目の病気

頭痛を伴わない閃輝暗点の特徴と見極め方【症状の継続時間が重要】

頭痛の前兆としてよく知られている閃輝暗点ですが、頭痛を伴わない閃輝暗点があることをご存知でしょうか?

頭痛をともなわない閃輝暗点は特に日常生活に問題がないものも多いのですが、なかには重大な病気のサインであるケースもあります。そこで今回は、頭痛をともなわない閃輝暗点の特徴と安全か否かの見極め方、そして気をつけるべき重大な病気についてまとめました。閃輝暗点に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

閃輝暗点とは?

閃輝暗点は、突然視野に光があらわれたり、部分的に見づらい部分が生じたりする症状です。具体的には、左右どちらかの視野に突然チカチカ・キラキラした光があらわれて広がっていき、ギザギザした光がうずまき状に拡大、と同時に、見ようとしている中心部分が暗くなったり歪んだりして見づらくなります。

閃輝暗点

また時には、視野の片側が全く見えなくなることすらあります。

視野にあらわれる光はノコギリの歯のような光として感じることもありますし、ガラスの破片のように感じる場合もあります。その他、水面に光が反射している感じ、と表現されることもあります。光は広がりながら回転しているように感じることもあり、多くは数十分程度症状が続いた後、視界の外へと消えていきます。

そして閃輝暗点で見える光は、眼を閉じても見えることが特徴です。

閃輝暗点の症状

閃輝暗点は片頭痛をともなうことが多いと言われています。片頭痛の症状は個人差が大きく、頭が重い、という程度で済むこともあれば、痛みが激しくて冷や汗やめまい、吐き気・嘔吐といった症状があらわれることもあります。このような片頭痛をともなう閃輝暗点の持続時間は、5分からどんなに長くても1時間程度であることが多いようです。

一方で、頭痛をともなわない閃輝暗点もあります。国際的な頭痛分類でも「典型的前兆のみで頭痛をともなわないもの」として分類されており、典型的前兆(閃輝暗点など)のみで頭痛をまったく経験しない人もいるようです。

このような場合、閃輝暗点は数十分程度で治まります。しかし、頭痛をともなわなくても閃輝暗点が1時間以上続く場合には注意が必要です。長時間続く閃輝暗点は、脳梗塞など重篤な病気が原因で生じている可能性があるからです。

閃輝暗点の原因

閃輝暗点は視覚に異常を感じるために目の病気だと思われがちですが、実は脳内の血流異常で生じる病気です。脳の視覚野(眼から送られて来た情報を処理する部分)の血流が何らかの理由で悪化すると、眼から送られてきた情報を上手に処理できなくなり、見えないはずの光を感じるようになります。これが閃輝暗点です。

その後、悪化した血流を改善するために血管が大きく拡張すると、まわりの神経を刺激して頭痛(片頭痛)が生じます。脳梗塞などで脳内の血流異常が継続すると閃輝暗点も持続することになりますし、頭痛が生じないケースもあります(頭痛が生じることもあります)。

そのため、閃輝暗点が長時間続く場合には、速やかに医療機関を受診する必要があります。

閃輝暗点の治療法

残念ながら、閃輝暗点そのものに対する治療法は確立していません。

しかし、閃輝暗点があらわれている時に医療機関から処方される片頭痛専用の頓服薬を早めに服用すれば、症状が和らぐこともあります。脳内の血流を改善する薬や漢方薬を毎日飲むことで、閃輝暗点を治療することもあります。

また、カルシウムや亜鉛などのサプリメントが効果的であるという報告もあります。その他、規則正しい生活をして疲れをためないことや、栄養バランスの良い食事をとることも大切です。

閃輝暗転が引き起こす重大な病気

閃輝暗点やそれにともなう頭痛はつらいものですが、命の危険に関わるものではありません。

しかし、前述のように閃輝暗点が長時間続く場合には脳の病気-脳血栓・脳梗塞・脳腫瘍など-が隠れている可能性があります。

特に、40歳を過ぎて初めて閃輝暗点を経験し、持続時間が1時間以上と長い場合などには専門医を受診して詳しい検査をしてもらうことをおすすめします。

まとめ

目がチカチカしたり視野が暗くなったりする閃輝暗点は不快なものですが、脳の状態を私たちに教えてくれる貴重なサインともいえます。長時間続く閃輝暗点は、脳の病気を知らせるサインかもしれません。

「どうせいつもの頭痛の前兆だから…」と軽視せず、持続時間が長い場合には早めに専門医を受診しましょう。