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点字ブロックの仕組みと課題について考えよう

最終更新日:2018/06/28

駅や街中を歩いていると、道路とともに自然に視界に入ってくる黄色いブロック。私達にとってはまったく必要のないブロックも、とある人達にとってはなくてはならない大切なものなのです。

今回は日本人なら知っておきたい「点字ブロック」と呼ばれるブロックの優れた仕組みや、課せられた課題についてまで、記事内で徹底的に迫ります!

点字ブロックとは

そもそも点字ブロックと聞くと、指でなぞって文字を表現する一般的な「点字」をイメージする人が多いかもしれません。

点字ブロックは正式名称を「視覚障害者誘導用ブロック」といい、盲人や弱視の人など、視力に問題がある人のために通路に設置されています。通常の点字とは違い足裏の感覚や、白杖と呼ばれる杖でつつくことで情報を読み取っています。

点字ブロックの情報は点字と同じく、全て単純な突起の形状のみでおこなわれています。

点字ブロックの種類

意識していないとただの黄色いブロックでしかない点字ブロックも、よく見てみると突起の種類が異なっていることがわかるはずです。次は、点字ブロックの種類についても見ておきましょう。

種類1「誘導ブロック」

棒状になった突起状のラインがいくつも並んでいるのが、誘導ブロックとよばれる点字ブロックです。真っ直ぐなラインが目の見えない人の進む先を示しており、視覚障がい者はこれを頼りに歩を進められるように各所に設置されています。

種類2「警告ブロック」

もう一つの点字ブロックが、いくつもの点が等間隔で並んでいるブロックで、警告ブロックとよばれるものです。見た目そのままに点状ブロックとよばれる場合もあります。

警告ブロックは、その先に「危険な箇所がある」ことや、特定の「施設」があることを示唆するためのブロックです。例えば階段の前や横断歩道の前、誘導ブロックが分岐する地点や、案内板の前などに設置されています。

警告ブロックがあることで視覚障がい者は一度立ち止まって、その先に誘導ブロックが続いているのか、障害物や階段があるのかなどを杖で確かめられます。

点字ブロックの課題

補助者や盲導犬のサポートなしで視覚障がい者が外を出歩く場合、誘導ブロックと警告ブロックはなくてはならない大切な存在です。しかしその一方で、点字ブロックにはまだまだ改善しなければならない問題点が多く残されています。

点字ブロックの設置がどの国よりも盛んな日本だからこそ、点字ブロックに課せられた課題にとりくんでいく必要があります。ここでは、主な問題点をかいつまんでみていきましょう。

転倒の原因になる

もっとも危惧されているのが、点字ブロックによる「転倒事故」です。雨天時や凍結時などの滑りやすくなった点字ブロックの上を不用意に歩くと、バランスを崩して大きく転んでしまうケースがみられます。

また、点状ブロックは性質上どうしてもで突起をつけてデコボコさせなければいけません。その凹凸に子どもや高齢者がつまづいてしまい、ケガをしてしまうことも少なくありません。

できる限り点字ブロックの上を歩かないように気をつける注意力が必要となりますが、設置が多い場所で完全に避けるのは難しかったり、気づかぬうちに踏んでしまっていることもあります。

点字ブロックの素材はコンクリートや磁器、合成ゴムといった素材を主として作られています。滑りにくいようにザラザラとした加工をほどこしていても、屋外での経年劣化によって加工部分がなくなり、加工前のように滑りやすくなってしまうのです。

今後いかにして情報伝達の性能を保ったまま、歩行者が滑らないように改善していくかの検討が必要です。

車いす利用者の妨げになる

点字ブロックの突起の高さは5ミリメートルという規格がありますが、これは車いす利用者でも乗り越えられるように決められた高さです。

ですが5ミリの突起というのは、車いす利用者にとっては致命的な振動を与えてしまう高さでもあります。車いすが点字ブロックの上に乗ってしまいガタガタと揺れると、フットプレートから足がずり落ちたり、前輪がはまって抜け出しにくくなり危険です。

高さを下げてしまうと、視覚障がい者が認識できず、高さを上げると車いす利用者の障害となってしまいます。現状の規格の高さが両者にとって本当に最適なのかどうか、今後も互いの意見をすりあわせていく必要があるでしょう。

老朽化すると本来の機能を果たせない

雨風にさらされたり、年月が経過することによって点字ブロックが老朽化すると、一部がはがれたり、色あせて色が落ちてしまうといった問題があります。

設置上、どうしても後付が多くなってしまう点字ブロック。埋め込んでいないものは、歩行者や車が行き交うと劣化しやすく、一部がはがれて本来の役割を果たせないといったケースも。

屋内の点字ブロックでは激しい劣化はあまり見られませんが、屋外は温度差や太陽光、雨風の影響を受けてしまうので、数年に一度塗装や張替えなどのメンテナンスが必要になってきます。

まとめ

点字ブロックの必要性と、今後の課題についてまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか。

視覚障がい者は今後世界で2050年までに三倍に膨れ上がるという研究結果もあり、いかにして点字ブロックの安定した普及を拡げていくか、国を挙げて考える必要があります。

点字ブロックの上に自転車や台車などの障害になるものを置かないといった最低限のマナーを守るだけでなく、補助が必要そうな人を見かけたら一声かけるなど、視覚障がい者が過ごしやすい環境を作っていきたいですね。

ライタープロフィール

askと申します。昨年まで、2年半ほどコンタクトレンズメーカーの営業・事務をしていました。代理店としての役割も果たしていたので、他社のレンズに関する知識もあります。
   

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