目の病気

謎の病、宇宙病とは?

宇宙に行くこと。それは夢のあることですよね。

これまで多くの宇宙飛行士が、宇宙へと飛び立ちました。無重力環境に慣れ、高度な訓練を受けてきた宇宙飛行士。

そんな彼らでもかかってしまう「宇宙病」と呼ばれる病があります。正式名称「Visual Impairment Intracranial Pressure(VIIP)」と呼ばれ、宇宙飛行士の視力に大きく影響を及ぼしています。

まだまだ多くの課題点を残す「宇宙病」、 VIIPとは一体どのような病なのでしょうか?

宇宙病とは?

宇宙病とは宇宙に行った宇宙飛行士がかかる病です。長い間、無重力環境で生活することで体に何らかの影響を及ぼしていると考えられています。

発症する症状は頭痛や嘔吐など様々ありますが、その中でも視力変化が生じることは多くの宇宙研究者達に驚きを与えました。

2012年3月に宇宙に1ヶ月以上に渡って長期滞在をした宇宙飛行士の多くが、視力の変化に異常を訴えたことで注目を集めました。

宇宙飛行士のおよそ半数が「近くが見えにくくなった」と近視の症状を自覚し、また単に近視になったということだけではなく「近くは見えにくいが、遠くが見えやすくなった」と述べた宇宙飛行士もいるそう。

実際に宇宙に行く前に視力が1.0あった宇宙飛行士の視力が、宇宙から帰還後には0.2まで低下してしまった事例も報告されています。

無重力空間ではその特殊な環境から、身体への健康リスクが考えられてきましたが、視力に影響を及んだことは想定外であったようで、この問題を改善するために様々な実験が行われています。

宇宙病の原因

宇宙病によって生じた視力低下は、単に視力が低下しただけでなく眼球自体に変化が起きていることが分かりました。

宇宙飛行後、視力が大幅に低下した宇宙飛行士の一人を検査すると、彼の眼球背面は水平になっており、そのことから網膜が圧迫され、脈絡膜襞を患っていたことが判明しました。

この眼球の扁平化は、脳脊髄液系の混乱によって生じると考えられています。

地球上であれば重力が作用して、立ち上がったり横になったりする姿勢の変化に対応することが出来るのですが、宇宙空間では微重力空間となっているためこのような姿勢の変化に柔軟に対応することが出来なくなります。

これにより脳脊髄液が溜まってしまい、眼球に問題が生じるようになってしまうのです。

医学的リスクも高いとされているため、今日もVIIPに対する研究が盛んに行われています。

まとめ

宇宙飛行士によって重要な問題となるVIIPですが、放射線被曝の次にリスクが高い病気であるとされています。

人類の夢である宇宙。その夢を叶えるためにも、この問題の解決策が見つかることを願ってやみません。