目薬

【目薬の正しいさし方】2滴以上は逆効果?

疲れた目をスッキリとさせてくれる目薬は、デスクワークなどで目を酷使する人には欠かせないアイテムですよね。目のかすみや充血を改善するために、毎日何回も目薬を使っている人も多いのではないでしょうか?

目の諸症状を改善するために役立つ目薬も、使い方を間違えると逆に目に悪影響を与えてしまうこともあるということをご存じでしたか?今回は目薬の正しい差し方と一緒に、何滴さすのが一番効果的なのかまで、目の健康のために詳しく調査しました!

目薬を差しすぎていませんか?

目のかゆみや充血症状などの耐え難い目症状。早くなんとかしたいという気持ちから、目薬を何滴も差していまっていませんか?目薬は、差せば差すほど効果が高まるというものではありません。

まぶたに保持しておける涙の量は、「0.02~0.03ミリリットル」ほど。目薬の一滴分は、その量を上回る「約0.04~0.05ミリリットル」になるように調整されているため、一滴以上使うと確実にあふれて、目薬の無駄遣いになってしまいます。

無駄遣いになるというだけでも勿体無いですが、差しすぎると「目薬の副作用」がおこってしまうことも。目薬の副作用とは、本来あるべき「層」が使いすぎによって洗い流されてしまうことです。

目の角膜の表面は、「ムチン層」「涙層」「油層」という三層で覆われています。それぞれの層が感染を防いだり、涙の蒸発を防いでくれたりと、目を保護してくれる役割を担ってくれているのです。

必要以上に目薬を差すことで必要な層まで洗い流され、層のバランスが崩れて目の乾燥や異物感を引き起こしてしまう可能性が高まってしまいます。さまざまな目症状を引き起こしてしまわないためにも、目薬は一滴以上使わないことを徹底しましょう。

点眼後に目をパチパチさせていませんか?

差しかたのよくある間違いのひとつに、目薬を差したあとすぐにまばたきを繰り返してしまう行動が挙げられます。

液体といっても異物は異物。自然に目をパチパチとしたくなってしまう気持ちはわかりますが、せっかくの液剤が流れでて本来の効果が発揮できなくなるのでやめましょう。

目薬を差したあとは、片手の親指と人差し指で目頭を軽く押さえるようにし、一分ほど目を閉じて安静にしていましょう。その間に、眼球とまぶたの間の隙間に目薬が行き渡ってくれます。

目頭を押さえないままにしていると「涙点(るいてん)」とよばれる小さな穴に薬剤が入り込み、のどに苦みを感じてしまうことも。涙点は目頭の奥に存在し、のどや鼻につながっているためです。軽くでいいので涙点を押さえておくと、不快な苦みを感じません。

防腐剤入りの目薬が良くない目の人とその原因

販売されている点眼薬の一部には、「防腐剤」が含まれているものが存在します。

時間が経っても目薬の品質を落とさないために入れられている成分ではありますが、防腐剤入りの目薬を使ってはいけない人がいます。それが、ソフトタイプのコンタクトレンズを着けている人です。ソフトコンタクトレンズは素材がやわらかく、水分を含むようにつくられています。防腐剤入りの目薬を差すと、レンズ自体が防腐剤を溜め込んでしまい、角膜が防腐剤に長時間さらされることになってしまうのです。

防腐剤入りの目薬を使いたいときはソフトコンタクトレンズをはずしてから点眼し、点眼後も15分間はコンタクトレンズを装着しないようにしましょう。

ハードコンタクトレンズの場合は、自分の使っているレンズが「酸素透過性タイプ」、「非酸素透過性」、どちらのタイプなのかを確認してください。現在主流とされている酸素透過性タイプのハードコンタクトレンズは防腐剤を吸い込んでしまう性質があるため、ソフトコンタクトレンズと同じく防腐剤入りの目薬の使用は避けてください。

正しい目薬の差し方

誤った目薬の差しかたを続けていると、健康な目の維持からどんどん遠ざかっていくことになってしまいかねません。正しい手順を記載しますので、参考にしてください。

STEP1「手を洗う」

汚い手で目薬を使うと、目薬が菌で汚染されたり、目自体に細菌が入ってしまい充血や結膜炎などを引き起こしてしまう恐れがあります。まずは手についている菌を洗い流すために、しっかりと手を洗いましょう。

STEP2「目の2cmほど上から一滴だけ差す」

眼球に直接ノズルをあてて点眼する人がいますが、目薬の容器内にゴミや菌が入り込んでしまう原因となってしまうのでやめましょう。必ず眼球の上から2cm~3cmほど離し、まつげやまぶたにノズルの先が触れないように目薬を一滴だけ落としてください。片手で下まぶたを引っ張るようにすると、点眼しやすくなります。

STEP3「目頭を押さえて一分間待つ」

目薬が差せたら、目頭を軽く押さえてまばたきをしないように目を押さえましょう。一分間ほど安静にしていれば、自然に薬剤が眼球全体に行き渡ります。

STEP4「あふれた薬剤をふきとる」

目元にあふれてしまった薬剤をそのままにしておくと、肌荒れの原因になってしまいます。清潔なティッシュやタオルなどで、やさしくふき取ってください。ゴシゴシとこするのは、肌をいためてしまうのでNGです。

STEP5「適切な場所で保管する」

目薬を使ったあとは、必ず適切な場所で保管してください。車の中など高温になる場所は容器内の成分が変化してしまう可能性があるので避けて、涼しい場所に保管しましょう。

また、使用期限が切れた目薬は勿体無いからとそのまま使用を続けず、買い換えるようにしましょう。

「防腐剤」「血管収縮剤入り」は要注意

さきほど防腐剤入りの目薬はソフトコンタクトレンズと相性が悪いと説明しましたが、ドライアイの人は防腐剤だけでなく、「血管収縮剤入り」の目薬にも注意が必要です。ドライアイの人は角膜に小さな傷があることが多いため、防腐剤入りの目薬を使うと傷に悪影響を与えてしまう可能性があります。

さらに血管収縮剤は充血時には役立ってくれますが、涙の分泌を抑制する働きがあるため、目の乾燥に悩んでいるドライアイの人は絶対に避けるべきです。防腐剤や血管収縮剤が入ったものを避けるだけでなく、「ドライアイ用」と記載があるやさしい目薬を選ぶようにしましょう。

まとめ

目薬は一滴以上使うと逆効果ということを、今回の記事で初めて知ったという人も多かったのではないでしょうか?自分の目を守れるのは自分だけですから、誤った知識はしっかりと正さなければなりません。正しい知識を使って適切に目薬を使うことで、目薬本来の効果を最大限発揮できるでしょう。もしもあなたの周りに誤った使い方をしている人がいたら、正しい手順を教えてあげてくださいね。