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「眠そうだね」とよく言われる…眼瞼下垂ってなに?

最終更新日:2018/06/28

眼瞼下垂(がんけんかすい)という病気をご存知でしょうか。これは読んで字のごとく、瞼が垂れ下がる疾患です。

あなたは、人によく「眠そうだね」などと言われることがありますか?もしかしたら、あなたが「眠そう」に見えるのは、この”眼瞼下垂”のせいなのかも…。

眼瞼下垂になっていると、眠そうに見えることはおろか、メイクが決まらなかったり、放っておくと、最悪目が開かなくなってしまうこともある怖いものなのです。悪化すると視界が悪くなるため生活に支障が出てしまい、手術が必要になってしまう眼瞼下垂。一体何故、このような病気になってしまうのでしょうか?

この記事では、眼瞼下垂の詳細や原因、治療法についてまとめました。あなたのまぶたが眼瞼下垂でないかどうか、自分で出来るセルフチェックもあります。予防する方法についてもご紹介していきますので、最後までお付き合いください。

眼瞼下垂とは?

まず、眼瞼下垂とは何なのかについて知っていきましょう。先にも述べたように、簡潔に言えば眼瞼下垂とは、”瞼が垂れ下がってしまう”疾患です。

この眼瞼下垂には、先天性と後天性があります。後の『眼瞼下垂の原因』という項目でもご説明しますが、後天性の場合、筋肉や神経など身体の内側に問題がある場合に発症したり、コンタクトの使用人口が増えたこと、二重などのプチ整形が気軽に出来るようになったことなどの外的要因もあります。

では具体的に、どんな特徴・症状がみられるのでしょうか。

眼瞼下垂の特徴・症状

「正常な瞼」とは、瞼が角膜(黒目)の上部を少し隠しているくらいの状態を言います。正確には、黒目の中心から瞼までが3.5mm以上あることが理想です。これ以上下がっている場合に、眼瞼下垂と診断されることがあります。

眼瞼下垂になってしまうと、視界が狭まることで生活(車の運転など)がしにくくなったり、「目つきが悪い」と評されてしまうことがあります。また、瞼のくぼみが深くなるために実年齢より老けて見えたりもしてしまいます。

更には、一見関係無さそうな、「肩こり」や「頭痛」の原因となることもあるのです。

眼瞼下垂が肩こり・頭痛につながる理由

瞼が下がれば視野が狭くなってしまいますが、瞼の筋肉で目を開くことが出来ないため、頭ごと上を向けてモノを見るようになります。そうすることで、肩や首のコリを誘発することになってしまうのです。

また、瞼の力で目を開けない場合、おでこの筋肉を使って瞼を引き上げるクセがついてしまいます。そのことによっておでこにもコリが生じるため、頭痛などの原因になるのです。結果として、本人には全くそんな気は無いのですが、顎を上げて相手を見下しているような状態に…。そんな見方をしていれば当然、見た目もよくはありませんね。

この病名や、症状自体を知らない人が多いため、「人に理解されにくい」というのも、この疾患の特徴の一つといえるのではないでしょうか。

治療には簡単な手術、またはメスを入れなければならない場合もありますが、周りの理解を得られないと仕事を休みづらかったり、「美容整形のために休むの?」と言われて辛い気持ちになることもあるかもしれません。眼瞼下垂はれっきとした疾患であるのにも関わらず、自分自身でさえ「最近たるんできたな」としか考えずに、必要な治療を受けずにいる人も多いのです。

しかし放置しておけば、さらに下垂が悪化したり、先に述べたような頭痛や肩こりなど、身体のほかの部位への影響、さらには”目つき”の問題から人間関係のトラブルが起こったりと、あらゆる面に被害が飛び火してしまう恐れがあるのです。

つまりこの眼瞼下垂、ただ「瞼が下がるだけ」の軽い病気だと思わないほうが良い、ということが言えます。

さらにその理由の一つとして、眼瞼下垂の原因が”神経疾患”からきているかもしれないという危険性も挙げられます。

では眼瞼下垂の原因となる事柄にはどんなものがあるのか、次の項目から詳しくみていきましょう。

眼瞼下垂の原因

記事の冒頭でも軽く触れたように、眼瞼下垂には先天性と後天性があります。それぞれ、どういったメカニズムによるものなのでしょうか。

先天性の場合

うまれつき瞼が下がった状態です。出生直後はほとんど目が開いていませんが、徐々に開くようになります。眼瞼下垂でなくても、初めのうちは瞼の筋肉をうまく使えず、起きているのに目を閉じがちな赤ちゃんもいます。しかし正常であれば、目に見えて心配になるほど「いつも目を閉じている」状態にはありません。

この原因はやはり、瞼の筋肉の働きや発達が不良であるところにあります。片目のみの場合・両目にみられる場合があります。

おすわりが出来る生後6ヶ月頃になると、赤ちゃんの眼球は、動くモノを追って見たりすることが出来るようになっています。眼瞼下垂の場合は視野が制限され見づらくなっているので、赤ちゃんもあごを上げてモノを見たり、眉を引き上げて目を開こうとします。この仕草については、「両目でモノを見よう」とする「”視野”の成長」の証でもあるため、一概に悪いこととは言えません。

”両目でモノを見る”、”動くものを目で追う”…などの行為をしない赤ちゃんは、斜視や弱視など、また別の目の心配が出てくるからです。

後天性の場合

後天性の眼瞼下垂の原因として最も多いのは、加齢によるものです。歳を重ねることによって瞼の表面の皮膚が下がったり、眼瞼挙筋というまぶたを引き上げるための筋肉と、瞼の間に緩みが生じたりすることで起こります。

この場合、まばたき自体には問題が無いことが普通なようです。しかしあまりにも瞼が下がってくれば、やはり視界には影響が出ます。

加齢以外に挙げられる後天性眼瞼下垂の原因には、

  • ハードコンタクトレンズの長期使用
  • 目をこするクセがある
  • 酷い眼精疲労
  • 二重のプチ整形を行ったが失敗だった
  • 神経麻痺(動眼神経麻痺…目の周りの全ての筋肉を動かすための神経が麻痺する。斜視や瞼の開閉も難しくなる。

があります。

いつも目をこすってしまう、ビューラーを毎日強くかけている、ハードコンタクトレンズを長年使用している…などの悪条件が重なり、ジワジワと下垂していくこともあれば、事故やボクシングなどで強く瞼を打ちつけ、神経が傷つくことで瞼が上がらなくなることもあります。

眼瞼下垂のセルフチェック

鏡を見て、「自分は眼瞼下垂なのでは?」と思い当たるところがありますか?

その疑いがあるのであれば、出来るだけ速やかに病院での診察を受けるようにしましょう。もしそれが神経が原因であるものだとすれば、斜視などの眼球運動障害を迎えてしまったり、脳の病気や動脈異常がその原因であるかもしれないからです。

病院で受診する前に、自分で出来るセルフチェックもあります。まずは、以下の点が生活の習慣になっていないか、また自分に当てはまる点があるかどうかおさらいしてみましょう。

  • 花粉症や乾燥、アトピーなどで目をこする機会が多い
  • ハードコンタクトを外さずに眠ってしまったり、連続で使用し仕事をしていまっている、長年使っている
  • アイプチをずっと使用しており、落とすときにはこすってはがしている、ビューラーは睫毛が抜けてしまうほど強くかけてしまう…など、メイクのときに力を入れてしまっている
  • 仕事内容はパソコンでの作業がメインで、帰宅後もスマホなどの画面を見続ける習慣がある
  • 40代を過ぎている
  • 著しい逆さまつげがある
  • おでこに深いシワがある(「良く見よう」とするときにおでこを上げるクセがある)

こうした点に思い当たることがある場合、眼瞼下垂になりやすいといえます。今現在瞼が下がっていなくても、将来的に後天性眼瞼下垂になる恐れは拭えません。

例えるなら妊婦さんのお腹を引き合いに出すことが出来ます。妊娠した女性のお腹はとても大きく膨らむものですが、産後は1年ほどでおおよそ元に戻ります。これは皮膚の伸びる「幅」について、非常に余裕があることを示しています。

瞼の皮も、同じく伸びやすくなっています。と同時に、薄くデリケートであるため、「強くこする仕草」を続けていれば伸びて当然といえるでしょう。そして残念ながら瞼の皮膚については、一度伸びてしまうと元には戻りません。

西宮市サトウ眼科のHPによると、ハードコンタクトレンズの長年使用で眼瞼下垂になる点について以下のように述べています。

硬いレンズがまぶたの裏側(内側)を刺激することで、まぶたを上げる筋肉の一部が弱ってしまいます。印象としては、20年~30年使っていると10人中3~4人は影響を受けているように思っています。

また仕事で常にパソコンを使っていたり、1日中スマホにかじりついているような生活をする人も注意が必要です。極度な眼精疲労は、眼輪筋など目に関する筋肉に非常に影響し、その機能を低下させ、それが眼瞼下垂に繋がるからです。

では次に、瞼における”自覚症状”についてご紹介します。以下のような症状を感じている場合、眼瞼下垂の恐れがあるかもしれません。

  • 瞼が重く感じる(常時)
  • 肩こりや偏頭痛が増えた
  • おでこのシワが増えた
  • 昔に比べ、目が小さくなった
  • 目と、眉の間隔が広くなった
  • 夕方になるにつれ、目の奥やおでこに痛みを感じる
  • まぶたのくぼみが深くなった
  • 二重が三重になった

肩こりや頭痛だけで眼瞼下垂の恐れがあるとはいえませんが、上記に挙げたような、”むくみとは違う瞼の重み”、”目と眉の間隔の広がり”などを平行して同時に感じている場合は、注意が必要です。

では、これらの事柄に当てはまった場合、まぶたの運動をセルフチェックしてみましょう。方法は次の通りです。

  1. 顔をまっすぐ正面に向け、目を閉じる
  2. 目を閉じたまま、指で眉の上をしっかりと押さえる
  3. その状態で目を開く

眼瞼下垂でなければ、眉を押さえていても全く力を入れずに目を開くことが出来ます。眼瞼下垂であったならば、目が開けても視界の上部が閉ざされていたり、力を入れないと瞼が開かないような感覚があります。

このように、眼瞼下垂のチェックポイントは「目を開くときにおでこの筋肉を使わずにいられるか」がキーになるのです。

眼瞼下垂の治療方法

では実際に眼瞼下垂であった場合、どのような治療が施されるのでしょうか?眼瞼下垂の原因をさまざま挙げてきましたが、その原因と程度によって治療法は異なります。

先天性眼瞼下垂の場合

まず先天性眼瞼下垂の場合、生まれたときからまぶたが下がっているからといってすぐに処置をするわけではありません。先述したように、先天性眼瞼下垂の状態で生まれた赤ちゃんが生後6ヶ月ほどになると、「両目でモノを見よう」と頑張るようになります。そのような仕草が見られたら良い兆候ですので、まずは3歳くらいまで様子を見ることが一般的なようです。

乳児の手術にはさまざまなリスクを伴います。視力の成長経過を見守りつつ、必要となれば3歳を過ぎてから手術を行います。しかし、瞼が全く開いてこない・または黒目にかかっている、というような場合は、視力の発達を妨げてしまうことで「弱視」になってしまう危険性が出てきます。そうした場合は高度と診断され、2歳以下でも手術に踏み切ることがあります。ところがこの場合は成長に伴ってまた瞼が下がってくることが多いため、再度手術を施すことが多いようです。

この手術の内容は主に、眼瞼挙筋(瞼をひきあげる筋肉)を短縮する方法、また眉毛を上げることで瞼を開こうとしている場合は、その筋力を利用した眼瞼吊り上げ術などが用いられます。

赤ちゃんの検診は1ヶ月、4ヶ月、1歳…などと定期的にあるものですが、その際、赤ちゃんが左右に移動させたおもちゃを目で追うかどうかを調べる検査もあります。ここで医師が指摘してくれる場合もあるでしょう。親自身が不安に感じていることがあれば、すぐに医師に相談することが大切です。

後天性眼瞼下垂の場合

後天性の場合はどんな治療法があるでしょうか。

後天性眼瞼下垂の中で最も多いとされる「加齢」の場合は、先の項目でもご説明した通り、眼瞼挙筋と瞼のつながりが緩くなっていることが原因となっています。ですから、眼瞼挙筋と周囲組織の結合を再構築するよう縫合する手術が施されます。

そのほかの原因である場合はまず、その原因疾患に対する処置が施された後に、残った下垂を治療します。原因疾患への対処によって、残る下垂の程度が変わるからです。

それらの処置は程度によって、眼科だけでなく、形成外科や美容外科で受けることもできます。手術の種類も症状によって様々です。

「重瞼線切開法」「眉下切開法」

例えば、なかでも眼瞼皮膚弛緩症という皮膚が垂れ下がったことによる下垂の場合、下がった瞼の皮膚を切除する「重瞼線切開法」や「眉下切開法」を行います。

重瞼線切開法は、二重のラインに添ってメスを入れたるんでいる皮膚を除去するものです。二重に隠れるので、術後の傷はほとんど目立ちません。眉下切開法は、一重の人や、「術後、二重になりたくない」という人のほとんどが選ぶ術式です。半年~1年は眉下に傷が残ることがありますが、瞼の腫れは少ないといえます。

「瞼挙腱膜短縮術」「ミュラー筋タッキング術」

軽度~中等度の眼瞼下垂の場合、「瞼挙腱膜短縮術」や、「ミュラー筋タッキング術」を施術することがあります。それぞれその人の症状に合わせたもので、瞼を引き上げる筋肉のうち、”瞼挙腱膜”が緩んでいる人、ミューラー筋に問題がある人などと分かれるため、それぞれにアプローチしたこれらの術法がとられます。

「経結膜的挙筋腱膜タッキング術」

瞼の皮膚が比較的薄いタイプであれば、切らない手術で解決することもあります。条件としては、瞼が厚ぼったくないこと、眼瞼下垂の原因が瞼挙腱膜が薄く伸びたことによるものであることです。

「経結膜的挙筋腱膜タッキング術」は美容外科の領域で発展した方法で、切らない手術として人気です。瞼の裏側から埋没糸を通し、挙筋腱膜をたくし上げる方法で瞼の開きを良くします。
この術式のメリットは、瞼の表面に糸を通さないため、一重の人は一重のまま、二重の人もラインの位置を変えることなく術後を迎えられることです。また、瞼表面の腫れが少ないこともメリットの一つです。

加齢による「目のくぼみ」に悩んでいる人も、この方法で解決することが出来ます。またもし、この手術による仕上がりが気に入らなかった場合は、抜糸してやりなおすこともできます。
これは保険適用のため、非常に魅力的な方法といえるでしょう。

埋没法

美容整形のうち”プチ整形”として人気の二重整形術、「埋没法」で解消することも出来ます。上記にご紹介した「経結膜的挙筋腱膜タッキング術」は、瞼の内側のみに糸を通すため、瞼の表面には影響が出ません。もし、眼瞼下垂の治療をしようとするとき「この際だから二重瞼に!」と思うなら、この埋没法を検討してはいかがでしょうか。

この場合、美容整形にかかってくるので保険適用が難しいこともありますが、日常生活に支障が出るほどの眼瞼下垂であるということであれば保険が利く場合もあります。

埋没法は、瞼の内側・外側両面で糸を縛るもので、こちらも、目のくぼみやたるみを解消することもできます。局部麻酔で、片目なら10分程度、両目でも30分かからずに終了します。

それぞれの費用は?

気になるのはその手術の費用ですよね。美容のための手術でなければ保険が適用されますし、日帰り手術が主なので負担はさほど重くないといえるでしょう。

一例ですが、当記事で参考にさせていただいた眼科様の場合、眼瞼皮膚弛緩症に対する切除手術では

  • 保険適用1割負担:片目7千円程度・両目1万4千円程度
  • 保険適用3割負担:片目2万1千円程度・両目4万2千円程度

となっています。

また眼瞼下垂への手術では、

  • 保険適用1割負担:片目8千円程度・両目1万6千円程度
  • 保険適用3割負担:片目2万4千円程度・両目4万8千円程度

とされています。

美容外科クリニックでも行える埋没法も、片目2点留めで1万7千円程度、両目で2万4千円程度で行ってくれるところがあります。多くは保険が利きませんが、短時間で成果が得られるために人気です。無料のカウンセリングに行ったその日に10分程度で施術でき、そのまま帰ってこられるのがお手軽ですね。

眼瞼下垂手術に関する不安

いくら麻酔をし短時間で終了するとはいえ、”目の手術”というと、「痛くないの?」「どれくらい腫れる?」など、不安が募ることもあるでしょう。

眼科医が答える、”眼瞼下垂治療のQ&A”をご紹介します。

手術・術後の痛みはありますか?

術前に安定剤を服用して、不安を取り除きます。そのあと30ゲージという一番細い針で、ゆっくりと麻酔を打つので痛みも抑えることができます。笑気麻酔も使用することがあります。全身麻酔でないのに、安心感から手術中に寝てしまう患者さんもいます。

術中に寝てしまう…という経験は励みになりますね。もしそれでも場所によって痛みを感じるようなことがあれば、麻酔を追加してくださるそうですよ。

手術で目が腫れるのは仕事上困ります。どれくらい腫れますか?

瞼の手術後は必ず腫れが起きますが、腫れ方には個人差があります。手術の帰りに腫れが気になる方は、サングラスなどを用意していきましょう。どうしても腫れを抑えなければならないという場合は、瞼の内側から行う手術をおすすめします。この手術の場合は、術後の腫れはかなり少ないと思っていただいて大丈夫です。

瞼の内側から行う、経結膜的挙筋腱膜タッキング術などであれば腫れを気にすることなく人と会うことができそうです。
ちなみに当記事の筆者は、片目のみ「埋没法」を行いました。このとき、2,3日小さな腫れと小さなアザが気になりましたが、メガネや前髪などでうまくごまかすことができましたよ。48時間後にはメイクOKだったため、周りの目を気にすることはほとんどありませんでした。

手術後、お風呂・洗顔はいつからできますか?

お風呂や洗顔は翌日からOKです。こすったり、しっかり洗顔料を塗り込んだりしなければ、24時間後には水に晒しても大丈夫です。手術の傷口が治りかけている段階なので、清潔さを保つためにも洗顔はした方が良いといえます。また洗髪も問題ありませんですが、シャンプーの成分が残らないようにしっかり洗い流しましょう。

腫れぼったい目を治したいのですが、手術ですっきりしますか?

瞼は美容に深く関わる部分なので、手術する場合はそうした面も意識して行います。しかし眼科にて保険適用で行う眼瞼下垂の手術の目的は、美容ではないことを理解してください。

日本人は一般的に、瞼の脂肪が豊富で、厚ぼったくなっているのが特徴です。この厚ぼったい目が原因の皮膚のたるみが、視野障害を引き起こしているという場合の手術であれば、保険は適用されます。この場合、「重瞼線切開(二重の線にメスを入れる方法)」を行うと、厚みのある皮膚が更に目立つようになるため、その場合は眉下切開で余分な脂肪を取り除きます。

眼瞼下垂の疑いがあり、なおかつ瞼の厚みも気になっているのであれば、まず一度眼科で相談し、保険適用で希望通りの仕上がりになるかを確認してみると良いでしょう。または美容外科でも眼瞼下垂かどうかの判断をしてもらうことは出来るので(眼瞼下垂という”疾患自体”を治療する目的で手術をしてくれるかどうかは要相談)、仕上がりと費用との面で比較することもおすすめです。
美容外科では、埋没法などを検討している方への無料のカウンセリングをしているところが多くありますので、探してみると良いでしょう。無料のメールカウンセリングなどもあります。

抜糸はありますか?痛いですか?

皮膚側からの切開の場合、抜糸は術後一週間後に行います。痛くありません。結膜側(瞼の裏)からの手術の場合は、抜糸はありません。

抜糸って、痛みを想像してしまって怖いんですよね。敏感な瞼だと特に…。痛くないと聞くと、安心できますね!

眼瞼下垂の予防法

これまで、眼瞼下垂を疑うとき・または実際になった場合について述べてきましたが、もちろん、眼瞼下垂にならないに越したことはありませんよね!後天性の眼瞼下垂は、誰にでも起こりうるものです。しかし、なりやすい人・なりにくい人にはもちろん差があります。

記事の項目『眼瞼下垂の原因』および『眼瞼下垂のセルフチェック』でもご紹介したように、眼瞼下垂になりやすい人には、それなりの生活習慣、クセなどがあります。もう一度、眼瞼下垂になりやすい点をわかりやすくまとめてみました。

  • ずっとハードコンタクトレンズを使用している
  • 花粉症やアトピーなどがあり、目をこするクセがある
  • 酷い眼精疲労を感じているが、そのままになっている
  • アイプチをずっと使用しており、落とすときにはこすってはがしている、ビューラーは睫毛がむけてしまうほど強くかけてしまう…など、メイクのときに力を入れてしまっている
  • 仕事内容はパソコンでの作業がメインで、帰宅後もスマホなどの画面を見続ける習慣がある

これらの点に当てはまる場合、一つ一つ改めていくことが必要です。

例えば花粉症などでどうしても目をこすることがクセ付いてしまっている場合、痒みや炎症を止める薬を眼科で処方してもらいましょう。まれに、「目をこするのがよくないから」と瞼を叩く人もいるようですが、これも目にとってはよくない行為です。目への打撃は「網膜剥離」などのリスクを生じさせます。

眼精疲労を放置しておくのも厳禁です。出来ることからで良いので、毎日少しずつ目をいたわっていきましょう。市販の温感アイマスクを利用すると簡単に目を癒すことが出来ますよ。

また疲れを溜めないためにも、パソコン作業や長時間のデジタル画面の閲覧の合間には休憩を挟むべきです。1時間に3分程度でよいので、瞼を閉じて目を休めましょう。ボーっと遠くを見るようにするだけでもOKですよ。

女性であれば、毎日メイクをする方は多いはず。落とすときはこすらず、浮かせて流せるタイプのものを選びましょう。メイク残りの無いようにしたいので、コットンで拭くだけのメイク落としなどは、いざというとき以外は使わないほうが無難です。またメイクオフした後は、瞼もしっかり保湿することが大切ですね。

さらには、「つけまつげ」の使用を中止した方が良い場合もあります。毎日”つけまのり”をつける負担、つけまつげを外すときの「引っ張る」行為や自睫毛への負担などを考慮すると、瞼に良いアイテムとはいえません。まつげエクステに切り替えるか、マスカラを丁寧に施す方が良いでしょう。

また、もしハードコンタクトレンズを使用している場合、ソフトレンズに変えることが可能であれば眼球への負担を減らすことが出来ます。

予防法として、「目のエクササイズ」を行うのもオススメです。目の体操にはいくつか方法があり、簡単なものからじっくり行うものまでさまざまあります。

簡単なものの一つに、”めだまグルグルまわし”があります。ゆっくり呼吸しながら、目を閉じた状態で、ゆっくり目をおおきく回すだけ。3週したら、反対周りにも3週回しましょう。パソコン作業で「ちょっと疲れたな」と思ったとき、30秒で出来るこの体操をするだけでも効果は期待できますよ。

他には、記事の項目『4.眼瞼下垂のセルフチェック』のなかでご紹介した方法をそのまま行う方法もあります。眉が動かないよう指で固定して、目を見開くものです。眼瞼下垂でない人は、眉を固定しても大きく目を開くことができると思いますが、そうして目を極限まで見開いた状態を5秒キープしましょう。そして脱力し、5秒休みます。これを1セットとして5回、1日に何度か行うことで、瞼の筋トレになりますよ。

目の周りの筋肉、”眼輪筋”を鍛えるには、次のような体操がおすすめです。

  1. 目をそっと閉じる。顔に全く力を入れず、自然に目が閉じた状態を意識しながら3秒数えます。
  2. 次に、目だけに力を入れてギュッと強く閉じ、3秒数える。1の状態とは違うことを意識して。
  3. 次は顔のパーツ全てを中心に寄せるようなイメージで、顔全体の筋肉を使って更に”ギュ~ッ”とさせます。顔全体に力が入っていることを意識して、5秒数えましょう。
  4. 5秒かけてゆっくりと力を抜いていく。目を開けるときは、上瞼の筋肉を使って”瞼を持ち上げていること”を意識して開きましょう。

これは普段使っていない筋肉を動かし、顔の血行を良くする効果があります。眼瞼下垂の予防になりながら、目を大きくすることも期待できます。顔の筋肉も使うので、顔全体のたるみ予防にもなりますよ。瞼を強くを閉じることで目が痛くなることがあるので、コンタクトをしていないときに行ったほうが良いでしょう。

老化による眼瞼下垂は、40代を境に、次第に表面化してきます。疾患としての眼瞼下垂でなくても、皮膚のたるみは誰でも出てくるものですので、できるだけ予防をしていきたいものですね。上記でご紹介した運動は、年齢によるたるみにも充分効果が期待できるものです。

また、「さかさまつげ」を治療せずにいることも眼瞼下垂の原因となります。さかさまつげについても、酷い場合は眼球を傷つけたり視野を阻害し生活が不利になるため、その際には保険が適用されます。なんにせよ、目に違和感がある場合はまず、医師に相談することを強くおすすめします。

まとめ

美容の面だけでなく、日常生活に不便が起こってしまう眼瞼下垂は、気づいたときに早期治療することが大切です。そのためには、違和感を放置せず、「相談だけでも」という気軽な気持ちで眼科に足を運んでみましょう。

とくに子どもやお年寄りは、”家族の気づき”がなければ発見が遅れがちになるものです。自覚症状を訴えることが苦手な家族を守るためにも、顔を合わせ、目を見て会話することを心がけることが大切かもしれませんね。

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