目のコラム

「プロビデンスの目」とは?その意味と都市伝説に迫る!

ピラミッドの上にある目のマークが特徴的なこのデザイン。これは、エジプト神話がその起源であるとされる「プロビデンスの目」です。

このプロビデンスの目は、時には後光が差していたり、三角形とセットになってデザインされていたりするものもあり、バリエーションも多様です。

都市伝説として多くの人に語られているプロビデンスの目ですが、この目には一体どのような意味が込められているのでしょうか?

秘密結社として知られるフリーメイソンとの関連性と併せて、プロビデンスの目の謎について迫っていきます。

プロビデンスの目とは?

プロビデンスの目とは、左右どちらかの目が単体で描かれたマークのことを指します。ピラミッド上部に描かれているこのマークを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

プロビデンスとはキリスト教における概念で、「すべては神の配慮によって生じている」というこの世の法則を意味しています。日本語では摂理という言葉で訳されています。

このことからプロビデンスの目は、神の目とされ全知全能の目としてアメリカ合衆国の1ドル札に使用されたり、建築物や絵画に描かれたりその意匠が施されています。

プロビデンスの目はその後方に光が差しているものや、三位一体を表す三角形とセットになって表されているものが多いのも特徴です。

プロビデンスの目は至るところに

このプロビデンスの目は各国の至るところで使用されています。

プロビデンスの目が使用された例として、もっとも有名なのがアメリカ合衆国の1ドル札です。

これは1953年に採用されたアメリカ合衆国の1ドル紙幣です。この1ドル札の裏側を見ると、左側にはピラミッドが描かれており、その頂上にはプロビデンスの目が位置しています。

またアメリカの1ドル札のように他国の紙幣にもプロビデンスの目が使用されています。

ウクライナで2006年まで使われていた500フリヴニャ紙幣に描かれている建物の左側にはプロビデンスの目と思われるデザインがされているのが分かります。

他にもプロビデンスの目の使用例は紙幣だけでなく、建造物にも施されています。

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これはドイツにあるアーヘン大聖堂です。アーヘン大聖堂は世界遺産として登録されており、教会内のステンドグラスでも有名な協会です。

ここにも後光が印象的なプロビデンスの目のマークが施されています。

このように、プロビデンスの目は世界各国至るところで見受けられているのです。

プロビデンスの目に関するトリビア

左目の意味は?

プロビデンスの目は左右で意味が異なっています。

プロビデンスの目はエジプト神話に出てくる『ホルス神の目』として語られます。古代エジプトでは左目を「ウジャトの目」とし、月の象徴としていました。

ホルスとはエジプト神話に出てくる神様を指し、ウジャトはエジプトの守護女神のことを言います。コブラの姿や頭上にコブラを乗せた女性の姿がウジャトです。

ウジャトの目には「回復・修復」といった意味を持っています。

先ほど紹介したアメリカの1ドル札は左目であるウジャトの目が描かれています。

右目の意味は?

右目は「ラーの目」とされており、上記で述べたウジャトの目と反対に、太陽の象徴として捉えられています。

ラーの目は死と誕生を繰り返す不死の存在を意味しています。

プロビデンスの目はこのホルスの目をモチーフとしており、上記の画像に記されている数字は、それぞれ人間が持つ視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚、知覚それぞれ6つの器官を表しているそう。

この数式は宇宙の法則を示していて、その形が私たちの脳にある「松果体(しょうかたい)」と極めて酷似しているとされています。

この松果体は生活リズムを整えるホルモンやメラトニンを分泌する働きを持っています。松果体には光を感知する機能があることが判明しており、このことから松果体は時に「第三の目」と呼ばれることがあります。

フリーメイソンとの関係は?

プロビデンスの目はフリーメイソンと関係しているのではないか?という声もあるようです。

フリーメイソンとは、16世紀後半から17世紀初頭に出来たとされている秘密結社のことを指します。
その目的は、“会員相互の特性と人格の向上を図り、よき人をさらに良くする”としている。

引用:フリーメイソン – Wikipedia

現在フリーメイソンの会員は全世界に及び、その会員数は600万人を越えるとされています。

アメリカの1ドル紙幣に印刷されているジョージ・ワシントンもフリーメイソンのメンバーの一人であるということが囁かれています。

また日本の千円札に描かれている野口英世の肖像を光に透かしてみると、左目と富士山頂上が重なって見え、プロビデンスの目が浮かび上がると考える人もいるようです。

では実際にプロビデンスの目と、フリーメイソンは関係があるのでしょうか?

プロビデンスの目のデザイン自体は元々古くから使用されていました。プロビデンスの目のようなデザインは啓蒙思想家が好んで使用するヨーロッパで流行したシンボルマークだったのです。

フリーメイソンとの関連が騒がれるアメリカですが、アメリカ国章選定に考案した国章にはプロビデンスの目は描かれていなかったよう。

他にも日本の紙幣に関して、他国の金融制度と混同して考えているに過ぎない、としフリーメイソンとの関連を明確に否定しています。

ネット上では様々な噂が飛び交うプロビデンスの目とフリーメイソンとの関連性ですが、関連がある、と断定することは難しいようです。

現状は噂の範囲であることに留められるようですね。

まとめ

実にミステリアスな「プロビデンスの目」について解説してきました。

ここで紹介した例は都市伝説の域を出ることはありませんが、ここまで話が上手く重なると信じてしまいそうになりますね。

プロビデンスの目のような「目」をモチーフとしたマークを使用している企業や建物は結構存在します。探してみると意外とあなたの近くにも「プロビデンスの目」があるかもしれません。