目の病気

【黄斑上膜とは?】物がゆがんで見えたら注意!黄斑上膜について

なんだか視界が歪んで見える…

文字や物体がゆがんで見えるのは、黄斑上膜とよばれる病気のせいかもしれません。

放っておくと視力低下につながる恐れがある黄斑上膜。あまり聞きなれない病名ですが、一体どのような病気なのでしょうか。

黄斑上膜とは?

黄斑上膜とは黄斑の表面に膜が形成される病気です。

黄斑は網膜の中でも少し黄色がかっていて、網膜の中心部分に位置しています。黄斑は物体を詳細に認識できる部分であり、眼球にとって非常に重要な役割を担っています。

黄斑

黄斑上膜には加齢によって生じる持発性のものと網膜はく離や糖尿病網膜症、ぶどう膜炎といった眼の疾患によって発症する続発性のものが存在します。

黄斑上膜の症状

視力の中心ともいえる黄斑に膜がかかってしまうことによって、一枚のフィルターを通したような視界になります。そのため視力低下を招く恐れがあります。

また黄斑にかかった繊維質の膜が収縮することで網膜にシワができたり、黄斑のむくみが起きたりすることも。このシワやむくみによってモノがゆがんで見えたり、モノの大きさが異なって見えたりする症状があらわれます。

黄斑上膜の対処法

黄斑上膜は眼球の奥にある黄斑による疾患であるため、目薬などの点眼治療や薬といった内服治療を行うことができません。

黄斑上膜の治療は黄斑にかかった膜を除去する手術によって行われます。

黄斑上膜の手術は急を要する必要があるものではありませんが、視力低下や視界の歪みを強く自覚し始めるタイミングで、症状改善するために行います。手術は硝子体を切り取って網膜上にできた膜を切除するもので、およそ30分程度で終了します。

手術後は1~2割程度で再発をおこす場合がありますが、そのうち再度手術を必要とする割合は5%ほどにとどまっています。

黄斑上膜だけじゃない!物がゆがんで見える病気について

黄斑上膜の他にもモノがゆがんでみえる疾患が存在します。

加齢性黄斑変性症

加齢によって黄斑に何らかの障害が生じる病気です。加齢性黄斑変性症も黄斑上膜と同様にモノがゆがんで見えるといった症状が発生しますが、両目で見ているときはその異変に気づきにくく、片目で見ることで初めてモノがゆがんでいることに気づきます。

欧米では中途失明原因となる第一位の病気として知られていて、日本でも失明原因の4位となっています。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症とは糖尿病によって引き起こされる合併症の一つです。

日本では失明原因の第一となっている疾患です。

血糖値が高い状態のままになることで、網膜にある血管が損傷したり詰まったりし、網膜が酸素不足に陥ります。この酸素不足を補おうと新しい血管を生成しますが、新しい血管はもろくすぐに出血を起こします。出血が度重なると網膜上にかさぶたのような膜ができ、これにより網膜剥離を起こすことがあるのです。