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角膜強化型レーシックとは?従来のレーシックとの違いを解説します

最終更新日:2018/06/28

視力回復の手段の1つとして、レーシック(LASIK, laser in situ keratomileusis)手術があります。1990年代にアメリカを中心としてその手術方法が広まって以来、近年は多くの眼科医院で施術を受けることができるようになりました。

技術は日々進歩し、通常レーシックの弱点を克服できるような術式も開発されています。そのうちの1つが今回ご紹介する「角膜強化型レーシック」です。

従来のレーシックの仕組み

レーシックとは、眼球の表面にある角膜を「エキシマレーザー」という波長の短いレーザー光で削ることで、角膜のカーブを変えます。これによって角膜の屈折率が変化し、視力を矯正する手術です。

詳しく説明すると、レーザーもしくは眼球用のカンナで角膜の表面を薄くスライスして、フラップ(ふた)を作ります。フラップをめくって表出した角膜実質層をエキシマレーザーで削り、その後、フラップを元の状態に戻します。フラップは自然に吸着します。

手術後は裸眼で生活できるようになるため、眼鏡やコンタクトレンズの煩わしさから解放されるというメリットがあります。

ただし、従来のレーシックにはいくつかのデメリットも存在します。 

従来のレーシックのデメリット

デメリット1.レーシックで矯正できる視力には限界がある

レーシックで強制できる視力には限界があります。高度の近視・乱視の場合は、十分な視力回復を見込めない可能性があります。レーシック手術によってどの程度、視力が回復するかには個人差があり、術前に十分な検査をする必要があります。

また、レーシックは手術を行う時点で生じている屈折異常を矯正する方法であり、近視が進行することを止める手術ではありません。このため、18歳以下にはこの手術は適応されません。そして老眼の矯正をレーシック手術ですることはできません。

デメリット2.いくつかの合併症のリスクがある

どのような治療にも合併症などのリスクは付き物です。レーシック手術による合併症として可能性があるものをいくつか見てみましょう。

夜間に視力が低下する

夜間の光がまぶしく、にじんだように見えるようになることがあります。角膜を どの程度大きく、また深く切除したか、瞳孔の大きさなどが関係してきます。角膜は一度削ると元に戻らないため、この様な症状が生じた場合は治りません。

術後に角膜が変形することによって視力が低下する

高度な近視の人がレーシックによる矯正を受ける場合、角膜切除量が大きくなることがあります。この時、薄くなった角膜が前方に突出してしまい、角膜が正しくない形に変形して視力が低下してくることが稀にあります。こうした症状が生じた場合は、ハードコンタクトレンズによる矯正でのみ視力補正ができます。

術後に角膜が混濁する

角膜の中央部分をエキシマレーザーで削るため、角膜に混濁が生じる可能性があります。この時、かえって視力が低下してしまうことがあります。また、術後に感染症によって、角膜混濁が生じることもあります。この時、菲薄化や変形が起きることもあり、最悪の場合、角膜移植が必要になる可能性があります。さらには、失明に至ることもあります。

ドライアイになる

レーザーを照射する前にフラップを作るため、角膜の神経が切断されてしまい、術後数ヶ月から1年の間は、ドライアイが起きたり、さらに悪化することもあります。

角膜強化型レーシックとは?

レーシック手術を受けると、レーザーによって角膜を削るため、角膜が薄くなり強度が低下することが報告されています。この角膜強度の低下を克服するために考案された新しい手術方法が、「角膜強化型レーシック」です。「レクスト」という名称で呼ばれることもあります。

角膜強化型レーシックは、従来のレーシックによる手術と同時に「角膜強化法(クロスリンキング)」を行うことで、角膜強度の低下を回復させます。手術と同時に行うことで、角膜へのダメージを軽減し、術後の回復を早めます。また、合併症の予防や、近視へ戻ることを抑制するといった効果も得られます。つまり、従来のレーシック手術よりも安全性の高い手術方法といえるでしょう。(参考:富田実アイクリニック銀座

角膜強化型レーシックQ&A

保険は適用になる?

従来のレーシック手術も、角膜強化型レーシックも、保険適用にはなりません。完全に保健外診療になります。そのため、レーシック前後の検査・実際の手術全てを含んだ診療が自費診療です。

価格はいくらくらい?

自費診療の治療であるため、医院によって値段は様々ですが、おおよそ両眼で30万円程度の医院が多いようです。

手術の費用の内に「術後の検査や薬剤の費用が含まれているか」「どのくらいの期間責任を持って診察してもらえるか」などを、手術前に十分に確認しましょう。手術による感染予防や術前術後の検査を徹底すれば、手術の費用は相応にかかるものです。額面だけではなく、そのサポート体制までしっかりと調べましょう。

まとめ

眼鏡やコンタクトレンズの煩わしさから解放してくれる、角膜強化型レーシック手術は視力に悩む人たちにとっては非常に嬉しい治療方法です。治療を決める際は、上の項目で紹介した様なメリットとデメリットを十分に理解した上で受けるかどうかを決めましょう。

また、必ず眼科専門医の診察および手術を受けるようにしましょう。眼科専門医を取得しないまま、レーシック専門医を謳って手術を行っている医院もありますので、十分に注意をしてください。

眼科専門医とは?
日本眼科学会・日本眼科医会の会員で眼科手術を含んだ5~6年以上の研修を修了した上で認定を受けた医師のこと

参考にさせていただいたサイト

ライタープロフィール

モリサワと申します。難しいことを丁寧に説明することを心がけます。
   

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