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目の充血の原因と仕組み・対処法まで

最終更新日:2018/06/28

気づいたら、しょっちゅう目が赤い…なんてこと、ありませんか?目が重く疲れているなあと思ったら、鏡を見ると白目が赤い。見た目にも良くないばかりか、目の健康の面でも心配になってしまいますよね。

今回は、そんな「目の充血」に焦点を絞ってみましょう。なぜ充血が起こってしまうのか、また予防・対処する方法にはどんなものがあるのか、詳しくご紹介します!

目が充血する仕組み

なぜ、白目が赤く充血してしまうのでしょうか?まずはそのメカニズムについてご説明しましょう。

眼球を覆う表面の薄い”膜”、これを「結膜」といいます。この結膜の近くには、細い血管がたくさん通っています。この血管が太くなり浮き出ることによって、全体が赤く見えます。この状態を、充血といいます。

目や、ひいては身体全体に疲れが生じたりすると、それを回復しようとするために血管を太くします。酸素をより多く取り入れたり、栄養をたくさん循環させるため血流を増やそうとするのです。

つまり、「目が充血する」ということは、身体からの何らかのサインであるともいえます。

では、目が充血する原因にはどんなものがあるのでしょうか。

目が充血する原因

目が充血することは、身体からのSOSともいえます。どういった原因によるものなのか、ここでは、主な原因となる5つの事柄についてご紹介します。

原因1「目の疲れ」

眼精疲労を起こしている場合があります。

長時間パソコンのモニターなどを見続けていると、目が乾燥したり、ピントを合わせ続けるための筋肉(毛様体筋)も疲労してきます。この目の疲れを回復するため、より多くの酸素や栄養を循環させようとして血管が拡張し、充血してくるのです。

また、度のあっていないコンタクトレンズやめがねを使用し続けることも、毛様体筋を疲労させる原因となり、慢性的な充血を引き起こすことにつながります。

原因2「寝不足」

寝不足も、”原因1”の目の酷使と関連するところがあります。目も適切な休息を取らなければなりません。寝不足になると疲れが溜まり、目の周りの筋肉も凝ってしまうため「血行不良」に陥ってしまうのです。

また、そんなに目を酷使したつもりが無くても、「身体全体の疲れ」を訴えるSOSが目の充血となって現れてくる場合もあります。

原因3「長時間のコンタクト着用」

長い時間コンタクトレンズを使用していると、酸素が不足してしまいます。ずっとフタをしているような状態なのですから、当然ですよね…。特に刺激に敏感なタイプの人は、コンタクトレンズを装着すること自体が刺激となっているかもしれません。にも関わらず長時間にわたって使用しているならば、その刺激によって目が痛み充血することもあります。

また、コンタクトレンズを毎日長時間使用することでドライアイにもなります。乾いた目は酸素を欲し、目を充血させます。

原因4「炎症を起こしている」

結膜炎になってしまっているおそれもあります。

炎症を起こす原因は、

  • 目にゴミが入ったまま時間が経ってしまった
  • 使用期限の切れた、または欠けたり破れたりしているコンタクトレンズを使い続けている
  • 屋外で長時間、目に紫外線を浴びた
  • 目を強くこすった
  • ゴーグルをつけずにプールで泳いだ(消毒用の塩素の刺激)

などが挙げられます。このように、病気以外でも外部からの刺激によって炎症を起こしている危険性があります。

原因5「目の病気にかかっている」

大きな自覚症状があまりなかったとしても、充血の状態が続くようであれば、目の病気の疑いがあります。

先に挙げたドライアイもそのひとつです。他には、

  • アレルギー性結膜炎(花粉症)
  • 感染性結膜炎(ウィルス性結膜炎)
  • 細菌性結膜炎
  • ぶどう膜炎

などなど、炎症による充血である場合があります。この場合充血のほかに、目やにが多くなったりかゆみが出たりすることがありますので、他に重なる症状がないか注意してみておきましょう。花粉症でも、「かゆみはあまりないが目が真っ赤になる」という人もいるので、花粉症に当てはまることもあるかもしれません。

このように、目が充血する原因はいくつかあります。予防する際には、これらの生活習慣が慢性化していないか自問してみましょう。

しかし、「どうしても仕事が立て込んでいて目を休める暇がない!」なんてときには、目の充血を避けられない時期があるかもしれませんね。実際に目が赤くなってしまったら、どんなふうに対処できるでしょうか。

次の項目では、目の充血の治し方・対処法についてご紹介します。

目の充血の治し方

目の充血を根本的に解決するためには、休息が一番です。ここでは、予防法を含めた対処法をご紹介していきます。

目を冷やす

目や目の周りを冷やすことで、膨張した血管や筋肉は収縮しようとします。そうすることで、目の赤みを抑えていくことが出来るでしょう。

よく、「疲れ目には温感アイパッドを」といわれ、温めて使う温熱シートなどが販売されていますね。確かに酷使した疲れ目は温めると血行が良くなり、癒されていきます。しかし充血しているときには逆効果。

すでに身体が血行促進のために血管を拡張させている状態なので、それをゆっくり抑えていってあげることが必要なんです。1日の終わりに疲れ目を感じたときは、「充血しているときは冷やす」「充血していないときは温める」と覚えておきましょう。

目薬をさす

疲れ目によって充血している場合には、目薬が有効です。酸素不足やドライアイなどを解消するために目薬を活用しましょう。

しかし、市販されている目薬の中で”充血を解消する”とうたわれた目薬を使用する際には注意が必要です。そうした目薬の中には、たいてい「血管収縮剤」が含まれています。これが作用することによって血管が収縮し、表面的に充血がおさまるというしくみなのですが、本当に血管収縮剤を使用しても大丈夫なのでしょうか?

名古屋市にある川本眼科の院長先生が綴る記事”川本眼科だより77”「充血をとる目薬のワナ」によると、

血管収縮剤をむやみに使用することには問題が多く、お勧めできません。ふだん使う目薬は、血管収縮剤を含まないほうがよいのです。

とあります。

この記事によれば、血管収縮剤によって充血が解消され、一見白目が元に戻ったように見えても、根本的な解決にはなっていないということが恐ろしいのだとされています。

例えば、結膜炎になったときのことを考えてみましょう。結膜炎で目は充血しています。ここに血管収縮剤をさせば、赤かった目は白くなります。

でも、決して結膜炎が治ったわけではなく、治療にはなっていません。結膜炎を治すには、本来、細菌に対して抗菌剤を使ったり、炎症を抑える薬を使ったりしなければなりません。でも、血管収縮剤にそんな作用はありません。

 
つまり、充血することによって発信されていた目からのSOSを、見逃してしまうことになってしまう危険性があるというわけなのです。

血管収縮剤で充血がおさまると、病気が治ったと誤解してしまうかも知れません。結膜炎の炎症の程度は充血の程度を見て判断することができますが、血管収縮剤を使ってしまうと、炎症の程度が判断できなくなってしまいます。

こう考えると、むやみに目の赤みを取って「治った!」と喜ぶのは危険とさえ感じますね。

つまり、目の病気ではなく”疲れ目”や”寝不足”からの充血であることが確定している場合にのみ「充血をとる目薬」を使用するか、または疲れ目を解消するために酸素を取り込みやすくしたり、目の渇きを潤すタイプの目薬を選んだ方が良いといえるでしょう。

川本眼科のコラムでは、続けてこう述べられています。

血管収縮剤を連用していると、薬の効果が切れたときに、かえって充血してしまうという現象がおきます。このことを「リバウンド」と言います。
 
充血するので、充血を取ろうとして血管収縮剤をさす→効果が切れたときもっと充血する→充血を取ろうとして血管収縮剤をさす→・・・・
 
こういう悪循環がおこって、いつも目が充血している人もいます。こういう場合、常用していた市販の目薬をやめるだけで、充血がほとんど解消してしまうこともあります。

眼科医は、こうしたリバウンドを避けるために血管収縮剤はなるべく処方しないのだそうです。充血は、自己治癒機能の一種でもあるのですから、せっかくの機能を押さえつけるのは自然なことではないといえるかもしれません。

適度な休息を、こまめに

仕事の休みが取れない、終わらない、帰れない、寝る時間が取れない…などという方もきっといらっしゃることでしょう。「繁忙期にはずっと目が赤いよ!」という方もいるかもしれませんね。本当にお疲れ様です。

しかしまとまった休息が取れないときでも、1時間に数分のこまめな休憩だけは取っていただきたいものです。休憩時間にはスマホや書類をチェックするのではなく、目を閉じてください。

忙しければ眠る必要はありませんので、”何も見ない数分間”をちょっとずつ挟んであげるだけでOK。長時間、近距離のモノを見続けるためにピントを同じ部分に合わせ続けることで、目の疲れはどんどんたまっていきます。

1時間に3~5分程度は目を閉じるか、遠くをボーっと見るようにすると、ピントを合わせる毛様体筋を休ませてあげることができます。それに加えて、目の渇きを潤す目薬も時間を決めて定期的にさすようにするとよいでしょう。

度の合った矯正器具を使用する

現在のコンタクトレンズやメガネの度は、きちんと合っていますか?メガネの方は特に、一度購入してしまうと買い替え時期を逃してしまうことが多いかもしれません。最低でも年に一度は、視力検査を受けてみるとよいでしょう。

またコンタクトレンズの方も、眠るギリギリまで装着するよりは、帰宅したらメガネに変えるなどして目をオフにするとよいかもしれません。

度の合っていない矯正器具の使用は、目が余計にピントを合わせようと頑張るため、裸眼より疲れ目を発症させることになりかねません。そうすると、慢性的な充血を引き起こす原因となってしまいます。

室内の環境を整える

職場や自室の環境も目に影響します。特に部屋の「明るさ」、「湿度」は、目の健康に大きく関係してきます。

目の乾燥を防ぐために、室内の湿度を適度に調整することは大切です。加湿器や濡れタオルを置いておくだけでも効果はあります。また、エアコンや扇風機の風が直接目に当たるのはよくありません。送風口の向きにも気を配りましょう。

そして、室内が暗くても目は乾燥してきます。モノを良く見ようとするためにまばたきが減ったり、無意識に目を大きく開いたりするからです。読書の際には部屋全体を明るくするか、デスクライトなどの部分照明を活用しましょう。

パソコン作業の場合は、部屋が煌々と明るい状態よりも、少し照明を落ち着かせたほうが目が疲れにくくなります。また、外の光がパソコンのモニターに反射することも目にはよくありませんので、適切にカーテンを用いて余計な光は遮光しましょう。

暖色系の光、電球色、昼白色…など、光の色や明るさをリモコンで調整できるシーリングライトは便利です。ゆったりと過ごすときには暖かい色、集中して勉強したいときには電球色…など、場面に応じて変えると、目に優しい環境で生活できます。

目に良いビタミンを積極的に摂る

「疲れにくい目をつくる」ことから始めるのは、目の充血の根本的な予防策といえるでしょう。ご存知のように、ブルーベリーに含まれる【アントシアニン】は目に良いものです。ビルベリーやカシス、シソなどでも摂取できます。

そのほか、【ビタミンA】も”目のビタミン”とも別称されるように、夜間の視力維持、粘膜の健康維持を助けます。レバーやうなぎ、緑黄色野菜、またチーズなどの乳製品に多く含まれます。

【ビタミンB群】も目にとって重要な栄養素です。ビタミンB1、B2は、疲労回復や神経機能の維持、粘膜の健康を維持するのに役立ちます。B6はタンパク質の代謝と免疫力の向上に、B12はピント調節の向上やタンパク質の代謝、免疫を助けることに役立ちます。

これらが不足すると目の疲れが起きやすくなるとも言われるため、充血を予防するためにもコンスタントに取り入れていきたいものですね。

ビタミンB1は豚肉や玄米、豆類にも豊富に含まれます。B2は、さば、たまごや納豆など。レバーやハツなど赤身のホルモンも摂りましょう。B6は、まぐろやかつおなどの魚、バナナにも多く含まれます。B12は、レバーやにしん、牡蠣などで摂ることができます。

【ビタミンC】は、抗酸化作用や免疫力の向上、粘膜の機能を維持するのに役立ちます。またストレスによる目の疲れを防いでくれるので、内側からの充血の原因にも効果的。アセロラやブロッコリー、赤ピーマン、レモン、いちごなどで、効率よく摂取しましょう。

【ビタミンE】にも抗酸化作用があり、細胞の健康維持を助けます。適切な血行促進をするので、疲れ目・ドライアイを防ぎ、真っ赤になる充血を未然に予防するのに効果的です。アーモンドなどのナッツ類や、うなぎ、かぼちゃなどに多く含まれます。

【ルテイン】は、抗酸化作用の高い「カロテノイド」の一種です。現代人のほとんどが抱えているドライアイに非常に効果があります。また、スマホやパソコンのモニターから発せられ眼球に刺激を与える、ブルーライトなどから、網膜を守ってくれる働きがあります。しかも、高齢黄斑変性や白内障になるリスクを減らしてくれるというデータもあります。

ルテインは体内で合成することが出来ません。ですから、食べ物から摂取する必要があります。ほうれん草やケール、パセリやブロッコリーなど、緑の野菜を積極的に摂りましょう!

これらのビタミンを効率的に摂取するため、ビタミンサプリを活用するのも手ですね。

まとめ

以上のように、充血の予防や対策にはいろいろな方法があります。目に良い習慣を心がけ、それでも解消しない場合には目の病気であることも考えられますので、速やかに眼科で検査を受けるようにしましょう。

ライタープロフィール

karaです。難しいことを丁寧に説明することを心がけます。
   

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