コンタクトのコラム

コンタクトレンズの正しい使用期限とは?きちんと守って使ってる?

コンタクトレンズにトラブル急増。背景にあったのは「使用期間」

視力が悪くても眼鏡をかけずに、動きの激しいスポーツや自由なおしゃれを楽しみたい――。こんな願望を叶えてくれるとっても便利なアイテム、コンタクトレンズ。発売以来、徐々に使用者を増やしてきましたが、1991年に使い捨てコンタクトレンズが日本で販売されるようになると、その手軽さ・便利さから使用者数が急増しました。

そして今や国内だけで2000万人以上もの使用者がいるといわれていますが、その裏で、コンタクトレンズの不適切な使用による目のトラブルも増えていることをご存知でしょうか?

特に使い捨てコンタクトレンズの使用者が増えてからは、メーカーの定めた使用期間を守らなかったことが原因による様々な症例が眼科医から数多く報告されているのです。

そこで、今回はコンタクトレンズの使用期間についての正しい知識とともに、不適切な使用を繰り返した場合に起こりうるリスクについても解説していきます。

コンタクトレンズを長い間使用しているベテランユーザーの方も、目の健康のためにも今一度、使用期間についておさらいしておきましょう!

正しく理解できていますか?コンタクトレンズの「使用期間」

最近のコンタクトレンズはとても高性能で丈夫になりました。ですが、どんなコンタクトレンズにも「安全に使用できる期間」が定まっています。それが今回のテーマである「使用期間」。この使用期間は使用しているコンタクトレンズの種類・タイプにより幅があります。

ちなみにコンタクトレンズの外箱に「EXP」のアルファベットとセットで見かける日付は「使用期限」。こちらは未開封の状態で保存した場合に使用可能な期限のことを指します。したがって、たとえば使用期限が2022年4月1日のコンタクトレンズは、未開封で適切な環境のもとに保管していたとしても、2022年4月2日以降は使用できません。この「使用期限」はこれから説明する「使用期間」とは別であることを最初に認識しておきましょう。

ソフトコンタクトレンズの使用期間

それではソフトコンタクトレンズの使用期間について見ていきます。

使用期間は長期使用タイプ・一カ月使い捨てタイプ・二週間使い捨てタイプ・一日使い捨てタイプでそれぞれ異なりますが、使い捨てタイプについては保存液に浸かっているレンズを取り出した日からそれぞれ設定された期間内が使用期間になります。

たとえば一カ月使い捨てタイプなら開封後一カ月、二週間使い捨てタイプなら開封後二週間、一日使い捨てタイプなら開封してからその日一日のみ、ということになりますね。

長期使用タイプについてはレンズのメーカーや性質によりますが、概ね使用開始から1年~2年での買い替えが推奨されているようです。

ハードコンタクトレンズの使用期間

ハードコンタクトレンズは長期使用タイプが中心で、使用期間は使い始めてから2年~3年のことが多いです。

以上のように、コンタクトレンズの使用期間は・タイプによって違いがあることがわかりましたが、すべてに共通していることとして、使用期間が開封直後からカウントされているのに気付きましたか?

使用期間の正しいカウント方法

つまり、たとえ一度も使用していなくても、開封してしまったらその日、その瞬間から使用期間のカウントが始まるのです。

したがって、二週間使い捨てタイプのものを2・3回しか使わなくても、開封後二週間経過したらその時点で使用できなくなります。

開封直後から使用期間のカウントが始まる――。この事実を知らないと、人によっては使用期間を「使用できる回数」だと思い込み、二週間使い捨てタイプのものを「14回までは大丈夫」と開封後二週間を経過しても使ってしまうことがあるでしょう。

実際、このような誤った認識のもとでコンタクトレンズを使用した結果、目に深刻なトラブルを抱えてしまったユーザーが増えています。

使用期限を守らないと……なんと失明することも!

使用期間はメーカーが定めた「開封後に安全に使用できる期間のリミット」ですので、この期間を過ぎてしまえばそれなりのリスクに晒されてしまいます。

結膜炎や角膜炎などよく耳にする眼病のほか、痛みを伴う角膜びらんや巨大乳頭結膜炎、さらには重症化すると失明の可能性もある角膜腫瘍やアカントアメーバ角膜炎など、重い眼病にかかる可能性も……。

これは脅しではなく、実際眼科医から数多く報告されている事実であり、現実なのです。

目の未来のために私たちができること

コンタクトレンズユーザーの目の健康は、この事実をどう受け止めるかにかかっていると言っても過言ではありません。

コンタクトレンズの使用に慣れていくと、どうしても「もう一日大丈夫」「前回も平気だったから今回も!」と油断してしまうこともあるでしょう。しかし、その結果は私たちの想像以上に恐ろしいもの。

今後の「見る楽しみ・喜び」を大切に残しておくためにも、コンタクトレンズは使用期間と装用時間、そして適切な洗浄・保存の仕方を厳守して使いましょう!

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