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【蛇の目】和傘、おちょこ。“蛇の目”の意味って?

最終更新日:2018/06/28

蛇の目(じゃのめ)とは二重丸の内側を塗りつぶしたデザインのことで、古来より私たちの生活になじみ深い意匠として使われています。今回はこの蛇の目について、意味や由来などをご説明していきます。

蛇の目とは?


引用:https://ja.wikipedia.org

蛇の目とは文字通り、蛇の目(ヘビのめ)に見えることから名づけられています。

しかし英語ではこれを「Fisheye(魚の目)」といいます。

同じ「目」であってもヘビか魚か分かれるところに文化の相違を感じますよね。

また蛇の目は日本式天気記号の「霧」を表しています。

一方、西洋では太陽のシンボルとして神話や宗教、占星術、紋章などに用いられています。同じ記号を霧ととらえたり太陽ととらえたり、全く正反対といっていほどです。

日本では古来より蛇の目(へびのめ)を邪気を払う魔よけのモチーフととらえてきました。

「蛇ににらまれたカエル」じゃありませんが、確かにヘビの眼力には圧倒的な強さと、ある種の聖性がありますよね。そのため蛇の目(じゃのめ)は昔から、生活の身近なところで使われています。

意外と身近に?蛇の目に由来するものたち

古くは戦国武将、加藤清正の替紋(かえもん。略式の家紋のこと)が蛇の目です。

蛇の目紋または弦巻紋(つるまきもん)と呼ばれています。

弦巻とは、武将が腰につけている予備の弓の弦を巻き付けておく皮製の道具のことで、その形状が輪であったことから、弦巻紋を蛇の目紋とも呼ぶようになったのです。

ヘビの強さにあやかりたかったのかもしれませんね。

蛇の目紋はまた、日蓮宗開祖である日蓮が使用していた紋でもあります。そのため門徒の清正もこの紋をつけるようになったといわれています。

蛇の目(じゃのめ)はまた、現代の私たちの生活の中にも息づいています。

蛇の目猪口

日本酒を入れるお猪口の底に、青い蛇の目が描かれています。

これは日本酒を清める意味合いと、品質チェックの役割とを果たしています。

日本酒は透明ですが実は少し黄色っぽく、日本酒の光沢ともいわれています。その光沢がどれほどあるか、黄色を最も際立たせる色である青との対比で計るのです。

また、お猪口の地の色である白との対比でどれくらい透明であるかをみます。

このように、飲まなくとも見ただけで品質の良し悪しが判断できる仕掛けになっているのです。日本酒をいただく器には、ただ飲むだけではない、伝統に培われた深い知恵がこめらえているのですね。

蛇の目傘

傘を開くと白い蛇の目模様が入っている雨傘を「蛇の目傘」といいます。

ホテルの設え♡ #みやび桜#桜の蕾#蛇の目傘#早春

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江戸時代、元禄の頃から作られはじめた竹製の骨組みに和紙を貼った和傘の一種です。

和傘には蛇の目傘のほかに番傘がありますが、番傘のほうが大きくがっしりとした粗野な作りなのに対し、蛇の目は細くて軽いため女性や通人、上流階級で使われたといいます。

もともと商家が客への貸し出し用にと使い始めた番傘には、店の屋号や番号が入るか、一般庶民向けの無地が普通でした。それが8代将軍吉宗の頃に家紋を入れることが流行り出し、蛇の目傘の誕生につながったといわれています。

つまり、実用一辺倒だった雨傘にデザイン性が加わったのが蛇の目傘、というわけです。

傘をさすと蛇の目が現れることでおしゃれであると同時に、天から降りかかる災難を避けようとする意味もあるのでしょう。今では歌舞伎や時代劇でしか使われませんが、蛇の目傘は実用性と意匠が見事に融合した芸術作品といえるかもしれませんね。

土俵の蛇の目の砂

相撲の土俵の外側に25センチ幅に厚めにまかれた砂があります。これを、土俵が二重に見えることから「蛇の目の砂」と呼びます。

土俵際、足が出ていたなら砂に足跡がつくため、足が出たかどうかを判定しやすくするようまかれています。

2013年大相撲九州場所の千秋楽、横綱白鵬と日馬富士の取り組みは、この蛇の目の砂で勝負がつきました。日馬富士の上手投げを土俵際必死にこらえる白鵬の、なんと踵が蛇の目の砂についてしまったのです。

それを見た瞬間、行司の軍配は日馬富士に。

なんともあっけない幕切れに場内は異様な空気に包まれ、敗れた白鵬も「蛇の目の砂が分厚かったんでしょう…」というしかなかったとか。厳しい勝負の世界だからこそのエピソードです。

蛇の目の砂は本場所中の土俵にだけまかれ、稽古場の土俵にはないのも頷けますね。

蛇の目ミシン

世界最大のミシンメーカーである「蛇の目ミシン」。24時間風呂の「有名人」や産業機器でもお馴染みですよね。

その社名はミシンの糸巻きの形に由来しています。かつて、ミシンは縫い調子や糸締りが悪いなどいくつもの問題を抱えていました。下糸部の構造が舟の形をしていたからで、これを丸い形状に変えるという画期的な開発で乗り越えたのが蛇の目ミシンでした。

丸い形の糸巻きがヘビの眼のように見えることから、この新型ミシンは蛇の目式と呼ばれるようになり、それが社名にもなったのです。

現在ではどのメーカーでもこの形状を採用しています。ヘビの眼がミシンの下部で糸トラブルに睨みを利かしているのかもしれませんね。

まとめ

生活の端々で見かける蛇の目模様には、実は深い意味があることをおわかりいただけたでしょうか?

私たちの生活に何気なく存在している伝統的なデザインには、興味深いストーリーが隠されていることが少なくありません。そうしたことに目を向けると、普段の生活がいっそう豊かなものに感じられるのではないでしょうか。

ライタープロフィール

akiです。中学生のころからメガネを使用しており、コンタクトは高校生から使用しているためコンタクト歴は20年以上です。コンタクトは様々なメーカーのものを使ってきており、現在もエアオプティクスの他にもカラコンとサークルレンズをTPOに分けて使っています。
   

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