでも目に十分な酸素を取り入れる期間を確保しておくのが理想的なのですね。

中学生・高校生が使う際に注意すべきこと

以上のような理由から、コンタクトレンズの使用開始は中学生・高校生になってからがよいとされているのがわかりました。それでは最後に、これからコンタクトレンズの使用を検討している中高生の皆さんに向けて、使用する際の注意点についてお話します。

毎日必ずケアを

コンタクトレンズを安全に使用するためには毎日の洗浄・消毒が必須です。汚れたままのレンズを装用すると重い眼病にかかったり、失明したりすることもありますので、コンタクトレンズのメーカーが指定、または推奨する方法で必ずケアをしてください。

「コンタクトレンズは毎日正しい方法でケアしなければならない」――。この原則をしっかり覚えてください。

定期的に検診を受ける

眼科で視力等の検査を受けてからコンタクトレンズを購入することになりますが、その後も定期的に眼科で目に異常がないかどうかのチェックを受けてください。
保護者の方などが通信販売でレンズを購入する場合は特に検診を忘れがちになるので、特に意識して検診があることを忘れないようにしましょう。

コンタクトレンズはファッションアイテムではなく、医療機器。この認識を忘れないでくださいね。

レンズをつけたまま寝ない

部活や勉強で疲れてしまい、そのままベッドでウトウト。「もうこのまま寝たい……」と思うことがあっても、コンタクトレンズは必ず外しましょう。つけたまま寝ると目が酸素不足になり、将来重い眼病になる可能性があります。

眼鏡は必ずは用意すること

コンタクトレンズがあるからもう眼鏡は必要ない!というわけにはいきません。コンタクトレンズは装用時間が決められているものがほとんどですので、一日のうち必ず外さなければならない時間がありますが、そんなときに眼鏡は非常に役に立ちます。

また、何らかに事情でコンタクトレンズを使用できない状況になった場合、眼鏡がないと大変不便です。常に眼鏡はコンタクトレンズとセットで用意しておくようにしてください。

さいごに

コンタクトレンズによって得られる良好な視界は適切な使用とケアがあってこそのもの。これら二つの基本を守ることができる年齢こそが、コンタクトレンズの使用開始にふさわしい「適齢期」であると言えるのではないでしょうか?