目のコラム

目はどうして充血するの?原因と対策、予防法まで

皆さんは目が真っ赤になったことはありませんか?その現象は「充血」と呼ばれるものです。目の血管が大きくなることで目が赤くなっているように見えます。

充血といってもなり方によって「結膜充血」「毛様充血」の2種類に分かれます。充血によって原因が異なりますので、どちらの充血になったのか知る必要があります。中には危険な充血もありますので、充血に関する知識は知っておいたほうがいいでしょう。

ここでは充血の種類と原因、治療や予防についてご紹介します。

目の充血には2種類ある

充血は目の中にある血管が大きくなった際におこります。目の表面には血管がたくさん通っているのですが、とても細いため普段は見えません。炎症などが原因で血管の透過性が亢進すると血管が太くなり、見えるようになります。遠目から見ると目が赤くなっているように見えます。

目の充血には大きく分けて「結膜充血」と「毛様充血」の2種類があります。これらの充血は見た目が違いますので、ある程度区別することができます。

その1「結膜充血」

充血のほとんどが結膜充血であると言われています。目の周囲の充血やまぶたの炎症が中心の症状です。

結膜とはまぶたのことを指す言葉であり、主に結膜に炎症が起こるため結膜充血と呼びます。まぶたをめくってみた際に赤みが強いようであれば、結膜充血の可能性が高いです。また、痒みを感じることが多いので、目をこする回数が増えた際にも疑った方がいいでしょう。

また、ウイルスなど感染が原因となっている場合、充血の他に目やにがたくさん出ることがあります。

結膜充血になる原因

結膜充血の原因は様々です。

ウイルスや細菌が原因となることがあり、上記で述べたように結膜充血や目やにの増加といった症状を引き起こします。

ウイルス以外にも、花粉やホコリなどのゴミなどが目に入ることで結膜充血を生じることがあります。特に花粉が多くなる2月3月には結膜充血が起こりやすい季節といえるでしょう。

目をこすりすぎた際にも充血することがあるので、目が痒いからといってかきすぎないようにしましょう。どうしても痒くて目をかく際には、手を洗ってきれいにしてからかくようにしましょう。手には雑菌がたくさん付いているので、手でかいた際に目に菌が入る可能性があります。

菌以外にもストレスやアレルギーなどによって生じることも。何度も結膜充血が生じる際には、ストレスの解消をしてみるのもいいでしょう。

結膜充血の治療法と予防策

結膜充血は様々な原因で起きるため、原因ごとに治療や予防が異なります。

菌が原因の場合は点眼薬などによる治療を行うことがあります。ウイルスに対しては有効な薬はありませんが、ひどい炎症の場合は抗炎症薬を投与することがあります。

菌による結膜充血の予防は、上記で述べたように菌の付いた手でこすらないことです。それ以外にも定期的に目薬を差すこともよいでしょう。

アレルギーが原因で起きる際には抗アレルギーの成分を含んだ目薬を差すことがあります。花粉などによる季節性のものでは、花粉の多い場所に行かないというのが予防になるでしょう。また花粉が原因の場合は定期的に目を洗ったり、外出から帰ってきたら服をすぐ着替えるという対策もできます。

目をこすりすぎて生じた結膜充血に関しては基本的に経過観察で構いません。時間が経っても充血が引かないようであれば、眼科を受診してみましょう。

その2「毛様充血」

毛様充血は角膜を中心として充血が起こります。ただし、結膜には充血が及ばないことがほとんどです。

結膜充血は痒みを感じることが多いですが、毛様充血の場合は目に痛みを感じることが多いです。そのため、充血の仕方ではなく、充血に伴う症状で判断できることがあります。

毛様充血では目やにが出ることはほとんどありませんが、涙がでやすくなります。

結膜充血になる原因

毛様充血になる原因には緑内障による発作や、ぶどう膜炎や角膜炎などの炎症によるものが考えられます。

緑内障は眼圧があがる病気です。それによって視野の変化などが起こるのですが、症状の一つに毛様充血があります。

逆に言えば、毛様充血である際には緑内障を疑ってかかる必要があります。眼痛以外にも悪心、嘔吐などの症状をきたしやすいのも、緑内障を疑うポイントです。緑内障は失明のリスクがある疾患ですので、疑った際には早めに受診するのが大切です。

ぶどう膜は目の中にある場所です。その場所で炎症が起こると毛様充血が起きることが知られています。黒目の部分である角膜に炎症が起こった際にも、毛様充血をきたすことがあります。こちらは光がまぶしく感じる(羞明)などが症状としてあります。緑内障とは異なり悪心嘔吐をきたすことは少ないです。

結膜充血の治療法と予防策

緑内障が原因で毛様充血になった際には、緑内障の治療が必要です。

緑内障の治療には点眼による治療やレーザーによる切開などがあります。緑内障といっても種類がありますので、異なる治療を行うことがあります。急性型の緑内障は結膜充血をきたしやすので、急に目が痛くなったり、気持ち悪くなったりした際はすぐに病院を受診してください。

ぶどう膜炎や角膜炎による毛様充血では、これらの炎症を引かせることが大切です。ぶどう膜炎の場合ステロイドなどを、角膜炎は菌が原因であれば抗菌薬などを用いることがあります。

毛様充血の方が結膜充血よりも重篤な疾患が隠れている可能性がありますので、もし毛様充血になった際には早めに眼科を受診しましょう。

まとめ

充血したことない人はほぼいないでしょう。ほとんどの充血は放っておいても治ります。しかし、充血の中には緑内障が原因になった危険な充血があります。緑内障を放置すると視野の欠損につながり、最悪の場合失明する可能性があります。
そのため、もし充血した際には放置しても大丈夫な充血なのか判断する必要があります。充血のなり方でおおよその判断はできますので、鏡で目を見てみましょう。

もちろん自分で全てを判断するのは危険です。少しでも不安に感じるならば眼科を受診してください。