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目が真っ赤に?結膜炎とその予防方法について

最終更新日:2018/06/28

目が真っ赤になって視界がかすみ、見た目にも良くない目の充血。かゆみが出て、え?なんだか白目がとろけてきてる!?…その症状、「結膜炎」かもしれません!結膜炎にかかる元は1つではなく、その原因によって「〇〇性結膜炎」という病名が付きます。対処法も異なるため、自分ではどうしたらよいか判らなくなることも。

今回は、この結膜炎について詳しく見ていきましょう。結膜炎の症状や特徴、対策や予防法をご紹介していきます。結膜炎に関するよくある疑問についてもまとめました。

結膜炎とは?

まぶたを裏返すと、白目に繋がった半透明な膜が確認できます。これが「結膜」です。この結膜から白目までもが赤く充血し、炎症を起こしている状態を総じて結膜炎といいます。

炎症を起こした原因に関わらず、”炎症を起こした状態”を結膜炎といいますが、原因自体はさまざまです。

感染して起こる細菌性結膜炎、ウイルス性結膜炎、またアレルギーによるアレルギー性結膜炎などがあります。そして、それぞれの症状にあわせた病名で分けられます。

例えばひとくちにウイルス性結膜炎といっても、ウイルスの種類によって症状の出方が変わってきます。「はやり目」や「プール熱」などの名称は聞いたことがあるかもしれません。正式な名称はそれぞれ、「流行性角結膜炎」、「咽頭結膜炎」といいます。

結膜炎の症状・特徴

では、実際に結膜炎にかかったときの主な症状や特徴についてご紹介していきます。もし次のような症状が重なって生じた場合は、結膜炎を疑うことが出来ます。

目やに

目やには、目に入った異物や不要なモノを取り込んで排出するためのものです。細菌やウイルスなど、目にとって有害なものが繁殖すると、普段より粘度が増した目やにが大量に出ることがあります。

充血

まぶたの裏や白目が真っ赤に充血します。炎症を起こした結膜は、より多くの酸素を取り入れるために毛細血管を拡張させます。そのために血管が浮き出て、赤く充血してしまうのです。

かゆみ

アレルギー性結膜炎の場合は、かゆみを伴うことが多くあります。アレルゲンによって刺激を受けた粘膜がかゆみを増し、目をこすってしまうことで余計に目の赤みを引き起こします。

結膜炎の種類と対策

次に、結膜炎の原因となる事柄と対策についてご紹介します。原因によって対策が変わりますので、症状と照らし合わせて原因を追究することが大切です。

細菌性結膜炎

細菌性結膜炎の原因は、普段から身の周りに存在している細菌に感染することによるものです。「黄色ぶどう球菌」や「表皮ぶどう球菌」などが挙げられます。免疫力が落ちているときや、目を不潔な状態にしておくときに感染しやすくなります。手を洗わずに目をこすったり、お風呂の湯を張り替えずに入浴したりすれば、そのリスクは高まるといえるでしょう。

症状としては、粘りがあり黄みがかった目やにが多くなり、白目が充血してきます。

ブドウ球菌は、人や動物の傷口(特に、化膿しているキズ)をはじめ、手・指、鼻、喉、耳、皮膚の表面など広くに潜伏しています。健康な人の20~30%が保菌しているといわれ、普通に生活していれば完全に除去することはまずできません。しかし、普段は充分な免疫によって守られています。

対策としては、普段から清潔な手指にしておくこと。ヒトからヒトへとうつることはまれですが、免疫力の低い赤ちゃんやお年寄り、病み上がりの人は注意です。とくに、手のキズや手荒れした部分には、通常よりも多くのブドウ球菌が潜んでいることを覚えておきましょう。口に入ると食中毒を引き起こす菌なので、そういった点でも注意が必要です。

また、使用期限が過ぎていたり、充分な洗浄を行っていないコンタクトレンズを使用し続けることは、細菌性結膜炎を引き起こす元となります。

ウイルス性結膜炎

感染するウイルスによって症状が異なります。しかし、そのどれもが感染力の強いもの。会社や学校などで集団生活を送る人や、家族に感染者がいる場合は注意が必要です。

アデノウイルス

感染力が強く、小さな子どもの通う保育園や幼稚園などでは爆発的に広まることもあります。「アデノウイルス8型」では、流行性角結膜炎、いわゆる”はやり目”が起こります。症状があらわれるまでに1~2週間かかり、突然症状が現れます。

目に異物が入っているようにコロコロしたり、充血やまぶたの腫れ、大量の目やにや涙が出ます。感染すれば、10日後には目がかすむなど、視界に影響が出るようになります。酷くなると、白目が溶けた様にドロドロ・ぶよぶよとします。朝起きたときに、目やにで目が開かなくなることもあるでしょう。

こうした症状が治まるのに、2~3週間はかかります。またその後も数ヶ月にわたって跡が残ることもあるので、見た目にも完治するまでは、しっかり眼科にかかるようにしましょう。

また、咽頭結膜炎(プール熱)も「アデノウイルス3型」によって起こります。こちらは感染後一週間以内に症状が出始め、充血や目やになどの結膜炎の症状のほか、喉の痛みや高熱を伴うこともあります。プールなど、水を共有する場所で広まることが多いものです。

エンテロウイルス

白目に出血がみられる結膜炎の場合、「エンテロウイルス70型」の感染で引き起こされる、急性出血性結膜炎のおそれがあります。

これは感染して1日で症状が出始め、出血・強い充血・目やにが生じます。治るのには10日ほどかかり、感染力は大変強いためすぐヒトに感染します。

実はウイルスに有効な点眼薬が無いため、発症し弱った目が他の感染症を引き起こさないようにするための抗生物質や抗炎症薬の点眼を用います。自身の免疫力がキーになるので、目の病気とはいえ、しっかり休養をとって抵抗力を養うことが大切です。

アレルギー性結膜炎

その人のアレルゲンとなる物質が結膜に侵入したときに起こります。主に充血、目のかゆみが起こります。せきがでたり、酷ければ高熱が出ることも。最近の調査によれば、日本人口の約15~20%の人がアレルギー性結膜炎を有しているといわれています。

アレルゲンによって1年のうち特定の時期起こるものもあれば、1年を通して起こる場合もあります。

例えば、ダニやカビ、ハウスダストなどが原因の場合は通年性といえます。コンタクトを使用している人は、眼球にキズが付きやすくなっているため発症しやすいともされています。

また花粉症による結膜炎もアレルギー性結膜炎に分類され、これは季節性のものです。カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリなどイネ科の植物による花粉症は、初夏に引き起こされます。春にはスギやヒノキ、秋にはブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどが代表的な原因となり得ます。

アレルギー性結膜炎には、かゆみの元となる”ヒスタミン”の分泌を抑えるための抗アレルギー点眼薬が用いられます。

結膜炎の予防方法

結膜炎にかかることを防ぐには、その原因を元から取り去ることが必要です。細菌性結膜炎の場合は細菌を完全に除去することはできませんから、自身の抵抗力をしっかり養っておくこと、細菌が繁殖する環境を作らないことなどが大切です。

感染力としては低いものなので、相手の抵抗力が強ければ他人は発症しないかもしれませんが、もともと抵抗力の弱い乳児などと接するときは、清潔を保つことを充分意識してください。

ウイルス性のものは非常に感染力が強く繁殖もしやすいので、流行っているときは人ごみの中にいかないようにすることが一番の予防策といえるでしょう。乳児の場合、もし預け先の施設ではやり目が起こっている場合、沈静化するまでは元気でもお休みしたほうが良いかもしれません。

また自分がウイルス性結膜炎かもしれないというときには絶対に集団の中にはいかず、公共の移動手段もできるだけ避けながら眼科へ急ぎましょう!潜伏期間が終了するまでは、自宅療養が厳守です。

アレルギーが原因の場合はアレルゲンをできるだけ除去するのが望ましいことですが、花粉症の場合はそうもいかないもの。花粉用のマスク、メガネなどを着用し、眼科で処方される抗アレルギー点眼薬をその時期の数週間前より使用しておくと効果的です。花粉症で苦しむ患者があふれ薬がなくなることもあるので、予約できるクリニックでは点眼薬を予約しておきましょう。

ダニやカビが原因である場合は、自力で・または業者に頼むなどして、できるだけ家を清潔に保つようにすることです。布団や布製品は晴れた日によく叩き、天日干しします。クローゼットの中もホコリがたまりやすいので、まめに掃除機をかけるようにし、衣替えで出してきた衣類も叩いてから使用するのがベストです。

結膜炎に関するよくある疑問

ここからは、結膜炎に関するよくある疑問についてお答えしていきましょう。

結膜炎はうつるのか?

ウイルス性の結膜炎は非常に感染力が高いので注意が必要です。

医療法人 藤田眼科

例えば職場にウイルス性結膜炎の患者が出勤してきた場合、そこで目をこすって接触したりしなくても、衣類や毛髪についたウイルスを撒き散らしている恐れがあります。自身が感染した場合はもちろん、外出を控えるようにしましょう。

結膜炎の時、飲酒は避けるべき?

飲酒すると免疫力が低下するので、症状が悪化してしまう可能性もあるといいます

ドクターズ・ミー

お酒は血管を膨張させ血流を増やす作用があります。ただでさえ炎症が起こっている結膜炎の際にアルコールを摂取するのは、害にしかなりません。健康なときの適度なアルコール摂取には、冷え対策やストレス解消といったメリットもありますが、弱っているときには免疫力を低下させるリスクがあります。症状を悪化させるだけでなく、回復の遅れにも繋がるので避けましょう。

結膜炎の時、コンタクトしても大丈夫?

充血や結膜炎の原因がコンタクトレンズにある場合もありますので、絶対に使用しないでください

丸尾コンタクト

結膜炎によって刺激に敏感になっている目にコンタクトを装着するのは控えましょう。弱っている眼球は、いつもより多くの酸素を必要としていますが、コンタクトレンズはそれを妨げることにもなります。コンタクトレンズが原因で起こる結膜炎もあるため、今の原因に加えてさらなる結膜炎の原因を増やしたりすることもあります。

結膜炎の時、風呂に入っても大丈夫?

お風呂は最後に入るか、シャワーなどですませましょう

参天製薬コラム

感染性の結膜炎の場合、お風呂のお湯を介して家族にうつってしまうことがあります。とくにウィルス性のものは細心の注意が必要です。一人暮らしの場合人にうつる心配はありませんが、お風呂に常在していいる細菌・雑菌が目に入り、合併症のような状態にならないともいいきれません。

常にあたらしいお湯が流れる、シャワーを利用する方が安全といえます。

結膜炎は放っておくと自然治癒する?

はやり目には専用の治療薬はありませんが、有益な治療方法の一つに自然治癒が挙げられます。

医療法人社団 博陽会 いいだ眼科

流行性角結膜炎に関して言えば、その細菌自体に有効な薬がありません。処方されるのは炎症を抑える薬などで、本人に抗体ができるにつれ治癒していくのを助ける治療法です。

またアレルギーについても同じことが言えます。アレルギー症状を緩和する薬はあっても、治すための薬はありません。アレルゲンを出来るだけ排除し、抗アレルギー薬を投与することで対処します。

さらにウイルス性の結膜炎についても同様で、最終的には体内の抗体が出来上がるのを待つことになります。

ウイルス性結膜炎に対しては、今のところ残念ながら特効薬はありません。感染したウイルスに対する抗体が体内で作られるのを待つしかありません

医療法人社団ヒューマニティー&アート会 ワキタ眼科

それゆえに、感染してから外出を控えるよう指示される期間については絶対に守らなくてはならないのです。

しかし、結膜炎はその症状が非常に辛いものです。また長いこと炎症を放置しておけば、痕やまぶたの腫れ、視力低下などの後遺症を患う結果になりかねません。ですから、「勝手に治る」と放置したりせず、必ず眼科での検査を受けるようにしましょう。そして免疫力を高めるため、質の良い食事と睡眠、充分な休息を取り入れることが大切です。

まとめ

結膜炎の症状は、軽いものから重症に至るまでさまざまです。免疫の弱い人や小さい子どもは、とくに症状が重く出ることがあります。後遺症のことを考えると、絶対に放置してはいけない結膜炎。目の充血が引かなかったりかゆみが出てきたら、すぐに眼科を受診するようにしましょう。

ライタープロフィール

karaです。難しいことを丁寧に説明することを心がけます。
   

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