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白目の小さなシミ「結膜母斑」とは?

最終更新日:2018/07/31

目にできる茶色いシミのようなものを「結膜母斑」と呼ぶことをご存知ですか?このページでは、結膜母斑の基本と注意すべきポイント、治療法や保険適用の有無、悪性化させないための予防法などについてわかりやすく説明します。白目にできたシミが気になったら、参考にしてみてください。

結膜母斑とは?

結膜母斑とは、簡単にいうと眼の部分にできる、シミのようなものです。

色はうすい茶色から黒っぽい色をしています。平たい形をしていることが多いですが、盛り上がりがあることもあります。大きさは、ほとんど目立たないごく小さなものから、ぱっとみてわかるほど大きなものまでさまざまで、非常に個人差が大きいです。小さい結膜母斑の場合、目立たないので、本人すら気づかない場合があります。

結膜母斑は多くの人の眼に生まれつきある、ありふれたものです。

人によっては思春期ごろになると目立つようになることもありますが、その後はそれ以上目立つようになることは、あまりありません。

結膜母斑、大きさや色が変わってきたら要注意

結膜母斑は病気ではなく、いわばホクロのようなものです。放置しておいても、視力が悪くなったりすることはありません。

しかし、ごくまれに悪性化(ガン化)することもあります。悪性化のサインは「大きさ」と「色」の変化です。結膜母斑が1~2カ月でどんどん大きくなったり、形が変わったり、色が濃い黒色になったりしてきたら、結膜母斑が悪性化している可能性があります

とはいえ、まぶたに隠れている結膜母斑や小さい結膜母斑、黒目の近くにある結膜母斑は変化に気づきにくいものです。「たかがシミだから」などと侮らず、定期的な眼科受診を心がけるようにしましょう。

ちなみに、眼球ではなくまぶたにできる結膜母斑は悪性化しやすいことが知られています。そのため、積極的な治療をすすめられることもあります。

結膜母斑の治療方法

結膜母斑は病気ではないので、基本的に治療は必要ありません。しかし、見た目が気になる場合には、レーザーや手術で取り除くこともできます。具体的に説明します。

治療方法1「レーザー治療」

レーザーで消すことができるのは、平らな結膜母斑です。

治療前には麻酔成分の入った目薬をさすので、レーザーを当てても痛みはありません。

1回の治療で、何度かレーザーを当てて結膜母斑を除去します。ただし、症状によっては1回で除去できない場合もあります。レーザー治療後は、腫れや痛みをおさえる目薬をしばらく使います。また、治療後1週間~1カ月くらいは眼の充血が続きます。眼を保護するために、紫外線対策も必要です。

ただし、眼はとてもデリケートな部分なので、レーザー治療により「飛蚊症」という後遺症が生じる可能性もあります。

飛蚊症は、何もないはずなのに黒い点やゴミのようなものが視界にあらわれる症状です。後遺症としてあらわれる飛蚊症は、レーザー治療により硝子体(眼球の中の大部分を満たしているゼリー状の組織)が炎症を起こして、にごってしまったり、血液が硝子体に入ってしまうことが原因で生じると言われています。

飛蚊症について詳しく知りたい方は

通常、レーザー治療の後遺症としてあらわれる飛蚊症は、炎症や出血が再発しなければ徐々に回復していきます。

治療方法2「手術」

大きな結膜母斑や盛り上がっている結膜母斑は、レーザーではなく、手術により取り除くことができます。手術では、シミの部分を切除して縫い合わせます。手術前には麻酔を行うので、痛みはありません。

手術した直後は、涙に血が混じったり、痛みや異物感を感じたりすることもあります。また、手術後2週間~2カ月ほど充血が続くこともあります。充血が目立つ間は、目薬による治療が必要です。

なお、手術後に眼に手術跡が残る可能性があります。見た目を気にして手術を行う場合、手術跡が残るのは大きなデメリットとなります。手術前にはしっかり医師と相談し、メリットだけではなくデメリットもしっかり把握して手術に臨むのが良いでしょう。

結膜母斑の治療に保険は適用される?

結膜母斑に限らず、美容目的の治療に保険は適用されませんすべて自費診療となります。

そのため、結膜母斑のうち、平らなものに対するレーザー治療に保険適用はありません。しかし、盛り上がりのある結膜母斑については、保険診療の対象となることがあります。もっとも、どのような結膜母斑が保険適用となるかは、素人目には判断できません。結膜母斑の除去を希望する場合には、治療方法や保険適用の有無、費用の点まで含めてしっかり医師と相談をする必要があります。

結膜母斑の予防法・対策

結膜母斑は生まれつきあるものですが、これを悪性化させないための方法がいくつかあります。

予防法1「紫外線(UV)対策」

紫外線には、細胞をガン化する働きがあります。結膜母斑を悪性化させないためには、積極的な紫外線(UV)対策が有用です。

もっとも簡単な方法は、サングラスやメガネ、つばの広い帽子を利用することです。ただし、サングラスの色の濃さとUVカット効果は必ずしも比例しません。サングラス購入時にはしっかりUVカット率を確認しましょう。(参考:紫外線を防げるおすすめサングラス【目の紫外線対策】)

また視力矯正用のメガネでもUVカット効果の高いものもあります。メガネを新規に購入する際には、UVカット率も考慮して選ぶと一石二鳥です。

紫外線対策について詳しく知りたい方は

予防法2「眼球を刺激しない」

眼球を刺激することも、結膜母斑に悪影響を与えるといわれています。

まず、こすって眼を直接刺激するのは避けましょう。結膜母斑だけでなく、疲れ目や充血も眼の炎症を引き起こす可能性もあります。

予防法3「眼科への定期受診」

そして何より大切なのが、眼科への定期受診です。定期的に眼の状態を専門医に診てもらえば、ちょっとした眼の変化にも気づいてもらえます。

万が一、悪性化が認められても、早期に適切な治療を受けることができます。信頼できる眼科医に定期的に診察してもらうことは、結膜母斑の悪性化予防だけでなく、眼全般にとって非常に大事なことです。

まとめ

目にできるシミ「結膜母斑」について解説してきました。

結膜母斑はホクロと同じくだれにでも生じうるものですし、決して悪いものではありません。美容上の目的で取り除くことは可能ですが、治療のメリットやデメリット、費用の点などについて医師としっかり相談することが必要です。

また、悪性化を予防するために、紫外線を避け、眼を刺激しないようにすることが大切です。白目のシミが気になるようならば、早めに眼科を受診しましょう。とくに、シミの大きさや色が変化してきたら、すぐに眼科を受診して治療の必要性を判断してもらいましょう。

ライタープロフィール

JZKと申します。調剤薬局薬剤師として10年以上の経験があります。これまで病気に関する記事や薬剤師の転職の記事を執筆してきました。
   

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