目のコラム

目に突然の痛みが出た時に考えられる原因と、注意が必要な病気とは?

突然目が痛くなった…

こんな症状に襲われたことありませんか?眼が痛むといっても、目の表面の痛みと、目の奥のほうが痛みと二通りに分かれ、それぞれ原因が異なります。放っておくと危険な場合もあるので、その違いと対処法について紹介していきます。

「目の表面が痛い」という場合

目の表面がチクチクする、何かに刺されているような感覚がある、またはゴロゴロとして違和感といった症状があります。

考えられる要因

目の表面の痛みの原因はいくつかあります。

目の表面の場合、コンタクトレンズで角膜が傷ついたりしていることが多いです。その傷によってひりひりと痛みがでます。

またドライアイで目の角膜が乾燥していることも考えられます。ドライアイは涙の量が不十分のために目が乾燥した状態をいいます。日本では800万人いると言われています。パソコンなどを多く使用するオフィスワーカーに多い症状です。そうしたドライアイやコンタクトレンズにより、角膜が傷つくことで痛みが生じます。人口涙液の点眼薬を使用することで改善します。

また逆さまつ毛が目に刺さることや、異物や外傷などにより角膜がはがれる「角膜びらん」の可能性もあります。角膜びらんの治療としては、細菌感染予防の抗生物質の点眼や、眼軟膏点入、治療用のソフトコンタクトレンズを用いることがあります。

また最近では多い花粉アレルギーからくる目の違和感、痛み、角膜の充血などの症状もあります。この症状に対しては抗アレルギー薬やステロイド薬の点眼が有効です。

「目の奥が痛い」という場合

目の奥の痛みの場合は、奥のほうからのズキズキとして鈍痛が特徴です。そのため頭痛なのか目の痛みなのか、判断が難しい場合があります。

考えられる要因

考えられる要因として、一つは眼精疲労です。

眼精疲労は目の疲れから目の痛み、頭痛、肩こり嘔気などをおこすものです。眼精疲労は病気というわけではなく、目が疲れた時に現れる症状といいます。眼精疲労の原因はいくつかに分かれます。

屈折異常や調節の異常によっておこる眼精疲労を調節性眼精疲労といいます。遠視や近視の場合によくでる症状です。筋肉の疲労からおこるものを筋性眼精疲労といいます。これは斜視や斜位によって日常的に筋肉を疲労していることで起きます。眼には異常がなく、身体・精神的疲労によって起こるものを神経性眼精疲労といいます。眼精疲労にもこのように様々な原因によっておこるので、原因に対する治療を行っていく必要があります。

注意が必要なケース

目の奥の痛みの中で、特に注意しなければならないケースがありますので紹介していきます。

緑内障

緑内障は眼圧が上昇して視神経を障害して視力低下、視野狭窄を起こします。最悪の場合失明に至る病気です。緑内障はほとんどの場合、慢性的に徐々に眼圧が上がっていき、症状が現われていきます。しかし急性の緑内障(閉塞隅角緑内障)の場合、急激な眼圧の上昇により激しい目の奥の痛み、頭痛、嘔吐、視力低下などの症状が現われます。頭痛や嘔吐などの症状があるので、まさか目の病気と思わず、内科にかかる人もいます。急性緑内障の場合、数日そのまま放置すると失明の恐れがあるので、すぐに病院を受診する必要があります。

群発頭痛

群発頭痛とは、頭痛の中でももっとも激しい痛みといわれている頭痛です。あまりの痛さに自殺を考えてしまう人もいるほどの頭痛です。群発頭痛発作は15分から2時間ほど続きます。1日1回起こることが多いですが、2,3回起こる人もいます。この発作の時期は2~4週間続きます。人によっては毎年決まった時期になると、群発頭痛発作が起きる人もいます。人によっては時期や時間は様々ですが、周期的に表れることが特徴です。

痛みの症状としては、片側の目の奥、側頭部、全額部、後頭部などです。左右非対称に痛みが現われます。発作時には汗や涙、鼻水がでることがあります。若い男性や喫煙者に多くみられます。また発作時期にアルコールを摂取すると更に発作が出やすいといわれていますので、規則的な生活と飲酒を節制することがよいとされています。

脳腫瘍

脳腫瘍とは頭蓋内に発生する新生物(腫瘍)のことをいいます。脳腫瘍の症状は、腫瘍が大きくなることで頭蓋内圧亢進症によって起こってきます。頭痛、嘔吐、うっ血乳頭などの症状が現れます。特に脳腫瘍の頭痛は早朝に多く症状がでることが多いです。頭痛を目の奥の痛みととらえることもあり、この場合は早めの受診が必要になってきます。

副鼻腔炎

副鼻腔炎とは、風邪やインフルエンザなどのあとに、鼻炎にともなって発生したり、外傷や歯根炎から発症したりします。連鎖球菌や肺炎球菌、ブドウ球菌が原因なことが多く、上顎洞や前頭洞、篩骨洞に発生しやすいです。症状としては、どろっとした鼻汁、頭重感、頭痛、集中力の低下などがあります。上顎洞や前頭洞は目の下にあるので、目の奥の痛みと勘違いする場合があります。

副鼻腔炎が発症しているときに、飛行機にのると、気圧の変化により副鼻腔が圧迫されて非常に強い痛みがでます。気圧性副鼻腔炎ともいいます。

うつ病

うつ病は精神的な症状のほかに、頭痛や疲労感、腹痛など身体の不調として現れる場合があります。その中で目の痛みとして症状がでることもあります。しかしこの場合は、眼科にいっても何も異常はないといわれることもあります。そのため、うつ病からくる症状だと診断されるまで時間がかかるケースがあります。目の不調は自律神経の乱れによっておこることがあるので、自律神経が乱れているうつ病の人にも表れやすい症状だといえます。何も異常がないことが分かると、痛みの消失するケースもあります。

まとめ

目の痛みといっても軽いものから、その裏に重大な病気が隠れていることがあります。特に目の奥の痛みは、脳とも近いため何かのサインとして痛みが現れている可能性もあります。まずは気になることがあれば、眼科に受診しましょう。そしてそこで何も異常がないと言われても症状が続く場合は、内科や脳外などの受診も考える必要があります。
自分自身の変化に気づいて、早めの行動が大切になってきます。