目のコラム

アルコールが目に及ぼす悪影響とは?

おいしいお酒は、忙しい毎日を癒してくれる魔法の一杯。五臓六腑に染み渡るお酒のアルコール成分は、忙しい現代人にとってなくてはならないものになりつつあります。お風呂上りの「ちょっと一杯」や、皆でワイワイ飲む「一杯」程度なら問題ありませんが、飲み方を間違えると大切な眼に悪影響を及ぼしてしまうことも……?

今回の記事では、アルコールが目に及ぼす影響や症状についてわかりやすくまとめました。お酒が好きな人や、接待で飲みの機会が多い人は要チェック!

お酒が目に及ぼす悪い影響

「目」と「アルコール」。一見すると密接な関わりがないように思えますが、実は過度なアルコールの摂取と、目の病気が結びついているケースも存在します。ここでは、お酒が目に及ぼす悪い影響によっておこる”症状”について紹介します。

ドライアイ・目の充血

アルコールを飲むと目の視神経がゆるみ、自然とまばたきの回数が減ります。まばたきの回数が減ると一時的なドライアイ状態になり、目が充血しやすい状況になってしまいます。

さらにお酒が分解されると「アセトアルデヒド」とよばれる成分が発生し、毛細血管が拡張されることにより、目に充血といった形で現れます。よくお酒を飲んで顔が赤くなる人がいますが、それと同じ原理です。

ものもらい

過度な飲酒をすると体の免疫力が低下してしまい、外部からの刺激に弱くなり、雑菌が増えやすい状態になります。もちろん目の周りや内部の抵抗力も落ちてしまっているため、ものもらいといった症状の再発や悪化を招いてしまいます。

結膜炎

飲酒によって免疫力が下がると、結膜炎にもかかりやすくなってしまいます。原因は飲酒によって菌に弱い状態になるだけでなく、飲酒によって判断力が低下して、不衛生な状態で目を放置しやすくなるためです。

酩酊してしまっている人がいたら、コンタクトをつけたままにしていないかなど、周りが気に掛けてあげてください。

眼痛

二日酔いで痛くなってしまうのは、頭だけではありません。頭痛と同時に襲ってくる耐え難い目の痛み……眼痛(がんつう)です。

眼痛はアルコールを大量に摂取した際の脱水症状が原因で起こります。アルコールを摂取しながら水を飲んだり、トイレにいった後は水を飲むといった点に気をつけることで防ぐことができます。

結膜下出血

血管が拡張されることでおこる充血とちがい、結膜下出血は血管が破れて出血することによっておこります。白目が真っ赤になりますが、多少目がごろごろするといった自覚症状しかなく、痛みやかゆみはともないません。

過度の飲酒だけでなく、くしゃみやせきといった強い衝撃でも起こることがあり、1~2週間程度で自然治癒します。

ただし、一概に悪いことばかりではない

ここまで飲酒による目に対する悪影響ばかり記述してきましたが、飲酒が及ぼす影響は悪いことばかりではありません。

因果関係ははっきりしていませんが、適度の飲酒は白内障のリスクを軽減するといった報告もあります。適度な飲酒は血行を良くし、体中の血流を活性化させてくれることも期待できますので、健康のために断酒するのは疑問です。

とくに赤ワインに多く含まれる「ポリフェノール」には抗酸化作用があるため、目にいいとされています。目の健康のために、ブルーベリーなどとあわせてたしなんでいる人も多いようです。

もちろん、お酒のいい影響は「適度な量」を守った時に限定されます。過度な飲酒は目だけでなく体へさまざまな悪影響を及ぼしてしまいますので、適量飲酒を心がけてくださいね。

「適正飲酒の10か条」のススメ

アルコール健康医学協会がすすめている、適正飲酒の10か条をみてみましょう。

  1. 談笑し 楽しく飲むのが基本です
  2. 食べながら 適量範囲でゆっくりと
  3. 強い酒 薄めて飲むのがオススメです
  4. つくろうよ 週に二日は休肝日
  5. やめようよ きりなく長い飲み続け
  6. 許さない 他人(ひと)への無理強い・イッキ飲み
  7. アルコール 薬と一緒は危険です
  8. 飲まないで 妊娠中と授乳期は
  9. 飲酒後の運動・入浴 要注意
  10. 肝臓など 定期検査を忘れずに

      引用:適正飲酒の10か条 -公益社団法人アルコール健康医学協会-

「喋りながら飲む」、「食べながら飲む」を意識すると、飲むペースが抑えられるのでおすすめです。映画やドラマなどを見ながらの「ながら飲み」はダラダラと飲み続けてしまう原因となるので、あらかじめ量を決めておきましょう。

10か条どれもが当たり前のことのように思えますが、お酒が回りきってしまった後では思考回路が鈍り、正しい判断ができなくなってしまうこともあります。お酒を飲み始める前にこの10か条を心に刻み込んでおき、適度な飲酒を心がけるようにしましょう。

適切な飲酒を心がけていても気にかけておいてほしいのが、定期検査です。会社で定期健診がある場合はいいですが、個人事業主はつい病院へいくことを忘れてしまいがち。一年に一度、できれば半年に一度は検査を受けてください。

まとめ

今回はお酒と目の強い結びつきについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。飲み方次第で悪くも良くもなるお酒。健康で居続けるためにも量を守って、楽しくお酒と付き合っていきましょう。