目のコラム

良い睡眠とは何か?良い睡眠の恩恵と睡眠不足が招くリスクについて

みなさん、いつもしっかり睡眠していますか?仕事や人間関係、学業や家事、目の前の遊びを優先するあまり、睡眠を疎かにしていませんか?

私たちは睡眠によって「回復」と「再生」を日々繰り返し、健康を保っています。つまり、睡眠は食事と並ぶ人生の大切な要素です。それなのに「睡眠不足でも問題ない。いつか寝だめすればいい」と、睡眠をないがしろにする人が多い現状です。

今回は「睡眠がもたらす恩恵」、「睡眠不足が招くネガティブな症状」、「いい睡眠をとる方法」の3点のテーマから睡眠の重要性について考えたいと思います。

睡眠がもたらす恩恵

睡眠

その1「日々のパフォーマンス力が向上」

ゲゲゲの鬼太郎でおなじみの漫画家、水木しげる先生。どんなに多忙な時期も、10時間の睡眠時間を確保し死の直前までマンガを描き続け、93歳の長寿を全うした睡眠力の高い著名人の一人です。水木先生は、ある雑誌の中で、漫画家が睡眠時間を削っている現状に警告をしました。

「幸せは“睡眠力”から湧いてくる」「睡眠力こそがすべての源」と、睡眠の大切さを説いていました。

主婦、サラリーマン、学生たち、我を忘れ没頭するあまり、自分の睡眠時間が削られ、自分のかけがえのない健康を蝕み、命を削っていく現状。水木しげる先生が残されたメッセ―ジは、睡眠のもたらす恩恵そのものであり、古今東西、老若男女、どんな立場の人たちにも通じるメッセージです。

スマホのしすぎで学力低下?

また2016年12月、日本小児科医会がスマホを触る時間が長いほど、学力不振につながるというポスターを作成したことが話題になりました。


引用:スマホの時間 わたしは何を失うか – 日本小児科医会

スマホやゲーム、テレビなどの電子機器依存は量・質ともに睡眠を阻害します。裏を返せば、質の高い睡眠をとることで、思考力・判断力・集中力がとぎすまれ、仕事・学業・家事などのパフォーマンス力が上がります。睡眠がパフォーマンス向上に直結していることから、睡眠によって人生が左右されるといっても過言ではありません。

「一人ひとりの質の高い睡眠が質の高い社会を生み出す」

近頃のニュースで賑わっている人災(医療・教育・政治・テクノロジー)。なかには、10年前、50年前には想像できないような悲惨な事件や大規模な事故も発生しています。人災の裏側には、睡眠の質という要因が大きくかかわっているという考え方もあります。

[井上]
それから、タンカーが座礁して石油が漏れた、とかあるいはチェルノブイリだとか、スリーマイル島で原発が事故を起こしたでしょう。
ああいうのは、調べてみると、みんな人災なんです。
しかも、その担当者が睡眠不足だったという事実が出てきたんですね。
ですから、それが引き金になって世の中が「寝不足が怖い」と、このように変わっていったわけですね。

[糸井]
おもしろいなぁ。
たった20人くらいの集いから!

引用:ほぼ日 – 「眠り」という悩みから、あなたを解放するおはなし。

目まぐるしい現代社会で活躍している一人ひとりが質の高い睡眠をとり、心と体が健康を保ちつつ、仕事や研究、学業や子育てに挑めていたら、未然に防げる事故も多くあるのではないでしょうか?

たかが睡眠。されど睡眠。睡眠がもたらす恩恵は、平和で健全な社会を築くうえでも、とても大切な要素の一つです。

睡眠不足が招くネガティブな症状

集中力・判断力・思考力が低下する

生きる人たちすべてに平等に与えられた「時間」。そして、社会のなかで果たすべき役割。仕事・学業・家事を気持ちよく効率的にすすめる上で、睡眠は不可欠です。睡眠不足は集中力・判断力・思考力を鈍くします。そのため、作業時間が増える上にミスも多くなる。同じ作業を行うのに、より多くの時間をかけ自分のミスの後始末をし、周囲に迷惑をかけながら自己不振に陥る。まさに踏んだり蹴ったりです。

ストレスの増加

愛する人との別離、守るべき家族のこと、職場や学校での人間関係・・・日ごろの人間関係を通し精神的にストレスがかかった時、睡眠不足になってしまうということもよくあります。睡眠不足翌日はイライラして、周囲にあたってしまい「なんてダメなんだ」と自己嫌悪。そして、夜眠れず、次の日を迎えてしまう。これは、精神からくる睡眠不足が生む負のスパイラルです。

健康寿命が短くなる

上記にあげた、睡眠の負のスパイラルにはまってしまうと、体内時計が狂い食生活も不健全になると予想されます。睡眠不足は生活習慣病や心臓病、肥満、うつ病などリスクがアップする要因となるのです。うまれもった遺伝子より「質の良い睡眠をとっているかどうか」が、健康寿命、人生の質を左右するといえます。

クマ・肌荒れ

睡眠不足が続き、目の下にクマができる、肌が荒れるなど、外見に与える負の影響も馬鹿にはできません。肌荒れを防ぐためにサプリを飲んだり、目の下のクマを隠すための化粧品も開発されていますが、寝不足による不調、体全体から発せられる負のオーラは、隠しようにも隠せません。

いい睡眠をとる方法

睡眠ゴールデンタイムを意識しよう

みなさんは、いつも何時くらいに寝ていますか?午後10時から午前2時が睡眠に適した時間帯といわれています。この時間帯は、ホルモンの分泌や疲労の回復がおこなわれることから睡眠のゴールデンタイムとも呼ばれています。可能であれば、遅くとも深夜12時までには就寝することをお勧めします。

適度な運動を心がける

健康でいたいなら、適度な運動を日常にとりいれることが最善策です。買い物はなるべく車を使わないとか、エレベーターを使わず階段で上り下りを心がけ、歩く距離を増やすとか。今からでも始められる適度な運動をしっかり行うことからはじめてみましょう。

スマホ・パソコンを絶ってみよう

スマホやパソコン、iPADなどの電子機器から発せられるブルーライトは睡眠にとって天敵です。せめて就寝前の1時間前には電子機器をシャットダウンし、電子機器に頼らずできるもっと楽しいことに時間を費やしたいものです。

ぬるめの入浴でリラックスする

寝つきが悪い人は、就寝前の1時間から2時間前半に入浴することをお薦めます。入浴によって体全体が温まり、寝るころに体温がゆっくり下がっていきます。するとどうでしょう。心身ともにリラックスして自律神経がお休みモードに入る、深い眠りにつながってくるわけです。

まとめ

めまぐるしいスピードで動いている現代社会に生きている今だからこそ、「睡眠」について立ち止まって真剣に考える必要があります。わかっていても睡眠にかかわる意識・行動改革はエネルギーや周囲の理解を要します。

・睡眠について考えることは、大切な自分の未来、人生について考えること。
・睡眠の質を変えることは、大切な自分の未来、人生をよりよくすること。

さぁ、みなさんも今日から睡眠に対する意識・行動改革をはじめてみましょう!