コンタクトのコラム

【スマートコンタクトレンズとは?】ただのコンタクトじゃない近未来レンズ

現実では不可能であった体験も映像を通じて可能にするVRは、世界各国で今もっとも注目を集めているデバイス。次世代のデバイスとして多岐にわたって進化を続けるVR界に、にわかには信じられないような新しい「スマートコンタクトレンズ」の登場が発表されました。

スマートコンタクトレンズは今までの生活をがらりと変えてしまう可能性を秘めた、現代科学の粋を極めた最先端のデバイスです。

まもなく登場するといわれているスマートコンタクトレンズとはどういったものなのか、一般販売が始まる前に、使い方やさまざまな可能性まで次世代のコンタクトレンズに密着します。

スマートコンタクトレンズとは?

そもそもスマートコンタクトレンズとは、一般的なコンタクトレンズとは全く用途がことなります。通常のコンタクトレンズは視力矯正、またはカラーを加えることでファッション要素の一つとして使用するものですが、スマートコンタクトレンズは言わば「ウエアラブル端末」のひとつです。

スマートホンやiPodなどは持ち歩きのできる「携帯端末」ですが、ウエアラブル端末は身に着けた状態で使うものをさします。時計型やリストバンド型をしているのが主で、最近ではメガネ型も登場しています。

つまりスマートコンタクトレンズは、他のウエアラブル端末のように目に入れることで身体に取り付け、身体数値を測ったり、外部との連絡をとるなど、小さなサイズからは考えられないような多機能をほこるれっきとしたデバイスなのです。

主要各社が目指しているのは、スマートコンタクトレンズを通した長期的なディスプレイとしての活用。コンタクトを着けるだけで、スマホやパソコンのモニターを通したような視界が作れるとしたら…。現実と電子が入り混じる、まるでSF映画のような世界が実現する日も近いかもしれません。

実用化に向けて研究を急いでいる大手主要会社が、どのようなタイプのスマートコンタクトレンズを目指しているのか見てみましょう。

装着者の健康状態が丸分かり!?Googleのスマートコンタクトレンズ

常に時代の最先端を突き進むGoogleのスマートコンタクトレンズは、目に装着するコンタクト型のウエアラブル端末という点に着目。装着した人の「涙」に含まれる成分を、二層に分けられたソフトコンタクトに埋め込まれた繊細なセンサーが感知し、さまざまな数値を教えてくれます。

例えば涙に含まれるグルコースという成分を見れば、血液検査をしなくても糖尿病患者の血糖値を計測可能に。万が一普段の生活で血糖値が急激に上がってしまったときは、着用者だけでなく外部に緊急警告を発信する機能も検討されているそうです。

高度な技術と複雑なプロセスが必要になるため、中々思うように臨床実験が進められていないのが現状のようです。しかしGoogleのスマートコンタクトレンズが実用化されれば、医療の場で目覚ましい活躍を果たしてくれること間違いなしです。

“まばたき”だけで写真撮影!ソニーのスマートコンタクトレンズ

コンパクトカメラや最速170kmの高速ドローンなど、最先端のガジェット開発を進めてきたソニー。自社の強みを活かした、超小型カメラとセンサーを内蔵した、スマートコンタクトレンズの特許を申請中です。

コンタクトレンズなのにカメラと聞くと、一体どうやって扱うんだろうと不思議に思いますが、なんとシャッターの切り方はまばたきをするだけ。生活で無意識に頻繁におこなっている目の動きだけで、撮影だけでなく絞り調整、ズーム、ピント合わせなども出来てしまうというのですから驚きです。

目を長くつぶって撮影開始。まばたきを2回素早くおこなえば撮影終了など、一度覚えてしまえば簡単な操作ばかり。レンズにはディスプレイも内蔵されているので、撮影した画像や動画は目を閉じるだけでその場で再生できるそうです。

目を閉じれば広がる暗闇の中、浮かび上がる映像。もはや、現実と映像の区別がつかない時代はすぐそこまできているのかもしれません。

オリジナル世界が広がる!?サムスンのスマートコンタクトレンズ

サムスン

韓国最大の財閥であるサムスングループがスマートコンタクトに乗り出したと聞いた時、世界中の人々は「一体どんなものになるんだろう」と大きな期待を寄せました。しかしサムスンが特許を出願したのは、「AR用」のコンタクトレンズ型デバイスだったのです。

ARというと、端末を通して現実にはないものを見せるいわゆる拡張現実のこと。大ブームを巻き起こした”ポケモンGO”なども、AR機能を活用したアプリです。

ただのARデバイスときくと新鮮味がありませんが、装着を前提としたコンタクトレンズ型であれば話は違ってきます。たとえば装着者の年代や性別、普段どういうものを見ているのかをスマートコンタクトレンズが記憶し、現実世界でもピックアップさせる機能もありえます。

着けていない人にはただの真っ白な看板に見えるものも、AR用コンタクトレンズを装着すればペット好きにはペットショップの看板に。書籍好きには本屋の看板に見える、というような使い方もできるかもしれません。

これ一つで眼科要らず!?ユニバーサルビューのスマートコンタクトレンズ

着けて寝るだけで視力が回復するという、オルソケラトロジーコンタクトレンズを販売するユニバーサルビュー。

視力の低下で悩んでいた人達から大きな支持を受ける、大手コンタクトレンズ企業が手掛けるスマートコンタクトレンズが実現すれば、メガネやコンタクトを作成する際のわずわらしい視力検査が必要なくなるかもしれません。

各社がこぞってオリジナルティ機能を特化させていく中、ユニバーサルビューが目指したのはあくまでも装着時の快適さ。通常のコンタクトレンズのような「度数」の制限がなく、誰が使っても快適な視界が広がるピンホールカメラ方式の矯正用コンタクトレンズの技術を取り入れていくようです。

他社とユニバーサルビューが手を組めば度数だけに限らず、遠視や乱視、老眼といった目に関する個人差を気にせず、快適にスマートコンタクトが使えるようになるかもしれません。

まとめ

次世代のコンタクトレンズでもありデバイスでもある「スマートコンタクトレンズ」について細かく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

日常の行動を補佐してくれるだけでなく、緊急時の連絡、医療での活躍など、スマートコンタクトレンズが秘めている可能性は無限大です。コンタクトレンズに代わって、生活になくてはならない必須アイテムになっている日も近いかもしれません。