目のコラム

歌舞伎の見得とは?見得の起源や意味とそのやり方【画像あり】

日本の伝統文化である歌舞伎は、国内に限らず世界の方々にも受け入れられています。実際に歌舞伎を見たことがある方はお分かりいただけると思いますが、歌舞伎は色々な演出から構成されています。歌舞伎の中でも特に印象強い演出の「見得」は、沢山の種類があるのです。

歌舞伎=見得というイメージをお持ちの方が大半だと思われますが、「見得」とはそもそも何なのか、どのような意味があるのかなどよく分からないと思う方も多いのではないでしょうか?今回は、歌舞伎の「見得」について詳しくご紹介していきます。

歌舞伎の見得とは?

見得とは、歌舞伎の演出に欠かせない構成の一種で、役者の表情、動作、感情などをお客さんに印象付けるため、動作の停止や首を振るなど少々オーバーアクションを行った後に、目力が強い表情を加える動作を指します。この見得は、役者の感情の高まりや、劇がクライマックスに差し掛かる時に演出されることが多いです。

「歌舞伎には縁が無くて。。。」という方でも、テレビのコントなどで芸人さんが首を回してキメポーズを取る場面と言えば、何となく想像していただけると思います。

またこの演出は、「見得を切る」とも呼ばれますが、「見得をする」というのが正式な言い方だそうです。

見得の意味

Ji-kabuki meiji-za in Kashimo. #地歌舞伎#隈取り#見得 #六方

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見得の起源には諸説あるようですが、一説によるとお客さんに注目してもらいたい場面と、役者に視線を集めるためのクローズアップ効果の意味が込められているようです。

江戸時代の劇場は薄暗く、またザワザワとしていたため、お客さんの視線を集中させることがきっかけだったと言われているので、その理由も頷けますよね。

また、見得を行う時は呼吸を止めることが原則なので、役者の動きと呼吸の両方を止めることによって、より一層エネルギーの強さを表現しているという意味合いもあるようです。見得によって見えないエネルギーを感じることも、歌舞伎の醍醐味と言えるのかもしれません。

見得の目について

見得の目はとても印象的で、寄り目の様に見えるのですが、実はあれは、寄り目ではなく左右の目が異なる方向を向いているのです。

「片方の目は寄り目、もう片方の目は別の方向を見る」と聞いただけでも驚く演技です。この特殊な表情は、写楽の浮世絵などにも描かれています。

見得のやり方

歌舞伎役者は幼少期から練習を重ねているため、見得をやる時は様になりますよね。実は一般人の私達でも簡単に見得ができるのです。

初めのうちは寄り目の練習

  • 鼻の中央に人差し指を置き、両目を集中させるように見る
  • 慣れてきたら、人差し指無しで寄り目ができるようにする
  • 片方の目の前に人差し指を置き、人差し指を少しずつ目に近づけたり離したりする
  • 人差し指の前の目は指を見つめ、反対側の目も指先を見つめる

応用編

更に雰囲気をアップさせる為には、首の動きなどもプラスしましょう。

  • 鼻で「の」の字を書くように首を動かす
  • 目は大きく開く
  • 目線は首を回す方向を見る
  • 両腕は横に、手のひらを力強く開く

目と体の動作を同時に行うことは難しいかもしれませんが、歌舞伎の雰囲気を味わうと共に体の色々な部分を動かす良い運動になります。無理をせず、楽しみながら挑戦してみて下さい。

歌舞伎役者とまではいきませんが、これだけでも見得の雰囲気に近づけますよ。1人では様子がつかみ取りづらいので、友達同士などでお互いの見得を観察するのも良いですね。

まとめ

歌舞伎の見得に関する内容はいかがでしたか?

動作や表情の一つ一つに深い意味が込められている、「見得」。歌舞伎を見る時は是非とも見得の意味を意識してみ要ると楽しさも深まるのではないでしょうか。