目のコラム

実は目に良い!寄り目で目のストレッチをやってみよう

目を真ん中に寄せる「寄り目」。ふざけて寄り目をした経験のある方も多いと思いますが、実はすべての人ができるわけではありません。スマートフォンなど目を酷使する機器が普及した現代では、寄り目ができない人は約半数にものぼると言われています。子供の頃はできたけど、今ではできないという方も少なくないのではないでしょうか。

寄り目をすると、目が悪くなったり斜視になるのではないかというイメージがありますが、逆に寄り目をすると眼球を動かすストレッチになるので、目に良い効果があります。寄り目ができないという方は、目や目周辺の筋肉がこわばっていることや筋肉量が低下していることがあるので、寄り目の練習をして目の筋肉のほぐしたり鍛えたりしましょう。

目を酷使しやすい現代人は、目が疲れやすく、さまざまなトラブルに見舞われることがあります。目のトラブルを防ぎ、目の健康を保つためには、目や目周辺の筋肉のストレッチが必須です。気軽にできる「寄り目」で目のストレッチをして、目の疲れや視力の低下を防ぎましょう。

寄り目は目のストレッチになる

こちらは、テレビ西日本で放送された「はぐはぐ」という子育て応援番組の公式動画です。「寄り目をすると 目が悪くなる!?」というタイトルですが、「寄り目は目に悪くないの?」という疑問に、「寄り目は目に良い」と眼科医が答えています。

寄り目をすると目や目周辺の筋肉を動かすことになるので、寄り目は目に悪いどころか、目に良い効果があります。意識的に目を寄せたり離したりする動作は、意外と目の筋肉を使うものです。寄り目をすることで、目の筋肉の緊張をほぐしたり、普段使わない目周辺の筋肉を鍛えることができます。

目と見るものが近い状態で作業することを近業と言いますが、近業が長時間続くと目の筋肉が緊張したままになり、最終的には視力の低下が起こります。特に、現代ではパソコンやスマートフォンなどの目に近い画面を長時間見ることが多いので、目の筋肉が凝り固まって、目がぼやけたり疲れを感じたりすることが少なくありません。

寄り目は目の凝り固まった筋肉をほぐせる手軽な方法です。何となく寄り目は目に悪いような気がして避けていたという方も、積極的に寄り目をするようにしましょう。

寄り目ができない人は疲れ目になりやすい

目を酷使する現代人は疲れ目やドライアイになりやすい傾向がありますが、ちょっと目を使っただけで目が疲れやすいという方は、「寄り目ができない」ことが原因かもしれません。特に、疲れ目用の目薬を使ってもあまり効果がないという方は、寄り目ができるかどうか確認してみましょう。

寄り目ができないということは、目を内側に寄せ、近くの物にピントを合わせるための目の筋肉の機能が低下しているということです。近くの物を見るときは、自然に寄り目がちになりますが、筋肉が落ちていたり、凝り固まって動かしづらい状態になっていたりすると、うまくピントを合わせることができないので、目に負担がかかり疲れ目になります。

寄り目ができなくなるのは老眼のサインだと言われていましたが、現代では若い方の中にも寄り目ができない方が増えています。主にスマートフォンを長時間使用することが原因だと言われており、「スマホ老眼」と呼ばれる症状が出ることもあります。

スマートフォンの画面を長時間見つめていると、近くにピントを合わせたままの状態が続き、そのまま筋肉が固定されてしまうので、スマホから目を離して遠くを見たときに見づらいと感じます。より症状が悪化すると、近くのものも見えづらくなる老眼のような症状が出るので、「スマホ老眼」と呼ばれます。スマホ老眼になっている方は、目の筋肉を動かしづらいので寄り目ができないことが多いです。

寄り目ができないことは、目の不調のサインと言えます。特に、子供の頃は寄り眼ができていたのに今はできなくなっている、という場合は、目の機能の低下が起こっている可能性が高いでしょう。

「スマホ老眼」や目がぼやける「疲れ目」は、目のピントの調整機能の一時的な不調が原因ですが、そのまま放置しておくと症状が悪化したり、本当の老眼になるのを早めてしまうこともあるので注意が必要です。一時的な不調のうちに、目のストレッチをして目を健康的に保ちましょう。

寄り目のやり方

寄り目ができない方は、どうしたら寄り目になるのかコツが分かりづらいですよね。一度コツが分かってしまえば、簡単に寄り目ができるようになるので練習してみましょう。

上記で紹介した「寄り目をすると 目が悪くなる!?」の動画内で、寄り目のやり方が紹介されているので、詳しく説明します。この方法を用いると、意識的に寄り目ができない方でも、自然に寄り目をすることができます。寄り目ができる方も、目のストレッチになるのでやってみましょう。

まずは片手を親指だけ出して握り、親指が見えるように身体の前に腕を突き出します。その状態で親指の爪をじっと見つめます。しっかりと親指の爪にピントを合わせることを意識しましょう。

それから5秒かけて、親指の爪を見つめたままゆっくりと指を目に近づけていきます。目に近づくほどピントを合わせづらくなりますが、しっかりとピントが合うところで指を近づけるのをやめます。このとき、自然に寄り目になっているはずです。

目と指の間が5センチ程度のところでもピントが合うという方は、しっかりと寄り目ができています。ピントが合わせづらい方は、目がつらいと感じたら無理をせず楽な位置までにしましょう。

そして、また5秒かけて親指の爪を見つめたまま、腕をもとの状態に戻します。ぴんと伸び切るところまで腕を伸ばしましょう。

これを繰り返し行うことで、寄り目ができない方は寄り眼がしやすくなり、普段から寄り目ができる方も目のストレッチになります。はじめのうちは数回で目の疲れを感じるかもしれませんが、毎日繰り返すことにより筋肉の緊張がほぐれ、目が疲れづらくなります。

慣れてきたら、指を近づけるスピードを変えて、よりストレッチ効果を上げましょう。手軽にできるので、ちょっとしたすき間時間にこまめに行うと目の機能の低下を防ぐことができます。

指を使わない方法としては、自分の鼻を見たままゆっくりと目を大きく開くと、比較的簡単に寄り目をすることができます。目の間に力を入れるようなイメージをすると、寄り目がしやすくなるので意識してみてください。

寄り目がうまくできない人のための対処法

寄り目がうまくできないのは、目や目周辺の筋肉が緊張していたり、筋肉が落ちているためです。そのため、筋肉をリラックスさせたり、鍛えたりすることで寄り目がしやすくなるでしょう。上記の寄り目をする方法は目のストレッチにもなるのでおすすめです。

また、スマートフォンやパソコンなど近くの画面を見ることの多い方は、たまに遠くを見つめることで目の筋肉をバランス良く使うように心がけましょう。近くばかりを見ていると筋肉が緊張した状態が続きますが、遠くをみてピントを合わせると緊張していた筋肉を弛緩させることができます。

眼球をぐるぐると動かす体操も効果的です。目の体操は、なるべく大きな半径を描くように、30秒かけて右回り、左回り交互に行います。目の体操を行うときは、右回り左回りを均等に行うようにしましょう。偏りがあると筋肉のバランスが崩れ、逆に目に負担がかかることがあります。

また、生まれつき目が外向きの傾向のある方は、目を寄せるのに通常の人より筋力を使うので、寄り目が難しかったり目が疲れやすかったりする傾向があります。近くのものを見るときの負担が大きいので、気づかないうちに疲れ目になっていることが多くあります。目の負担を減らすために、1時間に1分程度目を閉じて、目を休めることを心がけましょう。

寄り目にすると飛び出す不思議なトリック動画

寄り目にすると平面図が飛び出して見える「立体視」をご存知でしょうか。立体視とは両目の視差を利用して、平面の画像を立体的に見せるトリック画像です。立体視が起こるように作られた画像をステレオグラム、立体的に見ることをステレオビューと呼ぶこともあります。

立体視を利用したトリック画像を身るとき、寄り目をしたり、遠くを見て焦点を合わせたりするので目の運動になり、視力回復にも効果があると言われています。

今回は静止画ではなく、立体視を利用したトリック動画をご紹介します。動画になると画像よりも立体視が難しくなるので、立体視が失敗してしまう方は、まずは静止画で練習するのがおすすめです。また、パソコンやスマートフォンのディスプレイを通して見るより、紙にプリントされたものの方が扱いやすく立体視もしやすいのでどうしても立体視ができない方は試してみましょう。

立体視には交差法と平行法、2種類の見方があります。基本的には、人によってどちらかの方が見やすい傾向がありますが、練習することでどちらの方法でも見ることができるようになります。交差法と平行法で交互に立体視をすると目のストレッチ効果が高くなるので、できればどちらの方法も習得したいですね。

トリック動画を見るときは、目が悪い方はまずコンタクトレンズやメガネを装着しましょう。動画の表示サイズも重要で、あまりにも小さかったり、大きかったりしても立体的に見えません。焦点を合わせるための2つの補助点がある場合は、点の間が5センチ以内になるようにサイズを調節すると立体視しやすくなります。

表示サイズが小さすぎると、立体視ができても、あまり飛び出て見えないこともあります。スマートフォンで見てもあまり立体的に見えないときは、パソコンなど画面の大きなモニターで見ることをおすすめします。なお、モニターから50センチ以上は顔を離すようにしましょう。それでは、寄り目を活用できるトリック動画を紹介します。

まずは、静止画のトリック画像をまとめた動画です。静止画は、動画よりも立体視がしやすいので、初めて立体視を見る方や、立体視がなかなかできない方におすすめです。交差法と平行法で交互に見ると目のストレッチ効果が高くなり、視力回復にも効果的だと言われています。

同じような動画が2つ並んでいますが、画面下の黒点が3つに見えるよう寄り目を使い、2つの動画をダブらせるようにして立体視します。ディスプレイの手前で焦点を合わせる交差法のトリック動画です。

立体視が成功すると、回転する白いらせん状の竜巻のようなブロックが立体的に見え、周りに飛び散っているカラフルなブロックが浮き上がって見えます。

こちらは先ほどの交差法とは異なり、遠くで焦点を合わせる平行法を使うと立体的な動画を見ることができます。平行法で立体視するときは、遠くを見たままディスプレイの方を近づけたり遠ざけたりして調整すると見やすくなります。また、表示サイズが小さい方が焦点を合わせやすくなるので、パソコンで見ている場合はブラウザのサイズの調整してみましょう。

交差法の動画を平行法で見たり、平行法の動画を交差法で見ることもできますが、立体方向が逆になるので違和感を感じるかもしれません。例えば、こちらの動画を交差法で見ると、平行法では丸く浮かび上がって見える月が、反対にへこんで見えます。

こちらの動画は動きがあるタイプのトリック動画ではありませんが、交差法と平行法で交互に立体視を行うことができます。画像下のマークがXになっているときは交差法、Ⅱになっているときは平行法で画像を見ると、違和感のない立体的な画像が浮かび上がります。立体視の方法が間違っていると、凹凸は見えますが、うまく立体的に見えません。交互に2つの方法で立体視ができるので、目のストレッチにとても効果的です。

この動画はカナダのYoung Rivalというバンドの「Black Is Good」という曲のミュージックPVですが、立体視で見ないとPVを見ることができないということで話題になりました。上記の動画とは異なり、立体視ができないと、ただ砂嵐が続いているようにしか見えません。

動画中に焦点を合わせるための点が表示されず、何が見えるか事前に把握できないので、少し難易度が上がります。動画が始まる前に、画面の真ん中に白い点がふたつ表示されるので、ピントを調整したままの状態を保ちましょう。立体視が成功すると、モザイクの中に動く人物のシルエットが浮かび上がります。交差法で見るようにつくられたトリック動画ですが、平行法でも違和感なく見ることができるので試してみましょう。

他にもYouTubeにはさまざまなトリック動画がアップされているので探してみてください。平行法では「Parallel view」、交差法では「Cross view」などと検索すること、それぞれの動画を見つけることができます。

まとめ

何となく寄り目は目に悪いというイメージを持っていた方も少なくないのではないでしょうか。しかし、寄り眼は目の運動になるので、むしろ目に良い効果があります。寄り目をすると疲れるのは、筋肉が硬くなっていたり衰えてる証拠です。特に、最近はスマートフォンの普及で、小さい画面を近くで凝視することが多くなり、目の筋肉がずっと緊張しまままの状態が続きます。

筋肉が緊張していると、目のピントを調整する機能がうまく働かず、最終的には視力低下が起こります。視力の低下を防ぐためにも、目を休めることや、目のストレッチが欠かせません。寄り目は目のストレッチができる手軽な方法なので、意識的に寄り目をすると目に良い効果があります。

意識して寄り目をする、という機会があまりないので、実は寄り目ができなくなっていた…と気付いてショックを受けた方もいるかもしれません。しかし、目の筋肉をほぐしたり鍛えたりすることで、再び寄り目ができるようになるでしょう。今回紹介した寄り目になる方法では誰でも簡単に寄り目をすることができるのでおすすめです。

一度コツを掴むと指を使わなくても簡単に寄り目ができるようになります。日ごろから積極的に寄り目をして、目のストレッチを行いましょう。